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世界一伝わるバグ報告を書いて伝達コストを減らそう
バグ報告の文面ひとつで伝わるか決まる
バグ報告は非常にありがたいもの。
ですが、文面が読み取れなくてコミュニケーションコストがかかるのもよくある話です。
伝わりやすいバグ報告を書いて、一発で決めてみようではありませんか。
結論から
- 仕様や状況を知らない人にもわかるように書く
- 5W1Hを明確にする
サンプルフォーマット
### 詳細
[where] どこで
[when] いつどのタイミングで
[how] どうしたら
[where] どこで
[what] なにがおきるか
### 補足
[why] なぜ不具合なのか
1. 仕様や状況を知らない人にもわかるように書く
読み手が発生箇所の仕様や現状に詳しい人、同じコンテキストを共有している人とは限りません。
なるべく知識のない人にもわかるように書きましょう。
- 特殊な用語や略称を避け、なるべく正式名称に近い名前で書く
-
先月に修正した場所
などのコンテキストを要求する書き方も避け、第三者視点でわかるように明示する
以上2点を重視するとよいでしょう。
2. 5W1Hを明確にする
どこで何が起きたかわからないと現象再現ができないためです。
担当エンジニアとやり取りが増える原因は主にここです。
書いてあるとうれしいこと
- いつ
- どこで
- 何を
- どうしたら
- どうなったか
加えて発生環境も書いてあるとさらによいでしょう。
例
では、例をあげて見てみましょう。
伝わらないバグ報告例
こないだ直した画面のリストが〇〇になってます!
→ なにもわからない…
### バグ報告
こないだ直した画面(いつ?だれが?)(どこ?)
のリスト(なにそれ?)
が〇〇になってます!(何をしたとき?)(本来はどうなるの?)
第一報ならこれでもいいけれど、もう少し情報がほしいですね。
伝わるバグ報告例
### 詳細
〜〜画面に遷移した時、
初期表示が終わったタイミングで、
▲▲ボタンを押した場合、
■■エリア下部の★★選択セレクトボックスの値が
〇〇になっています
### 補足
本来はxxが表示されるのが正のため、不具合です
Win10 chrome最新版にて現象を確認しました
→ わかる
### 詳細
[where] 〜〜画面に遷移した時、
[when] 初期表示が終わったタイミングで、
[how] ▲▲ボタンを押した場合、
[where] ■■エリア下部のリスト選択セレクトボックスの値が
[what]〇〇になっています
### 補足
[why] 本来はxxが表示されるのが正のため、不具合です
[発生環境] Win10 chrome最新版にて現象を確認しました
いつ、どこで、なにをしたら、どうなったか、なぜ不具合なのかが書いてありますね。
担当エンジニアは泣いて喜ぶことでしょう。
まとめ
パッと見めんどうに見えますが、このようにメリットの多い書き方です。
- フォーマットが決まってるので書きやすい
- 担当エンジニアへの説明コストが減る
- 担当エンジニア自身もリーディングコストが減り、調査に集中できる
バグ報告フォーマットを活用してみましょう!
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