書籍「Elixir実践入門-基本文法、Web開発、機械学習、IoT」私見
わたしがElixir/Nervesを学ぼうとしたものの挫折してしまったことを知ってか知らずかわかりませんが、技術評論社様から新刊「Elixir実践入門-基本文法、Web開発、機械学習、IoT」をご恵贈いただきました。ありがとうございます!
2024年2月24日紙版発売
2024年2月24日電子版発売
たいしたことは書けませんが、本書をざっと読んでみて感じたことを書いてみます。
本記事を見て、本書を買ってElixirに取り組んでみるのも良し、どうも雰囲気合わないから買わないのも良しです。だれかの参考になれば幸いです。
小史+基本文法+Webサーバー+機械学習+IoT
本書は、プログラミング言語Elixirを知りたい人、実際にアプリケーションを作りたい人に有用なElixirのプログラミングガイドです。タイトルに「実践入門」とあるとおり、Webサーバー、機械学習、IoTの3種類のアプリケーションを実践的に作ることを軸に、それに必要な基本文法やモジュール(ライブラリ)、ツールが解説されています。
第1章は小史です。Elixirが登場するに至った経緯やElixirのポテンシャルが書かれています。わたしはこの章の内容を待ち望んでいました。何度も読み返しています。ためになる。
第2章~第5章には知っておくべき基本的な文法やモジュール、ツールの操作が書かれています。文法の解説はたいてい眠くなりがちですが、飽きさせないように頑張って書かれている感あります。
第6章はElixirの最大の特徴ともいえる並列プログラミングについて書かれています。この機能だけで一つの章を使って、丁寧に解説されています。
第7章~第19章は、3種類のアプリケーションを作るにあたって必要な知識を解説したあと実践的な実装が書かれています。(第7章~第11章はWebサーバー、第12章~第15章は機械学習、第16章~第19章はIoTの実装です。)
一応、知識ゼロから始められるように書かれていますが、、、ゼロからだとちょっと辛いかも。他のプログラミング言語を1種類でも使っていれば理解が早いです。
プログラミングガイド
全章にわたり飽きないように、解説の順序や言い回しに注意を払いながら書いてある感じがします。そのおかげで、言語解説という比較的ツラいテーマにもかかわらず、サラサラ~と読み進めることができます。(理解しているかはアレですけれども)
この書き方から、スタートガイド、プログラミングガイド、リファレンスガイドのどれかといわれると、本書はスタートガイド寄りのプログラミングガイドといえるでしょう。Elixirを「体験する」だけでなく、少し上の「理解する」を目指す人に向いていると思います。
日本人7名の共著
日本人7名による共著である点も特筆すべき点です。
わたしが以前に読んだ当時唯一日本語で出版されていたプログラミングElixir本は「なるほどほぉー」と感心しながら読むのですが、、、翻訳本特有のストレスがありました。本書はそういうストレスが無いです。
また、各分野のエキスパートが書いているので、特定の章だけ薄っぺらい内容になっているといったことも無いです。(言い方ヒドイ)
まとめ
- 読者対象はプログラミング言語Elixirを知りたい人、実際にアプリケーションを作りたい人
- Elixirの(スタートガイド寄りの)プログラミングガイド
- 小史+基本文法+Webサーバー+機械学習+IoT
- 日本人7名による共著
つづく
さあ、はたしてElixir実践入門本を投入して、わたしがElixir/Nervesをマスターできるのか否か。
読み進めて、顛末の記事も書きたいと思います。
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