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GCPの無料トライアル期間が終わってBilling is disabled for this projectと出た時の対処
問題
GCPは無料会員登録すると90日間、$300分の無料トライアルで利用できます。
期間中にスケジュールクエリを使っていたのですが、トライアルが終了すると「Billing is disabled for this project. Please ask the project owner to enable it」というエラーが出るようになってしまいました。
原因
期間が終わっても、無料のGCPサービスのみを使っている場合は無料枠のままで使えると思っていましたが、その場合でもプランのアップグレードは必要になります。
対処
以下の2つの作業が必要です。
- 支払い用の請求先アカウントを作成する
- アップグレードを行って課金を有効にする
アップグレードを行って課金を有効にする
支払い用の請求先アカウントを作成する
これでエラーは直ります。
請求先アカウントとは
- GCPプロジェクトに紐づく支払い用のアカウントのこと(実際の支払い情報は持たない)
- 請求先アカウントはお支払いプロファイルに紐づく(この関係は作成後に変更不可)
- 請求先アカウントはGCP下の機能だが、お支払いプロファイルはGoogleの機能
- お支払いプロファイルはGCPだけではなく、Google Adwordsなど全ての支払を司る
- お支払いプロファイルは個人の場合、本人以外変更不可
- お支払いプロファイルはビジネス・個人の2種類がある(作成後の変更不可)
テーブルの関係で言うと、
gcp_projects belongs_to billings belongs_to payment_profiles
みたいな感じで実際の支払い情報はお支払いプロファイルが持ちます。
なのでプロジェクトのオーナーであっても、請求先アカウントに紐付けた個人用の支払いプロファイルが他者のものであった場合は、支払い情報を変更する権限がありません。
その場合は、紐付けた支払いプロファイルを持っている人に依頼して変更してもらうか、
新しくビジネス用のお支払いプロファイルを作って新しい請求先アカウントを作ってGCPプロジェクトに紐付ける必要があります。
支払いはGCPのプロジェクトとは別の管理なので紛らわしいですね。
どのアカウントで管理するかは最初に認識合わせをしておく必要がありそうです。
参考にした記事
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