【ビジネス用語辞典】エンジニアでも知っておきたいビジネス用語集🌟
KPI (Key Performance Indicator)とは?
- KPI(Key Performance Indicator)とは、日本語では「重要業績評価指標」などと言います。
- 言葉の通り、KPIとは、目標の達成度合いを示す指標
- 組織が目標を達成するための業績評価の指標として使われます。
- 目標達成までのさまざまなプロセスにおける達成度を示す数字で、このまま進んだ場合、最終的な目標を達成できるか否かを判断する基準となるものです。
- 各プロセスのKPIが未達の場合は、ボトルネックを見つけて改善を図り、再度目標達成を目指す必要があります。
KPI (達成度の評価指標)の設定事例
- 一例として、自宅から隣町のスーパーまで歩いて行く場合、単純に距離をKPIに設定します。
- 「この交差点でちょうど半分だ」という具合です。
- では、東京から富士登山に出掛けるときはどうでしょうか。
- この場合、自宅から富士山頂までの距離をKPIにすると、登山道の入り口に着いたあたりで「9割方達成」となってしまいます。
- 実際には登り始めてからがたいへんなはずで、これは適切ではありません。
- そのため、ここでは運動量をKPIに設定するのが適当でしょう。
- このように、KPIは状況に応じて適切な数値を設定することが非常に大切です。
- ゴールへの道しるべとして最適な指標を探しましょう。
KGI (Key Goal Indicator):重要目標達成指標
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KGIは「Key Goal Indicator」の略で、日本語では「重要目標達成指標」と呼ばれます。
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簡単にいえば、「達成するべき具体的目標」です。
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「売上前年比140%」や「売上30億円」など、具体的に数値化された目標値を指します。
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この目標を目指して進めている日々の業務が、目標値に対してどれほど達成できているかを表す指標がKPIということになります。
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つまり、KGIは目指すべきゴールであり、KPIはそこまでの道のりを示すマイルストーンのような存在というわけです。
KFS (Key Factor for Success ):重要成功要因
- KFSは「Key Factor for Success 」の略で、目標を達成するために必要な条件を示すものです。
- 日本語では「重要成功要因」と呼ばれます。
- 似た意味を持つものとして「CSF(Critical Success Factor)」もあります。
- どちらも、KGIやKPIを達成するために必要となる要素を示すので、「目標達成のための前提条件」を表すものととらえればいいでしょう。
- たとえば、自社の技術力やブランド力などが挙げられますが、市場の状況によって最適な指標を絞り込むことが重要とされます。
参考・引用
リードとは?
- リードとは、マーケティング用語で、見込み客のことを指します。
- 見込み客とは、企業の商品・サービスに興味を持ってくれていて、将来的に購入してもらえることが予測できる顧客の事です。
- 営業部門では、営業活動から得られた見込み客のことを指し、受注や購入までの可能性が高い場合にリードと認定します。
リードタイムとは?
- リードタイム(Lead time)とは、工程や作業の始めから終わりまでにかかる所要時間(期間)を表します。
- 製造業における「手番(手配番数)」「先行日数」「基準日程」と同じ意味合いで使われる言葉です。
- リードタイムの始点と終点は、業種や場面により違います。
- 例えば、宿泊業界におけるリードタイムは「予約成立からチェックインするまでの期間」を示す言葉として共通認識されています。
- そのほか、製造業では下図のようにリードタイムを細分化し、業務改善の指標として活用しています。
【開発リードタイム】
- 開発リードタイムとは、製品の企画から製品・工程設計までのプロセスに要する期間を示します。
- 製品のコンセプトを実現するために設計・試作・実験を繰り返して細部を詰めていく“詳細設計”と、工場や生産ライン・金型などを作り込んでいく“生産準備”のプロセスが含まれます。
- なお、一概に受注生産と分類しても、生産方式によりリードタイムの内訳は違います。
- 例えば、ゼロからの企画設計を前提とする「個別受注生産(ETO)」では開発リードタイムが発生しますが、既存の製品仕様に基づいて繰り返し製造する「繰り返し受注生産(MTO)」では開発リードタイムが発生しません。
FY 24/25 とは?
FY 24/25 とは、Fiscal Year 2025(会計年度・事業年度の2025年)を指します。
たとえば、6月が決算の会社の場合、FY 24/25は、2024年7月1日から2025年6月30日までの期間を指します。
Fiscal Year(フィスカルイヤー)とは、企業の資金計画に用いられる12カ月の会計年度、または事業年度のことです。
Fiscal Yearの略語は「FY(エフワイ)」で、financial(フィナンシャル)は「財政の」、fiscal(フィスカル)は「会計の」を意味する英語です。
日本では、財政法や地方自治法に基づき、毎年4月1日から翌年の3月31日までの期間が会計年度とされています。
一方、米国では、期末が属する年をあててFY表示を行うため、日本と期間が違い場合があります。
また、暦年(1月から12月)は「CY(シーワイ Calendar Year カレンダーイヤー)」と略されます。
ROI (Return on Investment:投資収益率・投資対効果)
ROI(Return on Investment、投資収益率)は、投資に対する利益の割合を示す指標で、投資の効率性や効果を評価する際に用いられます。
ROIの計算式: ROI(%)=(利益/投資額)×100
計算例:
例えば、ある企業が新しいマーケティングキャンペーンに100万円を投資し、その結果として得られた利益が150万円だったとします。
この場合、利益は150万円 – 100万円 = 50万円となります。
これをROIの計算式に当てはめると、
ROI=(50万円 / 100万円)×100=50%
となります。
類似する指標との比較と、各指標の特徴
指標名 | 略称 | 計算式 | 意味 |
---|---|---|---|
投資収益率 | ROI | (利益/投資額)×100 | 投資に対する利益の割合を示す |
広告費用対効果 | ROAS | (広告費用/広告からの売上)×100 | 広告費用に対する売上の割合を示す |
顧客獲得単価 | CPA | コンバージョン数/広告費用 | 1件のコンバージョン(顧客獲得)にかかる費用を示す |
ROI(投資収益率・投資対効果): (利益/投資額)×100
- 投資全般の効率性を評価する指標で、利益ベースでの効果を測定します。
- 投資の成果を総合的に判断する際に有用です。
ROAS(広告費用対効果): (広告費用/広告からの売上)×100
- 広告費用に対する売上の割合を示し、広告キャンペーンの効果を評価する際に用いられます。
- 売上ベースでの効果を測定するため、利益を考慮しない点に注意が必要です。
CPA(顧客獲得単価): コンバージョン数/広告費用
- 1件のコンバージョン(顧客獲得)にかかる費用を示し、広告やマーケティング施策の効率性を評価する際に用いられます。
- 費用対効果を直接的に把握できる指標です。
まとめ:
ROIは、投資に対する利益の割合を示す重要な指標であり、投資の効果を総合的に評価する際に活用されます。
一方、ROASやCPAは特定のマーケティング施策や広告キャンペーンの効果を評価する際に用いられる指標であり、それぞれの特徴を理解し、適切に使い分けることが重要です。
参考・引用