【AWS】Amazon EventBridgeについて
まさぴょんAWS EventBridgeの主な機能と活用方法
AWS EventBridgeは、AWSが提供するサーバーレスのイベントバスサービスです。これを利用することで、さまざまなアプリケーション、SaaSサービス、そしてAWSサービスからのイベントを簡単に収集・ルーティングできます。以下は、AWS EventBridgeで可能な主な機能とその活用方法です。
1. イベントの収集とルーティング
-
イベントソースからの収集
AWSサービス（例：Amazon S3、AWS Lambda）、カスタムアプリケーション、サードパーティのSaaSアプリケーション（例：Zendesk、Shopify）からイベントを収集します。 -
ルールに基づくルーティング
定義したルールに従って、イベントを特定のターゲット（例：Lambda関数、SNSトピック、SQSキュー）にルーティングできます。
2. イベント駆動型アプリケーションの構築
-
リアルタイム処理
イベントが発生した瞬間に自動的に処理を実行できます。例えば、新しいユーザー登録時にウェルカムメールを送信するなど。 -
スケーラビリティ
サーバーレスアーキテクチャにより、自動的にスケールし、インフラ管理の手間を削減します。
3. SaaSアプリケーションとのシームレスな統合
-
直接統合
サードパーティのSaaSアプリケーションからのイベントを直接受信し、AWSサービスと連携できます。 -
カスタムコード不要
複雑なAPI統合やポーリングの必要がなく、設定のみで統合が可能です。
4. イベントのフィルタリングとパターンマッチング
-
高度なフィルタリング
イベントの内容に基づいて、特定の条件に一致する場合のみターゲットに送信できます。 -
パターンマッチング
JSONパターンを使用して、イベントの特定のフィールドをマッチングできます。
5. スキーマレジストリとコードバインディング
-
スキーマの管理
イベントのスキーマを自動的に検出・登録し、一元管理できます。 -
コードバインディングの生成
開発者はスキーマに基づいてコードバインディングを生成し、タイプセーフなコードを書くことができます。
6. イベントのアーカイブとリプレイ
-
アーカイブ
過去のイベントを保存し、必要に応じて再利用できます。 -
リプレイ
アプリケーションのテストやデバッグのために、過去のイベントを再度再生できます。
7. マルチアカウントのイベント共有
-
クロスアカウント連携
組織内の複数のAWSアカウント間でイベントを共有し、一貫したイベント駆動アーキテクチャを構築できます。
8. セキュリティとアクセス制御
-
IAMによる制御
イベントの発行元や受信先に対するアクセス権を詳細に設定できます。 -
エンドツーエンドのセキュリティ
イベントの伝送中もデータを保護します。
具体的なユースケースの例
-
アプリケーションのモニタリングと通知
システムの異常を検知し、自動的に担当者へ通知。 -
データのレプリケーション
データベースの更新をトリガーに、別のシステムへデータを同期。 -
ワークフローの自動化
定期的なタスクのスケジューリングや、ビジネスプロセスの自動化。 -
カスタムイベントの処理
独自のアプリケーションからイベントを発行し、それに応じた処理を実行。
まとめ
AWS EventBridgeを使用すると、イベント駆動型のアーキテクチャを簡単に構築でき、システム間の疎結合な連携やリアルタイムなデータ処理が可能になります。これにより、開発の生産性向上やシステムの拡張性・柔軟性を高めることができます。
参考・引用