SaaS企業におけるMRRについて

MRRを導入するメリットは?
MRR(月次経常収益)を導入することで得られる主なメリットは以下の通りです。
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安定的な収益基盤の把握:
一回きりの売上や変動の大きい受注額ではなく、毎月継続的に入ってくる収益を定量化することで、ビジネス全体の安定度を把握できます。MRRは収益の健康状態を示す指標として機能し、経営者や投資家、利害関係者が将来的な見通しをより確度高く評価することを可能にします。 -
成長戦略の策定が容易:
毎月の反復的な収益を計測することで、顧客獲得やアップセル、クロスセルが具体的に収益増加へどの程度寄与しているかが明確になります。その結果、営業・マーケティング戦略や顧客成功(カスタマーサクセス)施策をより精緻に立案でき、投資の優先度を明確にできます。 -
顧客離脱(チャーン)の影響把握:
月次単位で継続課金モデルを持つビジネスでは、離脱顧客がMRRへ及ぼすインパクトが明確に分かります。チャーン率をMRRと併せて追跡することで、離脱がビジネスに与える打撃と原因を特定し、改善策を立てやすくなります。また、顧客満足度やロイヤルティを向上させるためのPDCAサイクルを回しやすくなります。 -
キャッシュフロー予測の安定性向上:
定期収益が把握できることで、現金収支の予測がより正確になり、財務計画や人員配置、在庫管理などの経営判断を確信をもって行えます。これは投資家への説明や新規事業展開の判断にも役立ちます。 -
企業価値(バリエーション)の向上:
サブスクリプションモデルを取る企業において、MRRは投資家や買収候補企業が注目する重要指標です。定常的な収益があることで、将来的な成長や利益創出の可能性を評価しやすくなり、結果的に企業価値向上につながる可能性があります。
総じて、MRRを導入・重視することは、事業の健康状態を定量的かつ継続的にモニタリングし、戦略的な経営判断を支える強力な基盤となります。

経営戦略
受注成績Typeだと、全体感は把握できない
FS: 800万
CS: 70%
PC: 200万