Browser-UseをWindows11で使う

先日、”Browser-Use-Web-UIをDockerで試しました”という記事を書きました。

https://zenn.dev/masaru21/articles/bf6c99be708f9f

今回は、こちらのBrowser-UseのリポジトリをWindows11で試しました。
https://github.com/browser-use/browser-use
私は、Windows11で外付けドライブで、クローンを作りました。

クローンを作ります。

git clone https://github.com/browser-use/browser-use.git

ディレクトリを移動します。

cd browser-use

Pythonで仮想環境を作ります。

python -m venv venv

仮想環境を有効化
Windows（PowerShell）:

.\venv\Scripts\Activate.ps1

Mac/Linux:

source venv/bin/activate

依存関係をインストールします。

pip install .

これは現在のディレクトリ（.）にある pyproject.toml を参照して、必要な依存関係をインストールするコマンドです。

もしchromiumをインストールして、このメッセージが出たら

playwright install chromium
Removing unused browser at C:\Users\***\AppData\Local\ms-playwright\chromium_headless_shell-1155

Playwright が 古いブラウザインスタンスを削除して、新しい Chromium をインストールしたというメッセージなので、安心してください。

私は、agent.pyをGeminiの内容で作ったので、このエラーが出ました。

ModuleNotFoundError: No module named 'langchain_google_genai'

langchain_google_genai というライブラリが インストールされていない ため、agent.py 実行時に失敗しています。

仮想環境が有効な状態（(venv) と表示されている）で、以下のコマンドを実行してください。

pip install langchain-google-genai

実行コマンドは、こちらです。

python ./agent.py

agent.pyの内容

私は、Geminiで試したので、このように書きました。

from langchain_google_genai import ChatGoogleGenerativeAI
from browser_use import Agent
from pydantic import SecretStr
import os
from dotenv import load_dotenv
import asyncio  # ← 追加

load_dotenv()

api_key = os.getenv("GEMINI_API_KEY")

llm = ChatGoogleGenerativeAI(
    model='gemini-2.0-flash-exp',
    api_key=SecretStr(api_key)
)

agent = Agent(
    task="実行したいことを書く",
    llm=llm
)

# 非同期実行
async def main():
    await agent.run()

# 実行
if __name__ == "__main__":
    asyncio.run(main())

この部分に、実行したいことを書きます。

agent = Agent(
    task="Your task here",  # ← ここに実行したいことを書く
    llm=llm
)

環境変数にGeminiのKEYを設定

.envに、GeminiのAPI Keyを設定します。

GEMINI_API_KEY=********

ディレクトリ構造

このエラーは、気にしない

OpenAI error:
missing `numpy`
This feature requires additional dependencies:
$ pip install openai[voice_helpers]

これは、OpenAI ライブラリ内の「音声関連の後処理機能（voice_helpers）」を使おうとして失敗しているだけです。
ただし今回のタスクでは 音声は使っていないので、無視しても基本OKです。

まとめ 実行手順

仮想環境をアクティブにします。
Windows11の例
Windows（PowerShell）:

.\venv\Scripts\Activate.ps1

agent.pyに実行したことを書いた後に、

python ./agent.py

と実行します。
実行結果は、ターミナルに表示されます。

このようなエラーが出ることが、あります。

ERROR    [agent] Error during cleanup: The api_key client option must be set either by passing api_key to the client or by setting the OPENAI_API_KEY environment variable

このエラーは、OpenAI API を使っている処理の「クリーンアップ時（後処理）」に発生したもので、
api_key（APIキー）が指定されていません。
という意味です。

私は、GeminiのAPI Keyで試したので、こうしたOpenAIのAPI Keyに関連するエラーが出ます。
OpenManusを使うときは、OpenAIのAPI Keyを準備すると良いと思います。