Spotifyのデフォルト設定から学んだユーザー・開発者の気持ちの違い
Spotifyのデフォルト設定
上記のキャプチャはWindowsのアプリ版の設定画面。
SpotifyでPremium Standardに加入しても上記の設定となっていた。
プレミアムというのは名ばかりで音質が悪く疑問に感じ、設定画面を見てみると少し学びがあったのでメモしておく。
ユーザーが求めるデフォルト設定
音楽アプリでユーザーが課金プラン加入で求めることは「音質を少しでも上げたい」が主だろう。しかし、プレミアムスタンダードに入っても音質が向上しないという結果に。
結果的には解決したのだが、これはデフォルトの設定が問題だった。
ユーザーとしてはデフォルトで「明らかに音質が変わった!」という体験を求める。しかし、実際に提供されたものは音質が一切変わらないというものだった。音質を「最高音質」にしてもそれほど変化がなかった。
これは後ほど判明したことだが、「音量の均一(ノーマライズ)」という機能が原因で音質が傷つけられている状態だった。この機能をOFFにすることで劇的に改善した。 "普通の状態自体が隠し要素" になっているデフォルト設定だと言えるだろう。
とはいえ、使い込んだユーザーにとって便利な機能であることは間違いない。
ユーザーが求める特典を妨げる機能がデフォルトでONになっていたことが問題で、課金ユーザーが求めていることを即実現できるかどうかの問題。それを妨げるような機能はデフォルトではOFFにして提供するのが好ましいだろうというお話。
開発者側の気持ちを想像する
推測の域を出ないが、「素晴らしい機能を開発した。多くの人が求めているはずだ!」という考えで「音量の均一」機能がデフォルトでONになっていたのだろう。
本件はデフォルト設定を誤ることが評価を下げる原因になり得るかもしれない例だと思う。
下記のポストには「知らなかった」という反応が多く見られる。
様々なポストを検索してみると、「Spotifyは課金してもそれほど音質が良くならない。」というニュアンスのポストが多く見つかる。もしかすると、このデフォルト設定によってSpotifyの評価が下がっているかもしれない。設定項目を見つけられずSpotify = 音質そんなに良くないということで離脱するユーザーも珍しくないのだろうと想像できる。