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テスト設計、テストケースの分類・区分けについて
テストケースの分類・区分けについて(正常系, 準正常系,異常系)
テストケースの分類は、ソフトウェアテストにおいて非常に重要な要素です。
特に「正常系」「準正常系」「異常系」の3つのカテゴリに分けることで、テストの目的や範囲を明確にし、効率的なテスト計画を立てることができます。
テストケースの分類
1. 正常系テスト
- 定義: 正常系テストは、システムが期待通りに機能するかを確認するためのテストです。通常の使用条件下での動作を検証します。
- 目的: 正常な入力に対して、システムが正しい出力を返すことを確認する。
- 例: ユーザーが正しいログイン情報を入力した際に、正常にログインできるかを確認する。
2. 準正常系テスト
- 定義: 準正常系テストは、システムが想定された異常状態に対してどのように動作するかを確認するテストです。これは、エラー処理や例外処理が正しく行われるかを検証します。
- 目的: 予期されるエラーや異常な入力に対して、システムが適切に反応するかを確認する。
- 例: ユーザーが無効なメールアドレスを入力した場合に、適切なエラーメッセージが表示されるかを確認する。
3. 異常系テスト
- 定義: 異常系テストは、システムが予期しない状況や入力に対してどのように動作するかを確認するテストです。これは、システムの堅牢性やエラー耐性を評価します。
- 目的: 想定外の入力や状況に対して、システムがクラッシュせずに適切に処理できるかを確認する。
- 例: ユーザーが極端に長い文字列を入力した場合に、システムが適切にエラーを処理するかを確認する。
比較表
テストケースの種類 | 定義 | 目的 | 例 |
---|---|---|---|
正常系テスト | システムが期待通りに機能するかを確認 | 正常な入力に対する正しい出力の確認 | 正しいログイン情報でのログイン |
準正常系テスト | 想定された異常状態に対する動作を確認 | 予期されるエラーに対する適切な反応の確認 | 無効なメールアドレス入力時のエラーメッセージ |
異常系テスト | 予期しない状況や入力に対する動作を確認 | 想定外の入力に対するシステムの堅牢性の確認 | 極端に長い文字列入力時のエラー処理 |
まとめ
- 正常系: システムが期待通りに動作することを確認する基本的なテスト。
- 準正常系: 想定内の異常時に、設計・実装されたエラー処理が正しく動作することを確認するテスト。
- 異常系: 想定外の異常時に、システムがどのように振る舞うかを確認するテスト。
このように、テストケースを正常系、準正常系、異常系に分類することで、テストの目的や範囲を明確にし、より効果的なテストを実施することが可能になります。
各テストの目的を理解し、適切に設計することが、ソフトウェアの品質向上に寄与します。
参考・引用