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複数クラスの分類モデル
複数クラスの分類モデル(Multi-class Classification)
概要
- 意味:データを「3種類以上のクラス(カテゴリ)」に分類するモデル
- 目的:1つの入力データが「どのクラスに属するか」を判定する
- 例:メールを「重要」「通常」「迷惑」に分類する
基本の考え方
- 二値分類(二クラス):はい/いいえ、スパム/非スパム
- 多クラス分類(複数クラス):A/B/Cのように3つ以上に分類
- モデルは「各クラスに属する確率」を計算し、一番高いクラスを選ぶ
代表的なアルゴリズム
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ソフトマックス回帰(Softmax Regression)
- ロジスティック回帰を拡張し、全クラスの確率を出す
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決定木(Decision Tree)・ランダムフォレスト(Random Forest)
- 特徴の条件分岐でクラスを決定
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サポートベクターマシン(SVM)
- 「一対他(One-vs-Rest)」などの方法で多クラスに対応
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ニューラルネットワーク(NN)
- 出力層にクラス数分のノードを置き、ソフトマックスで分類
出力の仕組み
出力は「各クラスに属する確率のリスト」
例:
クラス | 確率 |
---|---|
猫 | 0.7 |
犬 | 0.2 |
鳥 | 0.1 |
最も確率の高いクラス(猫)を最終的な予測結果とする
応用例
- 画像分類(猫・犬・鳥)
- 感情分析(ポジティブ・ネガティブ・ニュートラル)
- ニュース記事分類(政治・経済・スポーツ)
試験での理解ポイント
- G検定:ロジスティック回帰・ソフトマックス・ニューラルネットワークの基本を理解
- AWS MLS:SageMakerでの分類モデル学習(XGBoostやNNなど)に関連