Excel VBA~基本用語集~
この記事ではVBAに関する基本的な用語を整理します。
VBA
Visual Basic for Applicationsの略で、Microsoft Officeシリーズ専用のプログラミング言語です。 具体的にはExcelやWord、PowerPointなどの作業を自動で実行するためのプログラムを作ることができます。
(特定のアプリケーションのための言語であることから、他のプログラミング言語(Java、Ruby、Pythonなど)と区別するためにマクロ言語と呼ばれることもあります。)
VBE
「Visual Basic Editor」というVBAを記述するためのエディタです。 プログラムの作成や修正、実行などを行うことができます。
プロジェクト
(次項で紹介する)4種類のモジュールを1つにまとめたモノです。 Excel VBAでは1つのExcelブックに対して1つのプロジェクトを持つことができます。(例えばそれは1つのExcelブックがワークシート、グラフシートの2つから構成されているのと同じです。)
モジュール
マクロ記述するためのシートです。 通常のExcelのシートにはプログラムを記述できないので、マクロ記述専用のシートとしてモジュールが用意されています。モジュールには主に4種類あり、それぞれ用途が異なります。初めの段階では標準モジュールと呼ばれるシートにプログラムを記述することがほとんどです。
プロシージャ
VBAにおけるプログラムのことです。 1つのモジュール内には複数のプロシージャを記述できます。プロシージャには主に3種類あります。
Subプロシージャ:戻り値がないプロシージャ
Functionプロシージャ:戻り値があるプロシージャ
Propertyプロシージャ:プロパティの値を管理するプロシージャ
ステートメント
プロシージャに記述する命令文のことです。 具体的な値を持つモノではなく、処理や命令、宣言などを行うための構文を指します。具体的には、Sub、Dim、For~Next、If~Then~Elseなどの構文があります。
オブジェクト
VBAにおける操作対象となるモノです。 具体的にはセル、シート、ブックなどを指します。また同じ種類のオブジェクトの集合体をコレクションと呼びます。コレクションを利用することで同一種のオブジェクトをまとめて操作できます。
プロパティ
オブジェクトが持つ属性のことです。 具体的には値、大きさ、フォント、色などの情報です。セルやシートにはこれらの情報を持たせることができます。
メソッド
オブジェクトに対する操作(処理)のことです。 移動や削除、コピーなど、オブジェクトをプログラムから操作することが可能となります。
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