Mapbox Newsletter WEEKLY TIPSの解説 -「リアルタイムデータを追加」
はじめに
この記事は、先日配信されたMapbox NewsletterのWEEKLY TIPSで紹介されていた「リアルタイムデータを追加」についての解説です。このサンプルでは国際宇宙ステーションの現在位置を2秒に1回取得し、地図上に現在位置を表示しています。また、Newsletterの購読はこちらからお申し込みいただけます。
コードを確認
まずExamplesのコードを見に行きましょう。
日本語サイト
英語サイト
基本的に同じコードですが、英語版はスタイルがMapbox Streets v12にアップグレードされているのでこちらを使用します。Mapbox Streets v11ではデフォルトのプロジェクションがWebメルカトルであるのに対し、Mapbox Streets v12ではGlobe(3D表示された地球)なので、印象がかなり異なります。また、ロケットのアイコンも変更されています。
HTML/CSS
まずHTMLを見ていきましょう。
以下は地図を表示するエレメントです。
<div id="map"></div>
Mapの作成
次にJavaScriptのコードを見ていきます。以下のコードはいつも通り、Mapオブジェクトを作成しています。container
で地図を表示するHTMLエレメントのidを指定します。
const map = new mapboxgl.Map({
container: 'map',
// Choose from Mapbox's core styles, or make your own style with Mapbox Studio
style: 'mapbox://styles/mapbox/streets-v12',
zoom: 1.5
});
コールバック
ソースおよびレイヤーの追加はload
イベントのコールバックの中で行います。また、コールバックの中でfetch
によるデータ取得を行う関係上、async
としています。
map.on('load', async () => {/*ここ*/});
国際宇宙ステーションの位置の取得
getLocation
という関数を定義し、その中で位置情報を取得しています。具体的にはhttps://api.wheretheiss.at/v1/satellites/25544
というURLからfetch
でデータを取得しています。レスポンスからlatitude
とlongitude
を取得しmap.flyTo
でカメラをその座標に移動させます。さらに、現在位置を座標とするポイントデータを含むGeoJSONを返しています。
async function getLocation(updateSource) {
// Make a GET request to the API and return the location of the ISS.
try {
const response = await fetch(
'https://api.wheretheiss.at/v1/satellites/25544',
{ method: 'GET' }
);
const { latitude, longitude } = await response.json();
// Fly the map to the location.
map.flyTo({
center: [longitude, latitude],
speed: 0.5
});
// Return the location of the ISS as GeoJSON.
return {
'type': 'FeatureCollection',
'features': [
{
'type': 'Feature',
'geometry': {
'type': 'Point',
'coordinates': [longitude, latitude]
}
}
]
};
} catch (err) {
// If the updateSource interval is defined, clear the interval to stop updating the source.
if (updateSource) clearInterval(updateSource);
throw new Error(err);
}
}
ソースの追加
getLocation
の戻り値は国際宇宙ステーションの位置を表すGeoJSONだったので、それをそのままaddSource
のdata
として使用しています。
// Get the initial location of the International Space Station (ISS).
const geojson = await getLocation();
// Add the ISS location as a source.
map.addSource('iss', {
type: 'geojson',
data: geojson
});
レイヤーの追加
先程追加したiss
をソースとするシンボルレイヤーを追加します。ロケットのアイコンを使用しています。
// Add the rocket symbol layer to the map.
map.addLayer({
'id': 'iss',
'type': 'symbol',
'source': 'iss',
'layout': {
// This icon is a part of the Mapbox Streets style.
// To view all images available in a Mapbox style, open
// the style in Mapbox Studio and click the "Images" tab.
// To add a new image to the style at runtime see
// https://docs.mapbox.com/mapbox-gl-js/example/add-image/
'icon-image': 'rocket'
}
});
更新
国際宇宙ステーションの位置を更新するため、setInterval
で2秒ごとにgetLocation
を呼んでいます。位置情報はsetData
を用いて更新します。
// Update the source from the API every 2 seconds.
const updateSource = setInterval(async () => {
const geojson = await getLocation(updateSource);
map.getSource('iss').setData(geojson);
}, 2000);
まとめ
このサンプルのポイントは、定期的にデータを取得してsetData
でソースのデータを更新する部分でした。以下で解説しているサンプルもsetData
の使い方に関するものなので、合わせてご参照ください。
おまけ
軌跡も描くようにしてみました。元のコードを最大限残すように記述しているので、若干冗長なコードになっています。
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