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高速で VM が構築できるツール Multipass の紹介
はじめに
VM を構築するためのツールはいくつかありますが、その中でも特に爆速に仮想マシンを構築できるツールが Multipass です。
Multipass の導入
Windows
-
前提条件として Hyper-V または、VirtualBox が必要です。
-
以下の URL からインストーラーをダウンロードしてインストールします。
Linux
snap でインストールできます。
sudo snap install multipass
ここでは記述しませんが、Mac にも手軽にインストールできます。
構築方法
ここでは vm1
という名前の VM を構築します。
$ multipass launch --name 'vm1'
これだけで、Ubuntu 最新 LTS (執筆時現在 Ubuntu 22.04 ) の VM が構築できます。
オプションを指定することで、CPU、 メモリ、ディスク容量など指定も簡単です。
オプション | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|
--cpus |
1 |
CPU の数を指定 |
--memory |
1G |
メモリのサイズを指定 |
--disk |
5G |
ディスクのサイズを指定 |
--cloud-init |
なし | cloud-init の設定を指定 |
イメージを指定することで、Ubuntu 最新 LTS 以外の OS も構築できます。
詳細な使い方は以下の URL を参照してください。
操作
VM にログインするには、shell
コマンドを使用します。
$ multipass shell vm1
VM でコマンドを実行するには、exec
コマンドを使用します。
$ multipass exec vm1 -- cat /etc/lsb-release
VM の一覧を確認するには、list
コマンドを使用します。
$ multipass list
VM の情報を確認するには、info
コマンドを使用します。
$ multipass info vm1
起動、停止、再起動するには、start
、stop
、restart
コマンドを使用します。
$ multipass start vm1
$ multipass stop vm1
$ multipass restart vm1
インスタンスの削除は、delete
コマンドを使用します。
$ multipass delete vm1
ただ実際には削除されず、削除マークがついた状態になります。
$ multipass list
Name State IPv4 Image
vm1 Deleted -- Not Available
削除マークのついたインスタンスを完全に削除するには、purge
または、 delete -p
コマンドを使用します。
$ multipass purge
$ multipass delete -p vm1
参考URL:
Discussion