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基本情報技術者試験に未経験から合格した勉強法と学習時間

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この記事で分かること

  • 文系・IT未経験の初学者が基本情報に合格するまでにかかった学習時間の目安
  • 初学者でも取り組みやすかった勉強法と、やらなくてよかった勉強法
  • 科目Bができるようになるまでの過程と、実務経験との関係

はじめに:未経験から基本情報に挑戦

文系出身で、実務経験ゼロの状態から基本情報技術者試験に挑戦しました。
初回受験時には約165時間勉強して挑みましたが、点数が少し足りませんでした。
この記事では、その経験から見えた「初学者に必要な勉強時間の目安」と勉強法をまとめます。

自己紹介:スタート地点のレベル

受験を決めた時点でのレベルは、だいたい次のような感じでした。

  • HTML / SCSS / jQueryで簡単なサイトが作れる
  • JavaScriptは触り始めたばかり
  • IT業界の基礎知識はほぼゼロ
  • 科目Bで出てくる疑似コードは、そもそも何をしているか分からない

今振り返っても、理解度はかなり低かったと思います。
問題を読んでも、どこから処理が始まって、何がゴールなのかが分からない状態でした。

初学者は何時間勉強すると合格できるか:200時間が目安

非ITの初学者は、200時間程度の勉強が合格の目安とよく言われています。
私も受験前は「200時間で本当に足りるのか」「自分は理解が遅い方なのでは」と不安に思っていました。

実際に約3ヶ月で165時間ほど勉強して初受験した結果は、

  • 科目A:5.7割
  • 科目B:5割
    (※両科目とも6割以上で合格)

というものでした。

結果を振り返ると、200時間という目安は大きく外れていなかったと感じています。
もう少し時間を確保できていれば、合格ラインが見えていたと思います。

やらなくてよかったと思った勉強

初回受験を振り返って、やらなくてよかったと思うのは、科目Aの内容を最初から完璧に理解しようとしたことです。

初回受験時は、動画や書籍で内容を丁寧に追いすぎてしまい、過去問を解く量が足りませんでした。
その結果、知識はあっても試験形式に慣れておらず、点数につながりにくかったと感じています。

最初は、

  • 動画や書籍で全体をざっと1周する
  • 過去問を解きながら、つまずいたところを詳しく復習する

この進め方で十分でした。
完璧に理解してから次に進もうとせず、問題を解きながら徐々に理解を深めていく方が効率的でした。

合格までにかかった期間と振り返り

初回の受験後、就活や仕事の都合に加えて、試験勉強が思うように進まない時期もあり、学習はかなり飛び飛びになりました。

結果として、初回受験から合格まで約2年間かけて、3ヶ月程度の学習期間を3回行い、
合計の学習時間としては約360時間かかりました(学習期間が空いてしまった影響が大きいです)。

間が空くと、理解していたはずの内容を思い出すところから始める必要があり、
連続して学習できていれば、もっと効率よく進められたと感じています。

一方で、何度も学び直したことで、結果的に長く記憶に残っている内容も多いと感じました。

効率の良い進め方ではありませんでしたが、
一度間が空いても、戻ってきて積み上げれば合格には届くと感じました。

最終的には、両科目とも7割ほどの得点で合格しました。

使った教材まとめ

動画

  • 【基本情報技術者試験YouTuber】すーさん
    試験概要から勉強方法、科目A・科目Bまで網羅されており、学習初期に全体像をつかむのに役立ちました。

    過去問を回すフェーズでは、理解があいまいな箇所だけ解説動画を見直す使い方をしていました。

  • 文系でもわかる IT勉強会
    初回受験時には存在を知らず、科目Bでつまずいたタイミングで利用しました。
    アルゴリズムの基礎や、公式の公開問題を超初心者向けに噛み砕いて解説してくれる点が特に助かりました。

大変お世話になりました…!🙇

Webの過去問題集

公式問題

科目B対策として使用。試験改訂後の新形式の公式問題が少ないため、貴重な演習材料でした。

書籍

  • キタミ式イラストIT塾基本情報技術者
    学習初期から使用し、通読ではなく、分からない概念を調べるための辞書的な使い方をしていました。
  • 基本情報技術者パーフェクトラーニング過去問題集
    科目Bの基礎を学んだ後、公式問題を一通り解き切ってから追加で購入しました。
    公式問題だけでは足りない演習量を補う目的で使用しました。

科目Aの勉強法:隙間時間と過去問中心

科目Aは、過去問を回すのが一番効果的でした。

  • すーさんの動画 で全体を把握
  • 意外に出題割合の高い計算問題を先に重点的に対策
  • 過去問道場で問題に慣れる

計算問題は、都度新しく追加される知識問題と違って傾向が比較的安定しているため、
先にできるようにしておくことで点数が安定しやすいと感じました。

科目Bの勉強法:理解してから問題を反復

科目Bは、最初はコードの意図がまったく読めず、不安を感じていました。

  • すーさんの動画 でアルゴリズムの考え方を学ぶ
  • 文系でもわかる IT勉強会 で前提知識を補強
  • セキュリティ問題は科目Aのセキュリティの知識が使える。割と長文なので読み慣れる
  • 公式問題が少ないため、オリジナル問題集も併用

最初は時間がかかっても、自分で疑似コードをトレースすることを意識しました。
「わかったつもり」で進めると、少し形式が変わっただけで対応できず、理解の浅さを痛感したためです。

そのため、コードを読みながら、

  • 何をしたい処理なのか
  • 出てくる名前(変数)が何を意味しているか
  • どんな条件で動きが変わるか

を整理し、
1行ずつ「今、何が変わったか」をメモしながら、値の変化を追っていくようにしました。

この作業を省かずに続けたことで、少しずつコードの流れが読めるようになっていきました。

苦労したことと、理解が深まっていった過程

初回の受験時は実務経験がなく、ITの概念がうまくつかめず苦戦しました。
疑似コードも「何をしているのか」が分からず、「なぜここで比較するのか」「この処理は何のためなのか」と、問題に突っ掛かりながら解いていました。

見たことのある問題は解けても、少し形が変わると分からず、
科目Bは本当にできるようになるのかと不安になることも多かったです。

アルゴリズムの基礎を学び、勉強を続ける中で、途中からIT業界での実務にも触れるようになりました。
実務で出てくる用語と試験勉強の内容が結びついたり、疑似コードの流れが自然と読めるようになったりと、少しずつ理解が深まっていきました。

突っ掛かりながら解いていた問題が、「これはバブルソートをしたい処理なんだ」などと分かるようになってから、ようやく点数が安定し始めました。

試験勉強をして変わったこと・感じたこと

試験勉強を進める中で、業務で聞く用語や概念が理解しやすくなり、IT全体の仕組みが少しずつ見えるようになりました。

また、実務の中で触れる処理や技術要素が、試験勉強で学んだ内容と結びついて理解できる場面も増えました。
勉強と実務が相互に補完し合うような感覚があり、どちらも理解を助けてくれる良い循環になっていたと思います。

まとめ

IT未経験の初学者でも、200時間ほどの学習で合格ラインは見えてくると感じました。
私自身は学習の間が空いてしまったため遠回りになりましたが、それでも積み重ねれば合格には届きました。

点数を伸ばすためには、

  • 科目Aは過去問をできるだけ多く回す
  • 科目Bはアルゴリズムの基礎を理解し、疑似コードをトレースしながら考える

この2点が特に重要だと感じています。
未経験からでも、学習時間の目安を意識しつつ、やり方を間違えなければ合格は十分に狙える試験だと感じました。

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