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Excel VBAの全体像について

2022/12/01に公開

この記事ではVBA全体像についてまとめます。

VBAの全体像

まずVBAの全体像はこちらです。VBAはこちらのように階層構造で成り立っています。

具体的には、プロジェクト→モジュール→プロシージャ→ステートメントの順に構成されています。それぞれの概要をご紹介していきます。

プロジェクト

4種類のモジュールを1つにまとめたモノです。Excel VBAでは、1つのExcelブックに対して1つのプロジェクトを持つことができます。

VBEの画面でいうと上記の部分です。Book1.xlsmという1つのExcelブックに対して、1つのプロジェクトを持っていることを確認できます。

モジュール

マクロ記述するためのシートです。通常のExcelのシートにはプログラムを記述できないので、マクロ記述専用のシートとしてモジュールが用意されています。モジュールには主に4種類あり、それぞれ用途が異なります。

標準モジュール、ユーザーフォーム、Excelオブジェクト、クラスモジュールの内、上記には2つのモジュールがあります。

プロシージャ

VBAにおけるプログラムのことです。1つのモジュール内には複数のプロシージャを記述できます。プロシージャには主に3種類あります。

Subプロシージャ:戻り値がないプロシージャ
Functionプロシージャ:戻り値があるプロシージャ
Propertyプロシージャ:プロパティの値を管理するプロシージャ

ステートメント

プロシージャに記述する命令文のことです。具体的に値を持つモノではなく、処理や命令、宣言などを行うための構文を指します。具体的には、Sub、Dim、For~Next、If~Then~Elseなどの構文があります。

最後に最も小さな構成単位である式についてです。数値を扱うだけの数式という意味ではなく、プログラムが扱う式には様々な種類があります。

(数値、ブール値、日付、文字列、オブジェクトなどの値を生成する)リテラル、演算子、変数、定数、関数、キーワードなどの組み合わせを式と呼びます。具体的には数値式、ブール式、日付式、文字列式、オブジェクト式などの種類があります。

式は計算された結果、何かしらの値に確定します。式の値が確定することを「式を評価する」とも呼びます。

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