Hogwarts Legacyの美人化MODをつくりたい 準備編
Hogwarts LegacyにハマったBlender初心者が初めてのMOD制作をしてみた記録。
はじめに
Hogwarts Legacyとは
『ホグワーツ・レガシー』は、ハリー・ポッターの小説で初登場した世界を舞台とする、没入感の高いオープンワールド・アクションRPGです。舞台はシリーズ初となる1800年代のホグワーツ。この物語の主人公は、魔法界を引き裂きかねない古代の秘密を解く鍵を握っています。このキャラクターを操作して、魔法界を巡るあなただけの冒険を繰り広げましょう。伝説はあなたによって紡がれます。
(公式サイト引用)
要はめっちゃ面白い3Dのゲーム。
PS4, PS5, XBox, Switch, PCで遊べるが、今回制作するMODが使用できるのはPC版のみ。時々セールがやっていて70%OFFとかで買えるのでゲーム機でプレイした方もPC版を買ってみると世界が広がる。
Hogwarts Legacy Creator Kit
この『Hogwarts Legacy』から今年(2025年1月30日)Creator Kitなるものが出た。どうやらこれを使えば簡単に『Hogwarts Legacy』のMODを作れるらしい。
ちなみにMODとはmodificationの略で、主にPCゲームの改造データのこと。特にメーカーではない第三者によって製作されたものを指す。導入することで既存のキャラクターの外観を変更したり、アイテムやステージなどを追加することができる。
この『Hogwarts Legacy Creator Kit』はEpic Gamesから無料でダウンロードできる。インストール完了までの時間は大体2日。
目標
プリセットのヘッドモデルを編集し、自分が操作するキャラクターの顔用のカスタムヘッドモデルを作成。MODとして『Hogwarts Legacy』内で使用できるよう公開する。
参考
下記の動画を参考にさせてもらった。
用意するもの
- Hogwarts Legacy Creator Kit(Epic Games)
- Blender(公式サイト)
作成手順
新規MOD作成
Creator Kitでの作業。
- 「Modding」から「Create Mod」を選択
- 「New Empty Mod」を選択し、「Mod名」「Author」を入力し「Modを作成」をクリック
- 作成したMODコンテンツがソースパネルに表示される
今回はMOD名を「Kawaii Face」とした。
※ソースパネルが見当たらなければ、「フィルタ」の左のボタンをクリック。
モデルをエクスポートする
- 土台となるヘッドモデルを「RiggedObjects\Characters\Human\Heads」以下から探す
「スケルタルメッシュ」をオンにすると探しやすい。
- 土台にしたいモデルのCharacter Piece(赤)とスケルタルメッシュ(ピンク)をコピー
土台にしたいモデル名を「フィルタ」に入力するか、ディレクトリを開くと見つけやすい。Character Pieceは「スケルタルメッシュ」をオフにすると出てくる。
- 作成したMODコンテンツのディレクトリにペースト
- Character Pieceとスケルタルメッシュをリネーム
- スケルタルメッシュをエクスポート
スケルタルメッシュを右クリック > 「アセットアクション」 > 「エクスポート」 > 任意の場所に保存
エクスポートの設定はデフォルトでOK
テクスチャをエクスポートする
- テクスチャの場所を確認
スケルタルメッシュをクリックすると下記画像のような画面が表示される。
左側のパネルに表示されている顔っぽい模様の球体の右側のドロップダウンをホバーすると、顔のテクスチャ画像のパスが表示される。
- テクスチャをエクスポート
パスもしくはテクスチャの画像名からテクスチャを見つけ出し、右クリック > 「アセットアクション」 > 「エクスポート」 > 任意の場所に保存。
「確認」でOK。
エクスポートしたモデルをBlenderに読み込む
ここからBlenderでの作業。今回はBlender 4.5を使用。
- デフォルトで表示されているものを全て削除
Blenderを開くと下記画像のような画面が表示される。
これらは邪魔なので全て削除する。
- Creator KitでエクスポートしたFBXファイルをインポート
- アーマチュアを非表示
アーマチュアの右にある目のマークをクリックして非表示にする。
ヘッドのカラー・テクスチャを設定
- ビューポートの表示
右側パネル「プロパティ」の「マテリアル」タブを開く。
「xxxx_Head」を選択し「ビューポートの表示」で「メタリック」を0、カラーを任意の色に変更。
- テクスチャペイントからヘッドのベースカラーを追加
「テクスチャペイント」タブを開き、「テクスチャスロット」をクリック。「xxxx_Head」を選択し「+」ボタンをクリック、「ベースカラー」を選択。
何も変更せず「追加」でOK。
- 画像を置き換える
「画像」 > 「置き換え」でエクスポートしたテクスチャ画像を選択。
- テクスチャが反映される
目と歯をいじらないよう別レイヤーに移す
ここで別レイヤーに移した目と歯は位置の確認用になる。
- 編集モードに移行
「スカルプト」タブを開き「編集モード」に変更する。
- 耳と鼻の穴を一列に選択
- 「Ctrl + L」で全て選択
- 「Ctrl + I」で選択範囲を反転
- 「Shift + D」で選択範囲を複製
- 選択範囲を分離
マウスを動かさずその場で右クリック > 「分離」 > 「選択」
- 不要なパーツを削除
「xxxx.002」の左の「.」をクリックし先ほど複製した目・歯のレイヤーを編集可能にする。
「xxxx.001」の右側にある目のマークをクリックし、非表示にしておく。
- マテリアルで分離
右クリック > 「分離」 > 「マテリアルで」を選択。
- 「オブジェクトモード」で目玉と歯以外のパーツを削除
- 目玉と歯を選択し「Ctrl + J」でレイヤーを統合
編集したくないパーツを非表示
- 編集モードに移行
メインのレイヤーを表示、目玉と歯のレイヤーを非表示。
メインのレイヤーを編集可能にする。
- 耳と鼻の穴を一列に選択
- 「Ctrl + L」で全て選択
- 「Ctrl + I」で選択範囲を反転
- 「H」キーで非表示
- 目玉と歯のレイヤーを表示
動かしたくない部位をマスク
- 「スカルプトモード」に移行
「ビューポートシェーディング」「マテリアルビュー」を選択。
「マスク」をクリック。
- 「減衰」を「投影」に変更
- 「ブラシ」の「前面のみ」のチェックが外れていることを確認
- 横向きにして耳と頭をマスクで塗る
「X」もしくは「-X」をクリックすると真横になる。
- 正面に戻して胸元をマスクで塗る
「-Y」をクリックで真正面になる。
これでやっと顔を編集する準備が完了。
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