Open1
【ネットワーク/DMZ】ネットワークにおけるDMZ(緩衝ネットワーク領域)について📝

ネットワークにおけるDMZとは、イントラとの違いは?
DMZ(Demilitarized Zone、非武装地帯)とイントラネット(イントラ)の違いを、ネットワークの観点から簡潔に説明します。
DMZとは
DMZは、ネットワークにおいて外部(インターネット)と内部ネットワーク(イントラネット)の間に配置されるセキュリティゾーンです。外部からアクセス可能なサーバー(例:Webサーバー、メールサーバー)を配置し、外部からの攻撃リスクを軽減しつつ、内部ネットワークを保護します。
-
特徴:
- 外部からのアクセスを許可するが、内部ネットワークとはファイアウォールで隔離。
- 公開サービスを提供するサーバーを配置(例:Webサイト、DNS)。
- セキュリティ設定が厳格で、不要なポートやサービスは閉じられる。
- 内部ネットワークへの直接アクセスは制限。
イントラネットとは
イントラネットは、組織内部で使用されるプライベートなネットワークです。外部からのアクセスは基本的に遮断され、内部のユーザーやシステム間でのみ通信が行われます。
-
特徴:
- 社内リソース(例:ファイルサーバー、内部アプリケーション)にアクセス。
- 外部からのアクセスは通常禁止(VPNなどを除く)。
- セキュリティは高いが、DMZよりも内部での自由度が高い場合が多い。
- 機密データの保存や社内コミュニケーションに使用。
DMZとイントラネットの主な違い
項目 | DMZ | イントラネット |
---|---|---|
位置 | 外部と内部の間に位置 | 組織内部に位置 |
アクセス | 外部からのアクセスを部分的に許可 | 外部からのアクセスを基本的に遮断 |
用途 | 公開サーバー(Web、メールなど) | 社内システム、機密データ |
セキュリティ | 厳格なファイアウォール設定 | 内部向けで比較的柔軟な設定 |
例 | Webサーバー、DNSサーバー | 社内ファイルサーバー、ERP |
まとめ
DMZは、外部と内部の緩衝地帯として公開サービスを提供しつつセキュリティを確保する役割を持ち、イントラネットは組織内部の安全な通信やデータ共有を目的とします。両者はファイアウォールで分離され、DMZが外部向けの「玄関」であるのに対し、イントラネットは内部の「作業場」に例えられます。