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Java Silver資格取得のための勉強方法について

2022/09/05に公開

この記事ではJava Silver資格取得のための勉強方法についてまとめます。私自身がITエンジニアへ転職する際にJava Silverの資格を取得したことから、その時の失敗・経験を踏まえておすすめの勉強方法をまとめてみます。

Java Silverとは?

「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格」の略であり、Javaの開発元であるOracle社が運営するJavaの技術認定資格です。Bronze、Silver、Goldの順に難易度が設けられており、Silverでは開発に関する基礎的な知識を有していることを証明できます。

概要・申し込み方法について

概要や申し込み手続きなどについては色々なWebサイトでも解説されているのでぜひそちらの記事もご参照頂ければと思います。(さくら学舎さんのサイトにすごく丁寧にまとめられていたので個人的にはこちらがお勧めです。)

初めてでも大丈夫!JavaSilverの申し込み手順をわかりやすく解説

Oracleの公式サイトでも試験の概要を公開していますのでこちらもご覧下さい。

Java SE 11 Programmer I (1Z0-815-JPN) 試験

ここからは実際の勉強方法について解説していきます。

おすすめの動画

初学者の方にとって、参考書を隅から隅まで読むのはかなり苦痛です。そこで最初は動画でイメージをつかむのが良いと思います。どれも特大ボリュームですが、通勤時間中に電車の中などで聞き流しているだけでも知識が頭に入ってくるはずです。以下でYouTubeにUpされているおすすめ動画を3つご紹介します。

せかちゃんのすがわらさん

【完全マスター】継承やポリモーフィズムの考え方やプログラムが丸分かり【Javaプログラミング入門講座 総集編】

せかチャンのすがわらさんが作成した動画です。Javaの基礎〜エラー処理まで特大ボリュームの動画で学ぶことができます。すがわらさんの説明が明瞭明快でスッと頭に入ってきます。まずはこの動画でJavaのイメージをつかむことをお勧めします。thissuper、エラー処理など応用的な内容も漏れなく解説されているので、バランスよく全体を学ぶことができます。

黒本著者が教える やさしくない!? Java

黒本著者が教える やさしくない!? Java

黒本の著者の方が実際にJavaの仕組みを解説してくれている動画です。「やさしくない!?」とありますが、説明が神レベルでやさしいので何度も試聴して理解を深めましょう。Java Silverを受験する方によってこれほど心強強いYouTubeチャンネルはないのではないかと思います。エラー処理・アノテーション・ジェネリクスなど難しい概念の説明が充実しています。「初めから最後まで動画を見る」というよりか、難しい部分が合った時に辞書的に見るのがおすすめです。黒本と併せて使うと効果的です。

C言語プログラミングTV

はじめてのJava!完全入門【HelloWorld~オブジェクト指向まで7.5時間】

私の作成したJavaの基礎〜クラス・オブジェクト指向を学ぶための動画となります。どんだけ手前味噌なんだ Javaに限らずどの言語でもそうですが、クラス以降から急に難易度が上がります。この動画ではクラス・オブジェクト指向についてできるだけ力を入れて解説してあります。「そもそもなぜ必要か?」を重視した内容となっており、クラス・オブジェクト指向で迷子になった時はぜひこちらをご参照下さい。

Oracleの公式動画

Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8 認定資格試験(1Z0-808)対策ポイント解説セミナー(1)

Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8 認定資格試験(1Z0-808)対策ポイント解説セミナー(2)

Oracle Universityが開催したJava Silver試験の対策動画です。実際の試験問題を元に、詳しく解説してくれています。黒本や白本の問題集を解きながら、こちらの動画を参考に理解を深めるのが良いかと思います。(実際の試験問題へのイメージを深めるために見るのもアリです..!)

おすすめの技術書

次におすすめの技術書(教科書)をご紹介します。教科書や辞書的に使うことを想定しており、あくまでわからない箇所があった時に使って下さい。

あまり技術書は要らないかも..

