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DBのUniqe制約を後から入れる場合の考慮事項(既存データの取り扱い)について📝

DBのUniqe制約を後から入れる場合の考慮事項について📝
データベースに後からUnique制約を追加する場合、既存データにUnique制約違反(重複データ)が含まれていると、通常エラーが発生します。
エラー発生
- 多くのRDBMS(MySQL、PostgreSQL、SQL Serverなど)では、Unique制約を追加する際に既存データのチェックが行われます。
- 重複データが存在する場合、制約の追加が失敗し、エラーが返されます。
- 例えば、MySQLでは「Duplicate entry」エラー、PostgreSQLでは「duplicate key value violates unique constraint」といったメッセージが表示されます。
対処方法
-
重複データの削除または修正: 制約違反の原因となっている重複データを特定して、削除するか、値を変更して一意にします。
- たとえば、以下のようなSQLで重複を確認できます。
- 確認後に、不要なレコードを削除(
DELETE
)するか、値を更新(UPDATE
)します。
SELECT column_name, COUNT(*)
FROM table_name
GROUP BY column_name
HAVING COUNT(*) > 1;
- 部分的な Unique 制約: 一部のデータベース(例: PostgreSQL)では、条件付きの Unique 制約(Partial Unique Index)を設定して、特定の条件を満たすデータだけに制約を適用することも可能です。
- 一時的な無効化: 一部のデータベースでは、制約を一時的に無効化して追加して、後でデータを修正してから有効化するオプションがあります。ただし、これはデータベースによってサポートが違います。
データベースごとの挙動:
-
MySQL:
ALTER TABLE table_name ADD UNIQUE (column_name);
を実行すると、即座に既存データのチェックが行われ、違反があればエラー。 -
PostgreSQL: 同様にエラーが発生。
CREATE UNIQUE INDEX
やALTER TABLE ADD CONSTRAINT
で追加する場合も、既存データのチェックが行われる。 - SQL Server: エラーが発生し、制約の追加が拒否される。
注意点
- データを修正する前に、バックアップを取ることを強く推奨します。
- 制約追加前に重複データを確認するスクリプトを用意しておくと安全です。
- 大量のデータがある場合、制約の追加処理は時間がかかる可能性があります。
結論
Unique制約を後から追加する際、既存データに重複があるとエラーが発生して、制約の追加は失敗します。
事前に重複データを確認・修正するか、条件付き制約を検討する必要があります。