Mapbox Studio でTraffic v1 を表示する
Mapboxにはカスタムな地図表示ができるさまざまなTilesetsがあります。
Mapboxが公式に提供しているTilesetsはMapboxによってメンテナンスされ、ユーザーはTilesetsを指定して独自の地図に組み込むことができます。
また、Mapboxユーザーは手持ちのジオデータを使って独自のタイルセットを生成することも可能です。
Tilesetsの詳細はこちらをご参照ください。
MapboxからどのようなTilesetsが提供されているかについては、こちらを参照ください。
今回は、このTilesetsの中でtraffic-v1
というTilesetsと、Mapbox Studioを使った簡単な表示例を紹介します。
traffic-v1
テレメトリ ページをご覧ください。
このTilesetsではリアルタイムの移動情報をもとに生成された交通情報(道路混雑等)が提供されています。データソースは匿名化されたセンサーデータから構築されています。MapboxSDKは、地図とデバイスの位置に関する匿名化されたデータを継続的に収集し、地図とサービスを更新および改善しています。MapboxTraffic タイルセットに入力されるテレメトリデータの詳細については、Mapbox Studioで読み込み
Studioを開き、レイヤの追加(+ボタン)から、DataVisualization(CustomLayerでもOK)を選び、SourceからMapbox Traffic v1 を追加します。
Tilesetsが読み込まれて地図上に表示されます。
この段階では表示をカスタムしていないため、データが存在する道路が全て同じ色(上の画像では黒)の線で表示されています。
SelectDataの画面で、Traffic-v1がどのような情報になっているか確認してみてください。
この道路の場合は、Class = secondary
, Congestion = moderate
という情報が格納されていることがわかります。どのようなデータ定義になっているかはGuideをご参照ください。
このデータを使って、少し表示を変えてみましょう。
渋滞線表示
一般的なカーナビなどで表示される渋滞線では、混雑している道路が赤線や橙、黄、空いている道路が緑線(あるいは表示なし)で表示されるのを見たことがあるかと思います。今回はその表示に似せた形で表現してみます。
例えば、TrafficLayerのStyleTabから、Congestion = severe
の場合赤線となるように定義を追加します。
severe
の道路が赤くなりました
後はこの調子で、他の4種類の混雑状況に、橙、黄、緑を設定していきます。
完成例がこちら
カーナビなどでよく見る赤線や橙線の表示になりました。簡単ですね。
同様の方法で、他のTilesetsも表示、カスタムが可能です。カスタムで作成したStyleがStyleURLを使って独自のWebサイトやモバイルアプリで利用いただけます。
Traffic Dataについて
今回利用したTraffic-v1はMapboxがメンテナンスし、渋滞状況まで作成したタイルになっていて、その道路が相対的に今混雑しているのかを表示する用途に留まってくるかと思います。
より高度なデータ分析や表示を行う場合、ソースとなるTrafficDataや混雑情報の提供も可能です。
また、MapboxのNavigationSDKやDirecionAPIが提供する経路の到着予測や、探索においても、MapboxのTraffic情報が利用されており、Navigationを開発する場合はこれらのAPIやSDKを通してご利用いただくのをお勧めします。
TrafficデータやMapboxNavigationにご興味がある場合はMapbox窓口にご連絡ください。
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