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ファンクションブロックについて📝

ファンクションブロック(FB)とは📝
ファンクションブロック(FB)とは、シーケンスプログラムや他のプログラミング環境において、繰り返し利用するロジックや機能を部品化し、再利用可能にしたものです。
これにより、プログラムの効率化、開発工数の削減、エラーの軽減などが期待できます。
ファンクションブロック(FB)の特徴
- 部品化:複雑なロジックを小さなブロックに分割し、それぞれのブロックを独立した機能として扱います。
- 再利用:作成したFBは、他のプログラムやプロジェクト内で簡単に流用できます。
- 開発効率向上:繰り返し利用する処理をFBとして作成すれば、プログラムの記述量を削減し、開発時間を短縮できます。
- エラー削減:複雑なロジックをFBとして部品化することで、プログラム全体のエラーを減らすことができます。
- メンテナンス性向上:FBとして登録したロジックの修正は、1箇所のみで済むため、プログラムのメンテナンスが容易になります。
FBの利用例
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ラダー言語:
シーケンスプログラミングでよく使用されるラダー言語において、特定の処理をFBとして定義し、繰り返し利用します。 -
プログラマブルロジックコントローラ (PLC):
PLCのプログラミング言語として、FBを利用して複雑な制御ロジックを部品化します。 -
その他プログラミング言語:
他のプログラミング言語においても、FBに相当する概念(関数、モジュールなど)を利用して、プログラムの部品化や再利用を行います。
FBと関数の違い
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状態保持:
FBは、内部変数を保持できるため、処理の実行状態を保持することができます。
一方、関数は内部変数を保持できないため、処理の実行ごとに毎回同じ入力に対して同じ結果を返します。 -
利用目的:
FBは、状態を保持する必要があるシーケンス制御や、複雑なロジックの部品化に適しています。
一方、関数は、単純な計算や処理の部品化に適しています。