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翻訳力錬成テキストブック
訳文の作り方
①頭の中で直訳をして文章の概念をつかむ
②指示語がさすもの、関係詞節のかかりかた、前置詞の用法、イディオムの意味、単語のその場での語義を特定する
③原文に即した約(単語・前置詞の意味を確定し、原文の構造を生かした訳)をつくる
まずはここまできちんと出切ることを目指す。
それ以上余裕がある人は④原文と等価であり、読み手に適切な訳文を自分の言葉で創る
③が不満足な段階で④をすると学習の高価は上がらない
学習のこころ構え
①努力
この100題をこまく読み解いてください。そして十分に何回も復讐し、疑問点は自分で調べ克服してください。これはいわば「月明下の猛ノック」、かなりの努力なしには完遂し得ません。しかし完遂したあかつきには、どんな英文でも正確に読める自身と翻訳への自らの可能性をひしひしと感じるでしょう。
②解釈
学習の効率を考慮し、訳例も解説もスッパリと解釈を割り出しています。まず異論ないはずですが、なかには違う見方ができそうな個所もあるでしょう。そんなときは本文の訳例・解説をしっかり納得したうえで、自分の見解もとれるものかどうか吟味するようにしてください。
③調査
分からなかったらすぐに調べる。語法的なことだけでなく、業界用語、時代背景、事実関係など徹底的に。自身に裏付けされた知識が、明瞭な訳文につながります。
xii 「旧版」まえがき