📚

Linuxコマンドの逆引き辞典

2024/12/15に公開

今さらですが、逆引き用に使えるように Linux のコマンドまとめました。

移動

コマンド 内容
Ctr + b 後方に 1 文字ぶん移動
Ctr + f 前方に 1 文字ぶん移動
Ctr + a 行頭に移動する
Ctr + e 行末に移動する
Esc キー + b 後方に単語 1 つぶん移動
Esc キー + f 前方に単語 1 つぶん移動

文字削除

コマンド 内容
Ctr + d カーソル位置の単語を削除
Ctr + w 後方にスペース区切りで 1 単語ぶんを削除
Ctr + k カーソル位置から行末までを削除する
Ctr + u カーソル位置から行頭までを削除する
Ctr + y 最後に削除した内容を削除する

終了・リセット

コマンド 内容
Ctr+b コマンドの強制終了
Ctrl+l 画面のクリア

tab キー コマンドの補完

複数候補がある場合は 2 回押すと候補が切り替わる

コマンド履歴の検索

コマンド 内容
Ctr + p or ↑ キー 1 つ前のコマンド履歴に戻る
Ctr + n or ↓ キー 次のコマンド履歴へ移動する
Ctr + r 履歴を遡ってインクリメンタルを検索する

インクリメンタル検索

1文字を入力するごとに、履歴を検索するモード

コマンド 内容
Ctr + r 履歴を遡ってインクリメンタルを検索する
Enter キー 現在の検索結果をそのまま実行
Esc キー 現在の検索結果を表示したまま、コマンドラインに戻る
Ctr + g 検索結果を破棄し、プロンプトに戻る

Ctr + r と入力

(base) tezukamasato@tedzukamakototonoMacBook-Air ~ %
bck-i-search:

add と入力すると「git add .」が自動で表示される

(base) tezukamasato@tedzukamakototonoMacBook-Air ~ % git add .
bck-i-search: add

ディレクトリの操作

ディレクトリ

  • Linux で扱うデータはすべて「ファイル」として扱われている。
  • ディレクトリとは「ファイルを整理する入れ物」
  • カレントディレクトリー(ワーキングディレクトリー)とは、現在位置しているディレクトリ
  • コマンドに「pwd」を入力すると現在のディレクトリを確認できる
コマンド 内容
pwd カレントディレクトリを表示する
cd カレントディレクトリを変更する
ls カレントディレクトリ内のファイルを表示する

ls のオプション

コマンド 内容
-a 隠しファイルも含めたすべてのファイルを表示
-l ファイルの詳細を表示
-F ファイル種別を表示

パス

  • パスとは「ファイルへの道筋」
  • 例: /username/Documents/my_file

絶対パス
ルートディレクトリ(一番上のディレクトリ(/))起点としてファイルやディレクトリのパスを示すこと

相対パス
現在のカレントディレクトリを起点として表記されるパス

cd のみを入力するとホームディレクトリに移動

cd ~

ファイル操作

コマンド 内容
mkdir <作成するディレクトリ名> ディレクトリの作成
mkdir -p <作成するディレクトリ名/作成するディレクトリ名/> ディレクトリの作成
touch <作成するファイル名> ファイルの作成
rm <削除するファイル名> ファイルの削除
rm -r <削除するディレクトリ名> ディレクトリの削除
rmdir <削除するディレクトリ名> 空ディレクトリの削除
cat <ファイル名> 標準出力に一気に出力
less <ファイル名> 対話的・上下スクロールや検索が可能
cp <コピー元> <コピー先> ファイルをコピーする
cp -r <コピー元> <コピー先> ディレクトリをコピーする

less コマンド

less コマンドのスクロール操作 内容
スペースキー 1画面下にスクロール
b 1画面下にスクロール
Enter、↓ キー 1行下にスクロール
k、↑ キー 1行上にスクロール
n(数字) + G n 行目に移動
f 1 ページ下へ
b 1 ページ上へ
q less コマンドを終了
less コマンドの検索操作 内容
/<文字列> 下方向に向かって検索する
?<文字列> 上方向に向かって検索する
n 次の検索結果に移動する
N 前の検索結果に移動する

ln コマンド

Linux のファイルシステムではファイルに別名をつけることが可能である。
リンクには、ハードリンクとシンボリックリンクの2種類がある。

ハードリンクとは、1つのファイルの実体に複数の名前を付ける機能である。ディレクトリに対して作成できなかったり、異なるディスク間をまたがることができないなどの制限がある。

シンボリックリンクは、ハードリンクにある制限はない。リンク先がファイルの実体であり本物のファイルである。

コマンド 内容
ln <リンク元ファイル名> <リンク名> ハードリンク
ln -s <リンク元ファイル名> <リンク名> シンボリックリンク

ファイル検索

コマンド 内容
find . -name <ファイル名> -print 検索条件のファイルを表示

引数の説明
.:検索開始ディレクトリ
-name <ファイル名>:検索条件
-print:アクション

検索条件

  1. ファイル名で探す(-name, -inname)

    • name:大文字と小文字を区別する
    • inname:大文字と小文字を区別しない
    find . -name '*.txt' -print
    
  2. ファイルの種別で探す(- type)

    指定 ファイル種別
    - type f 通常ファイル
    - type d ディレクトリ
    - type l シンボリックリンク
  3. 複数の検索条件の指定(-a)

    find . -type f  -a -name '*.txt' -print
    

参考書籍・参考記事

https://www.amazon.co.jp/新しいLinuxの教科書-三宅-英明/dp/4797380942

GitHubで編集を提案

Discussion