【BackEnd/Server】サーバーレスについて📝

サーバーレスとは📝
サーバーレス(Serverless)とは、開発者がサーバーの管理や運用を気にせず、アプリケーションのコードを実行できるクラウドコンピューティングのモデルを指します。具体的には、サーバーのプロビジョニング、スケーリング、メンテナンス、OSのパッチ適用など、インフラ管理の負担をクラウドプロバイダーが引き受け、開発者はビジネスロジックに集中できる仕組みです。
主な特徴
-
サーバーの存在は隠蔽される:
- 実際にはサーバーが存在しますが、開発者からは見えず、クラウドプロバイダーが管理します。
- 例: AWS Lambda、Azure Functions、Google Cloud Functionsなど。
-
イベント駆動型:
- サーバーレスアプリケーションは、HTTPリクエスト、データベースの変更、ファイルアップロードなどのイベントによってトリガーされます。
-
自動スケーリング:
- 負荷に応じて自動的にリソースを増減。トラフィックがゼロならリソースもゼロに近づき、コストが抑えられる。
-
従量課金制:
- 実際にコードが実行された時間やリソース消費量に基づいて課金。使わないときはコストが発生しない(または最小限)。
-
短い実行時間:
- サーバーレス関数(FaaS: Function as a Service)は通常、短時間のタスクに適しており、長時間実行には向かない場合があります。
メリット
- 運用負担の軽減:サーバー管理が不要。
- コスト効率:使った分だけ支払う。
- 迅速な開発:コードのデプロイが簡単で、開発サイクルが短縮。
- スケーラビリティ:ピーク時でも自動で対応。
デメリット
- コールドスタート:初回実行時に遅延が発生する場合がある。
- 制限:実行時間やリソースに制限がある(例: AWS Lambdaの最大15分)。
- ベンダーロックイン:特定のクラウドプロバイダーの仕様に依存しがち。
- デバッグの難しさ:分散環境でのトラブルシューティングが複雑。
ユースケース
- Web APIの構築(例: REST API)
- バッチ処理(例: 画像のリサイズ、ログ処理)
- リアルタイムデータ処理(例: IoTデータ処理)
- イベント駆動型ワークフロー(例: ファイルアップロード時の処理)
例
AWS Lambdaを使った場合、開発者はPythonやNode.jsで関数を書き、S3バケットへのファイルアップロードをトリガーにその関数を実行する設定を行います。サーバーの準備やスケーリングはAWSが自動で処理します。
もし具体的なユースケースや技術(例: AWS、Azureなど)について深掘りしたい場合、教えてください!

Cloud Run のサーバーレスとは、どういう意味か?
Cloud Run の「サーバーレス」とは、開発者がサーバーの管理やインフラストラクチャの運用を気にせずに、アプリケーションをデプロイ・実行できるアーキテクチャを指します。
具体的には以下の特徴があります。
-
サーバー管理の不要:Cloud Run は Google Cloud が提供するフルマネージドな環境で、サーバーのプロビジョニング、スケーリング、パッチ適用などの運用作業を Google が自動で処理します。開発者はコードを書いてデプロイするだけで済みます。
-
オートスケーリング:リクエストのトラフィックに応じて、Cloud Run は自動でコンテナのインスタンスを増減させます。トラフィックがない場合はインスタンス数をゼロまでスケールダウンし、コストを最小限に抑えます。
-
リクエストベースの課金:サーバーレスでは、使用したリソース(CPU、メモリ、リクエスト数など)に基づいて課金されるため、アイドル状態でのコストが発生しません。
-
コンテナベースの実行:Cloud Run はコンテナ化されたアプリケーションをサポートしますが、Kubernetes クラスタの管理は不要で、サーバーレスのシンプルさを保ちます。
-
イベント駆動のサポート:HTTP リクエストだけでなく、Pub/Sub や Cloud Scheduler などのイベントソースからのトリガーにも対応しており、イベント駆動型のアーキテクチャに適しています。
つまり、Cloud Run のサーバーレスとは、インフラ管理を気にせず、コードやコンテナをデプロイするだけで、自動スケーリングと柔軟な課金により効率的にアプリケーションを運用できる仕組みを意味します。
開発者はビジネスロジックに集中でき、運用負担が大幅に軽減されます。