DiscordBOTをGCEで稼働させるとどうなるか
はじめに
この記事はGoogleCloudのGCEでDiscordBOTを稼働させると、課金額はどうなるのか」ということを簡単に記載しています。
私が石油王だったら、とんでもない通信や処理を発生させて、様々なパターンを試せるのですが、
当然ながらそんな訳はないので、一部のデータとなっています。
ざっくりしているので、こんな感じでかかるんだな~くらいで読んでいただけると幸いです。
GCEについて
GCEはGoogleCloudが提供する「Google Compute Engine」の通称です。
すごく簡単に説明すると、Googleが管理する機械の中に自分のサーバを作ることが出来るサービスです。
少しお仕事的な観点でいくと、物理的な機械の管理やメンテを任せっきりにできる部分がメリットと言えます。
一時期は自社でサーバの管理をする体制から、GCEを利用して物理的なお仕事を減らそう、というのが非常に流行りました。
しかしながら、基本的に「使った分だけ利用料いただきまっせ」という形なので、とんでもない請求が来ることもあります。
中には体制を変えたは良いが、この請求が凄まじすぎて倒産する企業もあったようです。
GCEは何にお金がかかるのか
GCEを利用するとお金がかかります。
では、どういうところでお金がかかるのか、どういうことをすると高くなるのか、に触れます。
また、本当であればもっと細かい部分でかかりますが、大きな要素だけ記載しています。
1,俗にいう「つよつよスペック」にするほどかかる
→いわずもがな、良い品物はお代が高いです。
メモリ、ディスク、CPU、様々な要素を含みます。
2,起動中
→実際に何かを処理しているのみではなく、存在しているだけでお金がかかります。
休日なにもしていなくても、食費や光熱費がかかるようなものです。
3,外部通信
→つまりGCEから、どこか別のサーバなどに通信(ここではDiscordサーバが主に該当します)
すると、お金がかかります。携帯でこちらから電話すると通話料がかかる感じです。
ちなみに他のサーバからの通信、電話でいうと誰かからもらった通話は料金がかかりません。
検証したGCEのスペック
簡単ですが以下の通りです。
ロケーション:asia-northeast1-a
マシンタイプ:e2-small (2 個の vCPU, 2 GB メモリ)
ディスク:バランス永続ディスク 10GB
で、実際どれくらいかかるの?
ちなみに以下の前提があります。
1,初日はVMの構築やパッケージインストール、一つ目のBOTの稼働。
2,二日目は二つ目のBOTの稼働。よって2つのBOTが平行運用されている。
3,それ以降は何もせず単純に稼働のみ。
4,一日数回のリクエスト(メンションに反応してデータを返す感じのBOTです)
五日間稼働させましたが、以下の通りです。
合計約400円。
一か月稼働させると、単純計算で2400円程度になります。
あまり視認性が良くありませんが、リソース使用状況はこんな感じです。
これは高いのか安いのか
私の感覚では「高い」というのが解答になります。
為替の影響でより高い、というのもありますが例えばCAGOYAが提供している「KAGOYA CLOUD VPS」の料金は、最小スペックであれば月額550円です。
一段階上の2コア/2GB、つまりはe2-smallとほぼ同等でも月額770円と圧倒的に割安であることが分かります。
「GCEは何にお金がかかるのか」で出てきましたが、「KAGOYA CLOUD VPS」は外への通信で課金が発生しません。
私のように小規模なコミュニティで運用するBOTであれば、さほど通信料は気にしなくても良いかと思いますが、
publicBOTでかつ、沢山のサーバからリクエストを受信するようなBOTを稼働させるときは、強みになるかと思います。
逆にGCEでやると、どれほどかかるのかは興味がありますが…。。
終わりに
なんとなく作ってみたBOTから、結構いろんなことが分かって面白かったなと思います。
今回出てきたGCEとCAGOYAは、今までの経験で触れたサービスでとっつきやすいかったので、登場人物としてあがっただけです。
なので、そもそもサーバ立てなくてもBOTが作れる方法もあると思いますし、もっと安いサービスもあるかもしれませんので、よく調べてみることをオススメします!
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