わかりませんの解像度を上げる
要約
大雑把に「わからない」というのではなく,「何がわからないのか」を明確にしようという話.
はじめに
「わかりません」この言葉を{言われた|言った}ことがない人はいないのではないでしょうか?
自分もよく言いますし,言われます.しかし,わかる人に解説してもらっても,結局どれくらいの力が付いたのかと不安になることがあります.
わかる人は「きっと〇〇がわからないんだろうな」と思って解説してくれますし,実際その通りなことが多いです.(これをエスパーすると言ったりすることが多いです)
しかし,質問者側は「あの先輩はすごいな~」となるだけなことが多く,問題解決で得られる経験値が(0とは言いませんが)少なくなってしまいます.
また,「わからない」と質問してきた人に対して「問題文を再度読む」や「やりたいことを確認する」など,直接答えを教えないことでも一緒に行うだけで,質問者側が自分で気づいて解決できる場合も多いです.
これらは,何が「わからない」のかが「わからない」状態であることが多く,「わからない」の解像度を上げることで,質問する側・される側の両方のためになるのではないかと思います.
解像度を上げるとは
「何がわからないのか」を知ることです.
多くの場合,問題に直面して「わかりません」と言って助けを求めてしまいますが,その問題の何がわからないのかが明確ではありません.
例えば「1~100までの数字のうち,偶数を出力するプログラム」がわからないとします.
Goでの実装例を示すと,以下のようになります.
package main
import "fmt"
func main() {
for i := 1; i <= 100; i++ {
if i%2 == 0 {
fmt.Printf("even: %d\n", i)
}
}
}
この問題にはたくさんの「わからない」可能性があります.
- 1~100までループを回す方法がわからない
- 偶数の判定方法がわからない
- 出力方法がわからない
- このプログラムをどこに書けばいいかわからない
- Goで書いたプログラムの実行方法がわからない
- IDE・エディタの使い方がわからない etc...
この「わからない」が1つの場合もありますし,複数が絡み合って「わからない」場合もあるでしょう.
これらの可能性から,自分が「なぜ」わからないのかを分析することで,「何を理解できていないのか」「どうすればそれを理解できるのか」「何をすべきなのか」が多少は明確になります.
わからない問題を検索すれば解決するかもしれませんし,質問する際も相手にエスパーして貰う必要はなくなります.
仮に自力で解決できたなら,「わからない問題を分析し,調べて解決する」ことが出来たという自信に繋がります.
終わりに
偉そうに書きましたが,自分自身も「わからない!」と思って混乱してしまうことが多いので,そういうときほど落ち着いて何がわからないのか考えてみようと思います.
Discussion
最初は何が分からないかも分からないことが多いので、そこを整理するだけでも自分のレベルアップに繋がりそうですね!
こんばんは〜
わからないの要素分解の大切さを改めて感じさせられました!!
多くの人にこの記事が届いて、考えるきっかけになるといいな〜!!