🎉

Mapbox Standardスタイルに対応した新しいSDKがリリースされました!

2023/12/05に公開

はじめに

先日、Mapbox Standardスタイルに対応した以下のSDKがリリースされました!

  • Mapbox GL JS v3.0.0
  • Mapbox Maps SDK for Android v11.0.0
  • Mapbox Maps SDK for iOS v11.0.0

そこで、ここでは各SDKサイト等の変更点をまとめました。

Mapbox Standardスタイルって?

3Dモデルの表示や新しいライティングをサポートしたスタイルです。以下のように、まるでゲームの世界ような地図が表示できます。
3d

このスタイルをサポートするにあたり、上記の新しいバージョンのSDKがリリースされました。

Mapbox Standardスタイルについては以下の記事もご参照ください。

https://www.mapbox.jp/blog/standard-core-style

ドキュメントサイト

Examples

Mapbox GL JSのExamplesでは以下のようにv3.0.0の機能に関するサンプルコードが追加されました。
gljs 1

また、既存のサンプルコードも使用するライブラリがv3.0.0にアップグレードされました。特に以下のサンプルではMapクラスのインスタンス化時にstyleを指定しないように変更されています。これはv3.0.0ではstyleが省略された場合はStandardスタイルがデフォルトで使用されることのデモになっています。

https://docs.mapbox.com/mapbox-gl-js/example/simple-map/

const map = new mapboxgl.Map({
  container: 'map', // container ID
  center: [-74.5, 40], // starting position [lng, lat]
  zoom: 9 // starting zoom
});

マイグレーションガイド

各SDKでv3/v11へのマイグレーションガイドが出ています。v2/v10からアップグレードする際にご参照ください。

https://docs.mapbox.com/mapbox-gl-js/guides/migrate-to-v3/
https://docs.mapbox.com/android/maps/guides/migrate-to-v11/
https://docs.mapbox.com/ios/maps/guides/migrate-to-v11/

Studio

StudioもStandardスタイルに対応するため変更点があります。

Standardスタイルのサポート

New Styleボタンをクリックすると、Standardスタイルが推薦されます。以下ではStandardスタイルを使用します。
studio 1

メニューの変更

左側のメニューが変わっています。以前「Components」だった部分が「Global」に変更されています。ここではプロジェクションやライティング等が設定できます。
studio 2

Layersの変更

Standardスタイルを選択していると、Layersの内容が大きく変化します。各レイヤー情報ではなく「Top」「Middle」「Bottom」というスロットが表示されています。
studio 3

スロットはStandardスタイルで新しく導入された概念で、レイヤーの挿入位置をざっくりと指定する仕組みです。詳細は以下をご参照ください。

https://zenn.dev/mapbox_japan/articles/52568a0daedf56?redirected=1#slot

試しにBottomにfillレイヤーを追加したところ、以下のように表示されます。
studio 4

従来のスタイルの場合

メニューの変更を受け、以前Componentsにあった色設定等がGlobalに表示されています。
studio 5

また、Componentsで設定可能だった言語設定等はLayersタブ内でコンポーネントを選択して設定できます。
studio 6

まとめ

Standardスタイルは3Dのような見た目の変更の他に、レイヤー構造にも変更がありました。そのため、SDKにも多くの変更が加わり、ドキュメントやStudioもアップデートされました。Standardスタイルは全く新しい地図体験ですので、ぜひこの機会に遊んでみてください!

GitHubで編集を提案
マップボックス・ジャパン合同会社

Discussion