紹介しといてナンですが、先ほど挙げた動画を見てコードを少し書いてみるだけでも十分に基礎は身に付くはずです。試験に合格することがゴールなので、何度も問題演習を繰り返した方が力は付きます。 隅から隅まで読み込む必要もありませんし、わからない箇所があればググって調べれば十分です。動画で十分な方はこの節は飛ばして問題演習に入って下さい。

(もし必要なら)実際に本屋で見てみよう

Javaに関する教科書・技術書はたくさんあります。勉強は「何を学ぶか?」というよりも「誰から学ぶか?」が大事な側面もあったりします。この教科書が1番!というよりか、自分に合ったモノを選んで下さい。もし購入するのであれば、ぜひ一度本屋に行って手に取って見ることをお勧めします。その中で個人的におすすめする本をご紹介します。

(一口にJavaといってもすごく広範な範囲を指すので、参考書によってカバーする範囲はバラバラです。エラー処理1つとっても、この参考書では説明していても、あの参考書では説明していないことも多々あるのでお気を付け下さい。)

2週間でJava SE Bronze の基礎が学べる本 (徹底攻略)

2週間でJava SE Bronze の基礎が学べる本 (徹底攻略)

黒本の著者である志賀澄人さんの本です。対象はBronzeとなっていますが、Silverの試験でも十分に活用できる内容となっています。この本で特に素晴らしいと思ったのがクラス・オブジェクト指向の仕組みについてしっかりと解説している点です。インスタンスはnewして作成するのですが、クラスとの違いであったり、内部的にはどのような挙動になるのかイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。本書ではCar Classのようなよく分からない例えでなく、その仕組みを根本から説明してくれます。動画を補うモノとして1冊手元に置いておいて損はないのではないかと思います。

おすすめの問題集

問題集については黒本・白本で勉強することがほとんどかと思います。ここでは代表的な

黒本

徹底攻略Java SE 11 Silver問題集[1Z0-815]対応

かの有名な黒本です。Java Silverを受験する方は全員これで勉強しているのではないか?と言えるくらい有名な問題集です。これ一冊完璧にするだけでも合格は可能なので、「なぜその答えになるのか?」という理由を答えれるまで何度も完璧に仕上げて下さい。

補足の問題集(演習用として)

私の場合は1回目は黒本だけで試験に臨んで60%で不合格となりました。(合格に必要なのは63%)。不合格の理由としては黒本の答えを丸暗記するような勉強をしていたことが原因です。応用力が身に付いていないため、少し問題を変えられるとうまく対処することができませんでした。

そういった私の経験から、黒本だけで不安な方は仕上げの問題集をもう1冊購入することをお勧めします。模擬試験だと思って答えを見ずにガチンコ勝負で解いてみて下さい。

白本

オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE11 スピードマスター問題集(試験番号1Z0-815)

黒本よりも難易度を抑えてある白本の問題集です。問題が600問あるので何度も演習をしながら理解を深めることができます。私の場合はこちらを仕上げの参考書として使用しました。

実際に自分でもコードを書いてみよう

Java Silverはあくまで資格試験です。なのでコードを書けなかったとしても問題集を完璧にすれば力技で合格できます。(実際に黒本を完璧にするだけで合格された方もいらっしゃいます。)ここまでの動画・問題集だけで合格することももちろん可能です。しかしそれではJavaの力が付きませんし、応用問題が出てきた時に太刀打ちできなくなってしまいます。

少し遠回りになるかもしれませんが、1つ1つ自分でコードを書いてみるのが大切かと思います。特に継承や多態性、エラー処理などは実際にコードを書かないとイメージが湧きづらい部分もあるので、そういった部分は実際にコードを書きながら動きを確かめてみて下さい。

Cloud9による環境構築

環境構築については色々なWebサイトで解説されていますが、私がお勧めしたいのがCloud9による環境構築です。面倒なパスの設定やインストールは不要で、アカウントの登録だけで開発環境を用意できます。(クレジットカードが必要なのと料金がかかる場合もあるのでその辺りは自己責任でお願いします。)環境構築だけで時間を取られるのは勿体ないので、悩んでいる方は以下の記事をご参照下さい。

【Java】AWS Cloud9による環境構築

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