Auth0の衝撃的なアップグレードについて
はじめに
私は個人利用でAuth0を使用しています。
無料で高機能なIDaaSであるAuth0を、いつも活用させていただいています。
趣味の一環として、Open ID ConnectやOAuth関連のドキュメントを読んでいるのですが、その中で知ったことは大抵Auth0に搭載されています。
そのため、自分で一から組むのがしんどいけど、機能としてどのような挙動になるかを知りたい時、Auth0のドキュメントを見て動かすだけで試せるので、とても助かっています。
認証・認可系はなるべくIDaaSを活用すべきなのがよくわかります。
今回はそのAuth0が2024/9/24に以下のアナウンスを出しました。
その内容が私にとっては、相当な衝撃だったので今回はその紹介です。
なお、私のこの記事の中では無料プランに関わる部分のみ記載します。
有料プランもグレードアップしたのですが、活用できていないため、詳細はアナウンスを読んでいただけますと幸いです。
では始めます。
アップグレード①:Free プランの制限人数拡充
Auth0はMonthly Active Users(MAU)という概念で、プランの段階や値段を分けています。
MAUはざっくりいうと、一か月に新規登録・ログインしたユーザーの合計を指します。
なお、上記説明は正確ではないので、正確な話は以下の記事などを参考にしていただければと思います。
今までは、MAUが7500人以内であれば、Free プランを使用できました。
今回、Free プラン内の最大MAUが引き上げられました。
一体何人だと思いますか?
なお、Auth0は少し前、Free プランのMAUは最大7000人でした。
それが増えて、今は7500人になっています。
なら、今回はさらに拡充されたので、8000人くらいになるかなと思いますね。
私も、見出しだけ見たらそう思いました。
では、Auth0のアナウンスを以下に引用します。
On the new Free Plan, we’ve increased the number of MAUs from 7,500 to 25,000.
🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?🤔!?
なんと25000人に増えました!
最初見た時、思わず「エグッ」と言ってしまいました。
突然の大幅増です。
この増加によって、西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)単体の従業員数を超えてきました。
すなわち、JR西日本単体の従業員全員が、Auth0にアカウントを登録しても、Free プラン内での使用ができます。
凄まじいですね。
小・中規模のサイトでは、MAUが超えるかもという心配がほぼ無くなりました。
アップグレード②:カスタムドメインの使用
元々Auth0を無料で使用する場合、ドメインはAuth0が指定したものしか使用できませんでした。
そのため、アプリケーションとログイン画面でURLが違い、ユーザーは突然URLが変わったけど大丈夫かな?という不安を抱く可能性がありました。
しかし、この度のアップグレードで、Free プランでもカスタムドメインが使用できるようになりました。
なので、アプリケーションのURLと合わせることができ、よりユーザーにとって使用しやすいものへと変貌しました。
実際変更するには、Auth0のBranding→Custom Domainと移動すれば変更できると思います。
なお、料金はかかりませんがクレジットカードの登録は必要なので、その点はご注意ください。
その他のアップグレード
他にもアップグレードしたものはありますので、まとめてサクッと紹介します。
ただし、細かなアップグレードだからサクッと紹介するわけではない点はご注意ください。
あくまで、私が当該機能を活用できていないのが要因なだけなので、機能としては素晴らしいものを提供してくれています。
①ソーシャルログインの接続数上限撤
ログイン画面で選択できるソーシャルログインの最大数が2から無制限になりました。
より多くのユーザーを受けれいることができますね。
②パスワードレスログインの使用
Authentication→Passwordlessから、パスワードレスなログインの利用を設定できるようになりました。
添付画像のように、SMSやメールを使ったワンタイムコードによるログインができるようになりました。
SMSは面倒だと思っていたので、これをFreeプランで使えるのはありがたいですね。
③Oktaとの接続を無制限・Organazationを最大5個まで作成可能・アクションとフォームを最大5個まで作成
ここは私が機能を理解していないので、説明できません。申し訳ございません。
フォームについては、最近リリースされ、Auth0でログインなどのフォームをGUIでカスタマイズできる機能とは知っているのですが、活用できていません。
Organazationも機能として凄かったはずなのですが、無料プランで使えなかったので、記憶がもはやないです。
ここら辺も、使えるようにしていきたいです。
これまで紹介したFree プランのアップグレードをまとめたものが以下になります。
Level Up: Auth0 Plans Just Got an Upgrade より引用
気になる機能は色々と試していきたいですね。
おわりに
今回はAuth0が発表したアップグレードの一部を紹介しました。
全体的に大盤振る舞いで、嬉しい限りです。
ただ、ここまで大盤振る舞いは本当に大丈夫かと不安になるレベルです。
大丈夫なんでしょうけど、裏がないか心配です笑
この記事で紹介したのは一部機能についてなので、有料プランを含めた内容などが気になる方は是非とも、この記事の元になった発表を読んでみてください。
なお、発表の中ではすでに紹介した機能は適用されていると記載がありますが、日本語の料金体系のページでは、7500人のままなのでもしかするとリージョンの違いによっては適用が異なる可能性もあります。(英語のページは25000人に変わっています。)
この点は、Auth0のコミュニティなどで確認していこうと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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