自作キーボードを設計してみた
エピローグ(自キ設計に至る経緯を長々書いています。興味ない人は読み飛ばしてください。)
ある日いつも通りPCで作業をしている時にふと思いました。
マウスとキーボードを頻繁に行き来するの煩わしいな・・・
ここが私の自作キーボードの始まりだったと思います。
ですが、ここから直ぐに自作キーボードを設計始めるかというとそんなこともなく、
ホームポジションから手を動かさずに触れるマウスはないか探していました。
そんな時に某メーカーが出していた、キーボードの手前に置くタイプのトラックボールマウスに出会いました。
当時はすでに廃盤になっていてフリマサイトに出ていたのを中古で購入しました。
数日使ってみた結果・・・
自分とは合わずに数日で使うのをやめキーボード+マウスのスタイルに戻りました。
そこから数ヶ月たったある日、YouTubeでファンタスティックなガジェット系ユーチューバーの方が、トラックボールのついた分割式の自作キーボードを紹介されていました。
「これだ!!!」と思いすぐに購入しました。
数か月間使い満足していたのですが、(今でも日によって使います。)
一体型がほしいなぁ・・・という思いがありました。
また、当時は自作キーボードにどんなものがあるかもあまり知らず、
ないなら作ればいいじゃんのマインドで自分で設計することにしました。
そして勘のいい方なら気付くかも知れませんが、元々はキーボードとマウスの行き来が煩わしいから始まったはずなのに、そんな時間を遥かに超える設計の日々が始まりました・・・
自作キーボードの紹介
2つのトラックボールを搭載した、カラムスタッガード配列の60%キーボードです。
右の大玉ボール(55mm)でカーソル操作、左の小玉ボール(22mm)は上下左右スクロール操作をすることを想定しています。
どんな考えで今の形に?
大玉ボール
大きなボールのおかげで、デュアルディスプレイやワイドモニターでも端から端まで1動作で移動でき、細かい操作も容易に出来ます。
CADやプログラミングをする時は、下図の様にサブモニタで参考資料を見ながら、メインモニタでは細かい操作も必要になる事があります。
基本的にボールは大きければ大きい方が操作性が上がると信じているので、可能な限り大きいボールを搭載しました。
小玉ボール
主にスクロールを担当しています。(CADだとズームが多い)
スクロールやズームはカーソル操作に比べ繊細な操作が要求されるシーンは少ないです。
更に、小玉ボールであればスクロールホイール同等以上の操作感だと思います。
また、キー数の少ない自作キーボードは必ずと言っていいほど、レイヤー機能を使います。
多くの場合、キーボードの手前中央付近に配置し親指でレイヤーキーを押すことが多いです。
私の場合、レイヤーキーを下図赤丸の箇所に配置することを想定しています。
そのため、左手親指で押す時に親指と当たらないサイズのボールにする必要がありました。
デュアルボールのメリット
トラックボールマウスの場合、カーソルとホイールがどちらとも指での操作となるので、普通のマウスよりも同時操作しにくいイメージがあります。
左右で独立することで、感覚的に同時操作することが出来るようになります。
試作品完成~色んな方に触ってもらって
1~2ヶ月程度前に試作品が動くようになりました。
そこからは、このキーボードをメインで使っています。
ボールの動きも時間をかけてチューニングしたことにより、かなり良い感じになりました。
先日の天キーでは、多くの方に触ってもらう機会があり、色々な方にお話を聞けました。
- Twitterで見て気になってました。
- 制御はどうしているんですか?
- そもそもこれはどうなってるんですか?
- ネタかと思いました。←たぶんこの時が一番熱弁したと思います。
等、色々な反応がありとても楽しかったです。
地方住みなこともあり頻繁にはいけませんが、チャンスがあれば行こうと思います。
普段は一人で黙々と設計しているので、こういった交流の場があるのはありがたいなと思いました。
今後の展望
最低限の形としては満足しているのですが、まだまだ改善したい箇所や盛り込みたい機能があります。
まずは改善点を修正したら、興味を持っていただける方に使って貰いたいなと思っています。
その他
やっぱりキーボードなので、打っていて気持ちがいいキーボードも意識していきたいです。
色々な方のキーボードを触って打ち心地の良いものがたくさんあったので、自分のキーボードも更によくなるよう、皆さんの設計を参考にしながら勧めていきたいと思います。
さいごに
今後の進捗などはTwitterでつぶやいていきたいと思っています。自作キーボードや電子工作などに興味がある方(なくてもいいですが)はよろしければフォローしてください。
そしてまだ自作キーボードにハマっていない方、一緒にハマりましょう。
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