FileMaker Pro 2024に対応したXMLPaste 1.1.0を公開しました
Claris FileMaker Proのクリップボードデータを出力できるコマンドラインツールであるXMLPasteをGitHubで公開していますが、FileMaker Pro 2024に対応したXMLPaste 1.1.0を公開しました。本記事では、XMLPaste 1.1.0の新機能と変更点について紹介します。
Claris FileMaker 2024について
FileMaker プラットフォームは、Appleの子会社であるClaris International Inc.が開発しているローコード開発プラットフォームです。
今年6月に登場したClaris FileMaker 2024では、AIに関するスクリプトステップと関数が追加されており、大規模言語モデル (LLM) を活用したセマンティック検索を既存のカスタム Appに追加できるようになっています。
カスタム Appにセマンティック検索を組み込むことにより、キーワードの一致ではなく意味に基づいてデータを検索する新しい方法をユーザーに提供できるようになります。さらに、自然言語を使って質問できることから、以前は見つけられなかった回答を既存データから得ることも可能になります。
関連リンク
- Claris が 最新リリース Claris FileMaker 2024 の提供を開始(Claris)
- 蓄積したデータからさらに価値を引き出す Claris FileMaker 2024(Claris)
XMLPasteの概要
XMLPasteは、Claris FileMakerのテーブルやフィールド、スクリプト、スクリプトステップ、レイアウトオブジェクト、カスタム関数、テーマなどに関する情報をUTF-8のXMLテキストとしてペーストできるコマンドラインツールです。
XMLPasteは、オープンソースソフトウェアであり、無料でご利用いただくことが可能です。Go言語で記述されており、ライセンスはMITライセンスです。
マルチプラットフォームに対応しているXMLPasteは、macOSとWindowsの両プラットフォームでご利用いただくことができます。コマンドプロンプトやPowerShell (Windows) 、ターミナルアプリケーション (macOS) 等でクリップボードデータの内容を表示できます。
FileMaker Pro 2024に対応したXMLPaste 1.1.0の新機能
約5年ぶりにバージョンを更新したXMLPaste 1.1.0では、FileMaker Pro 2024のテーマに対応し、Windows版FileMaker Pro 2024でコピーしたテーマをペーストできるようになりました。
FileMaker Pro 2024では、テーマをコピーしたときの内部仕様が一部変更されており、Windows版XMLPaste 1.0.0でFileMaker Pro 2024でコピーしたテーマをペーストできなくなっていたことから、今回調整を行った次第です。
同時に、macOS版をIntel プロセッサとApple シリコン両対応のユニバーサルバイナリとしてビルドされるように調整し、Apple Silicon搭載Macに正式対応しました。
macOS Sonoma 14およびWindows 11に対応
FileMaker Pro 2024に対応したXMLPaste 1.1.0では、macOS Monterey 12、macOS Ventura 13、macOS Sonoma 14およびWindows 11に正式に対応することにしました。
その一方、macOS Catalina 10.15およびそれ以前、Windows 7やWindows 10 Version 21H2およびそれ以前、および32bit版Windowsを動作保証対象外としました。同時に、バージョン19.5およびそれ以前のFileMaker Proもサポート対象外にしました。今後、AppleおよびClarisによるサポートが終了したバージョンについては動作保証対象外とする予定です。
2024年8月現在、XMLPaste 1.1.0の動作環境は、macOS Monterey 12、macOS Ventura 13、macOS Sonoma 14、 Windows 10 Version 22H2およびWindows 11であり、FileMaker Pro 19.6以降に対応しています。なお、FileMaker 19.6は2024年12月にサポートが終了する予定となっているため、来年以降はFileMaker Pro 2023以降の対応となります。
まとめ
XMLPaste 1.1.0の新機能と変更点について解説しました。XMLPasteは、Claris FileMakerのテーブルやフィールド、スクリプト、スクリプトステップ、レイアウトオブジェクト、カスタム関数、テーマなどに関する情報をUTF-8のXMLテキストとしてペーストできるコマンドラインツールです。Go言語で記述されているXMLPasteは、MITライセンスで配布しているオープンソースソフトウェアであり、無料でご利用いただくことが可能です。
バージョン1.1.0では、Claris FileMaker Pro 2024のテーマに対応し、Windows版FileMaker Pro 2024でコピーしたテーマをペーストできるようになりました。また、macOS版がIntel プロセッサとApple シリコン両対応のユニバーサルバイナリとしてビルドされるようになり、Apple Silicon搭載Macに正式対応しました。
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