めっちゃ便利なVPN Tailscaleについて
はじめに
インターネットを使って離れた場所にあるパソコンやサーバーに安全にアクセスしたいと思ったことはありませんか?
そこで登場するのが「VPN(Virtual Private Network)」です。
様々あるVPNの中でも、「Tailscale」は、難しい設定なしで誰でも簡単にVPNを構築できる画期的なツールです。
本記事では、Tailscaleの概要から使い方を紹介します。
Tailscaleとは?
Tailscaleは、WireGuardという高速でセキュアなVPNプロトコルを使った、P2P型のVPNサービスです。
最大の特徴は、インストールするだけでネットワークが構築できる簡単さにあります。
主な特徴
- ✅ 難しいポート開放・ルーター設定が不要
- ✅ スマホ・PC・サーバーを簡単にVPNでつなげる
- ✅ GoogleやGitHubアカウントで簡単ログイン
- ✅ 高速・セキュアな通信(WireGuardベース)
Tailscaleの仕組み
Tailscaleは各デバイスにエージェントをインストールして動作します。
ユーザー認証後、Tailscaleのコントロールプレーンを経由して、デバイス同士が直接(P2P)通信を行います。
[PC A] ←→ [Tailscale Control Server] ←→ [PC B]
↑─────直接通信─────↑
※ 実際の通信はデバイス間の直接通信(NAT越え)で行われるため、高速です。
Tailscaleの使い方(基本)
1. サインアップとインストール
[公式サイト](https://tailscale.com)にアクセスし、GoogleやGitHubアカウントでサインアップします。
その後、使用するデバイスにTailscaleクライアントをインストールします。
- Windows / macOS / Linux / iOS / Android / Docker など対応
CLI環境では以下のようにダウンロードすることができます
curl -fsSL https://tailscale.com/install.sh | sh
2. ログインと接続
インストール後、コマンドまたはアプリからログインします
LinuxなどのCLIの場合は以下の通りです。
sudo tailscale up
CLI環境の場合、ログインをするためのURLが表示されますので、アクセスしてログインを行います
これで自動的にVPNネットワークに参加し、他のデバイスと安全に接続できるようになります。
3. 通信してみよう
ネットワーク内の他のデバイスは 100.x.x.x
のIPアドレス(Tailscale IP)でアクセスできます:
ssh 100.101.102.103
または、MagicDNSを使えば、hostname.tailnet-name.ts.net
というドメインでもアクセス可能です。
まとめ
Tailscaleは、従来のVPNの面倒な設定をすべて肩代わりしてくれる、非常に便利なVPNサービスです。
個人利用から小規模チームのITインフラまで、さまざまな用途に活用できます。
私が作成したNASもこちらを利用して作成しました。併せてご覧いただけると嬉しいです。
📎 公式サイト: https://tailscale.com
📖 ドキュメント(英語): https://tailscale.com/kb/
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