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アナタはなぜ塩分計を使わないのか?

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タイトルは『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』より

はじめに

塩分計というセンサー器具があります
存在自体はわりと広く知られていると思います
その名の通り、液体の塩分濃度を測る機器です

塩分を控える必要がある人が、減塩管理のために使っているのかなくらいのイメージが多いのではないでしょうか
それ以外の用途で使っている人は珍しいと思います

この塩分計ですが、液体系の料理における塩分の調整と、それによる料理の再現性を高めるのにとても役立ちます

普通、日本の方がスープ系の料理を作る場合、一番頻度が高いのは味噌汁でしょう
作り慣れているので、味の調整はそんなに困ってない人が多そうです

しかし、それ以外の液体系の料理ではどうでしょうか
たとえば、あなたはラーメンスープを自作できるでしょうか
できない人の方が多いと思います
そもそもラーメンスープは作れると思う範囲に入ってないという人が多そうです
そのような方でも、塩分計があればラーメンスープ作りに関わる困難さがだいぶ緩和できると私は考えています

塩分計紹介

実際の塩分計にはどんなものがあるかを紹介したいと思います

有名どころではタニタやエーアンドデイなどのものがあります

必要なスペックと価格
スープ作りに塩分計を使用する場合、ある程度性能が高いものを選ぶ必要があります
具体的には
デジタル表示
0%から5.0%くらいまで測れる
液体が高温でも測れる
などです

上記を満たすタニタの塩分計はAmazonで7000円弱、エーアンドデイのものは3000円弱のようです
私はタニタの塩分系を所有しています
購入したときは5000円くらいでした

ちょっと高いと思う方が多いと推測しますが、一本買えば、壊さなければずっと使えます
一回の投資的購入を乗り越えれば、あなたの残りの人生のスープ作りはとても豊かになるでしょう

塩分計のメリット

塩分計があることにより、
 味噌汁以外の液体系料理が細かく分量などを測ったりしなくても作れるようになる
 ラーメンスープなど、麺類のスープなども作れるようになる

というメリットがあります

この外食高騰のインフレ時代に、家でラーメンスープを作って、安く美味しいラーメンを食べることができるのは良いと思われないでしょうか

実際の使い方

たとえば、わたしはこんな感じでラーメンスープを作ります

スープボーンという、鶏の手羽先の食べられない部分が安く売っていたりします
肉としては食べられませんが、出汁を取れます

スープボーン数本(5本くらい)を一人前として、スープボーンを煮て出汁を取ります
数十分加熱します

その後に、入れたい調味料とうまみ調味料を入れて、塩分濃度1.0%をターゲットにします

醤油ラーメンの場合は、醤油、塩、みりん、砂糖、うま味調味料、などです
味噌ラーメンの場合は、味噌、醤油、みりん、砂糖、うま味調味料、豆板醤、などです
醤油ラーメンよりも味噌ラーメンの方が最初は作りやすいと思います
醤油ラーメンの時は通常塩が必要ですが、味噌ラーメンの時は、塩を入れなくても味噌で塩分調整可能です
ラーメン発見伝というマンガ作品にも描写がありましたが、味噌はうま味的なインパクトが大きいので作りやすいと思います。

こんな感じで、完成です
例として具体的な調味料を挙げていますが、実際は何を入れてもかまいません

いかがでしょうか
簡単そうではないでしょうか

スープ作りで一番難しいのは、塩分濃度の調整だと私は思います

スープにおける塩分濃度とは、美味しさの判定理由の半分以上を占めると私は考えます
スープにおける塩分とは、ケーキにおける糖分くらいの重要度があると考えます
それを外すと、作ったものはイマイチになりがちです

スープはしょっぱいのも薄いのも美味しくないのです

塩分がちょうど良くて、いろんな旨味があれば、大体おいしいのです

さらに塩分計について

自力で自分の舌だけを頼りに塩分濃度をたとえば1.0%にするのはなかなか難しいです
でも塩分計があれば簡単です

他の測定に絡めて言うと、あなたは10cmの線を物差しなしに描いてくれと言われて正確に描けるでしょうか

距離と味覚はもちろん違いますが、日常で何かを単位に基づいて作成するとき、普通は測定器具を頼りにすると思います

料理に関して言えば、レシピで重さに基づいた分量を材料として使用することで、料理の再現性を高めるのは一般化してきました

しかし、料理の最後の工程で、センサーを使いながら味の調整を行うのはまだまだマイナーです

スープを作る時に、塩分計で適宜塩分を測りながらスープを作ると、どんな量のスープでも、自由自在に作れます

なぜスープを作るのに再現性が重要なのか

スープを作るのなんて適当でいいじゃんという考えの方もいると思います
なぜスープ作りの再現性が重要なのかを考えてみます

結論を先に言うと、自分だけのためのスープならば適当でもいいが、家族や友人に振る舞ったりするならば、塩分の調節による再現性は重要ということになります

自分だけのためにラーメンのスープを作る場合、塩分がちょうどいいところから多少ズレても許容範囲かもしれません

しかし、たとえば友人にラーメンを振る舞う状況があるとして、適当スープ戦略は許容されうるでしょうか
友人側からすると、結構いやなのではないかと思います
やはりある程度、だれが食べても美味しい範囲のラーメンを作って提供するのがよいのではないでしょうか

また、家族に適当に塩分調整したラーメンを作ってしまうと、とてつもなく不評になる可能性も高いと思います

仮に家族からのリアクションを想像するとして、
「もう作らないでね」
と言われるのと
「美味しかった!」
と言われるのでは、後者のほうが良くないでしょうか
前者のような悲しい状況に陥らないためにも、ラーメンスープ作りには塩分計が重要であると私は考えます

おわりに

いかがでしょうか
スープ作りに塩分計を使うと、いままで作ったことのなかった種類のスープまで、美味しく作ることができます
塩分計があれば、あなたのスープ作りは「いつでも美味しさを再現」できるものへと変貌するでしょう

また、今のとてつもないインフレへの対処の一つのアイデアとしても使えるのではないかと考えます

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