書籍「仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん」レビュー
今後業務でDocker/kubernetes(以降k8s)を使うことが予想されるので購入してみました。
↓書籍「仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん」
名前は聞いたことあるし「コンテナ」や「pod」「イメージ」など、
それらに付随するワードについても耳にしているものの、
特に触ったこともないというレベル感から始めた感じになります。
【結論として】
素人でも全く問題ないレベル、総じて良書です。少し高いですがその分の価値はあります。
ただし、k8sについては全体の1割程度のボリュームなので、k8sを中心として学びたい人は別の書籍をお勧めします。
k8sはDockerを始めとするコンテナ技術を軸とするため、そもそもDockerが良く分からない人はこれから始めるのが最良です。
そのため、以降の内容はk8sよりもDockerを題材として記載していきます。
【どんな人向け】
1)なんかDockerを触ることになった、今後さわりそう。職場の環境として存在している人。
2)LinuxコマンドというかCUIあまり慣れていないけどDocker触れてみたい人。
【どれくらいかかった?】
八日間(ただし割と時間割いたので、一日一時間ペースだと半月程度を見積もると良いかなと思います)
ただし、CUI操作やLinuxが怪しい場合はさらに上乗せになるかと思います。
【どんなことやるの?】
各章ともに前半は座学・解説、後半はハンズオンです。
前半で知識とハンズオンに向けてのイメージを説明、後半は細かい手順と共に実際にコマンドを投入していくという形です。
嬉しいのがDocker環境の構築から事細かに解説してくれます。
また、Dockerは複数の構築方法が存在しますが、環境ごとに手順が存在するため、普段バチバチに構築していて前準備に慣れているぜ!
という方じゃなくても出来るようになっています。非IT職の方だとこの前段階から頓挫するというパターンは往々にしてあるので、安心して良いかなと思います。
【良いところ】
前述してしまいましたが、まず必要な環境構築のところからやってくれるということです。
Dockerやk8sのような、最新の技術は基本的に英語のドキュメントに溢れかえっており、
読めば意味の分からない初見ワードが鬼のように散りばめられています。
IT初学者や非IT職の方は、十分にアレルギーを起こして挫折する可能性があります。私も得意なほうではないので…。。
しかしそれを介さずとも、細やかな手順で各環境ごとに導いてくれるのは、非常に書籍として品質が高いと思います。
当然ながら、本題のDocker部分についても不満点なく進めることが出来ます。
また、面白いのは「こういう目的の人はここは読んで、ここ読まなくても良い」とか
「こういう人は、ここまでやってね」とか「こういう人は、これとプラスしてこれも深く学習して」など
読んでいる人の層それぞれの大まかなゴール地点の案内もあるところです。(ちなみに構築やっている人は当然ながら全部です…w)
※k8sの部分については、基礎中の基礎を中心にやります。逆を言うとそれ以上はしないです。
しかしながら、この書籍は導入部分をとても分かりやすく解説しています。
どちらにしても、Dockerを知らずにk8sを学ぶのは難しいですし、k8sを学ぶためにガチガチの書籍をいきなり購入するより、
当書籍で一回Dockerの基本を振り返りつつ、k8sの基礎を取り入れた状態で該当の書籍へスライドするのも十分にありです。
【気をつけたほうが良いところ】
作者も記述していますが、バチバチにコマンドを叩きまくって道場のように身に着けるようなものではありません。
あくまで基礎力を養うものであり、中級以降のような能力を身につけるのであれば、別途書籍を用意する必要はあります。
【まとめ】
Dockerに興味がある人はこれから、と言って問題ない書籍です。
関係ないですが、独特な表情をした猫人間が見ているうちにクセになってきます(
お次は書籍「つくって、壊して、直して学ぶ Kubernetes入門」をレビュー予定です( ´・▽・`)
※まだ出だしですが、やはりk8sの前にDockerの知識を養っておくのは重要でした…今回紹介した書籍のあとに、このk8s書籍は結構良いルートなのかもしれません。
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