恥ずかしながら、忘れかけてしまっていたStrong Parametersの備忘録
Strong Parameters
Ruby on RailsにおけるStrong Parametersの仕組みは、ユーザからのリクエストの際に送られてくるパラメータに対するセキュリティを高める仕組みの一つです。
Strong Parametersの基本的な概念
Strong Parametersは、Railsのコントローラー内で使用されるセキュリティ機能です。これは、ユーザーから送信されるパラメータのうち、開発者が事前に定義したもののみをデータベースに保存することを可能にします。これにより、悪意のあるユーザーによる不正なデータの注入や、アプリケーションの不正操作を防ぐことができます。
一言で言えば、Mass Assignmentを防ぐ機能です。
User
モデルでのStrong Parametersの実装
例としてUser
モデルがname
, email
, password
といった属性を持つ場合、これらを安全に扱うためには次のようにコントローラーにStrong Parametersを設定します。
class UsersController < ApplicationController
# ...(その他のアクション)
private
def user_params
params.require(:user).permit(:name, :email, :password)
end
end
ここで、**params.require(:user)
は:user
キーにネストされたパラメータの存在を必須とすることを意味しています。permit(:name, :email, :password)
**は、これら指定された属性のみがデータベースに保存されることを許可するためのものです。
Strong Parametersの活用
コントローラーのアクション(例えば、ユーザー作成の**create
アクション)では、user_params
**メソッドを使用してパラメータをフィルタリングします。
def create
@user = User.new(user_params)
if @user.save
# 成功した場合の処理
else
# 失敗した場合の処理
end
end
この方法により、不正なパラメータがモデルに渡されることを防ぎ、アプリケーションのセキュリティを向上させることができます。
require
とpermit
の違い
-
require
: 必須とされるパラメータを指定します。この例では**:user
キーが必須であることを意味しています。:user
**キーが存在しない場合、エラーが発生します。 -
permit
: 許可されたパラメータを指定します。これにより、name
、email
、**password
**のみが許可され、他のパラメータは無視されます。
paramsハッシュの構造
paramsハッシュは通常、次のような構造を持っています:
params = {
user: {
name: "ユーザー名",
email: "user@example.com",
password: "password"
}
}
このハッシュ内で、**require(:user)
はuser
キー下のパラメータ群を指定し、permit(:name, :email, :password)
**はその中の特定のパラメータのみを許可することを意味します。これにより、安全でコントロールされた方法でユーザー入力を扱うことが可能になります。
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