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AOAI Dev Day 2025 初参加ログ
はじめに 📖
aoai-devday.com
Azure Open AI Service Dev Day 2025 という技術カンファレンスに人生初参加してきました!
この記事では、初めて技術カンファレンスに参加するエンジニアに向けて技術カンファレンス参加への心構えや、感じたこと、学んだことについて残しておこうと思って執筆を行っています。
すべてのセッションについて網羅できてはいないのですが、個人的に特に印象的だった部分などをメインに記述していきます!
この記事の対象者 🧐
- まだ技術カンファレンスに参加したことがないエンジニアの方
- 技術カンファレンスに参加しようか迷っている方
技術イベント初参加の感想 📢
- 行く前から気になっていたセッションは、やっぱりとても興味がわく内容で、それだけで行って良かった!と感じる
- 逆に行く前からあまり興味がない or よくわからないセッションは、実際話を聞いてみてもイメージが湧きづらかったり、そこまで興味が持てなかったりもする(事前の準備が意外と大事かもしれない)
- でも全く予想していないセッションから新しい発見があったりもする!
- PC を持っていって、きちんとメモ取れたのは Good👍 だった
反省点 💡
- 会場の位置自体はわかっていたけど、会場の中も意外と広くてカンファレンスルームにたどり着くのに少し時間がかかってしまった(会場内部の MAP もチェックしていくといいかもしれない)
- ランチは周辺のお店を事前にリサーチしておくか、軽食を持参すると安心
- 事前にオンライン上でつながりを作っておいたりするともっと有意義に過ごせるかもしれない(X などで積極的に発信してみたり、Slack/Discord などでコミュニティに参加してみるのもいいかもしれない)
Microsoft AI クラウドフォーメーションの舞台裏
特に印象的だったのが、Microsoft の AI クラウドフォーメーションに関するセッションです。
Microsoft ほどの超大企業でも、昨今のの AI ブームに向けての急速な方向転換や、キャッチアップが間に合っていなかったりすることも全然あるらしい。
突然の AI 分野への方向転換!そんな時に何をしたか?🏃➡️
プロトタイピング
- プロトタイプを書く
- 論文を読む
- デモを作ったりする(上の人に見せたりするもの)
- 繰り返す
こんな感じで進めて、毎週デモの機会があってそこで偉い人に発表する 👉 いいのがあったら採用されるみたいな流れで開発していった
✅ ポイント
とにかく悩んでいても仕方がないので、未来がわからない情勢の中でも手を動かして、とにかく前に進み続ける!
重複作業ありで進める
- いろんな人がいろんな試行錯誤をしているので、やっている内容が被ることも結構ある
- それでも気にしないで進めたり、duplicated effort ありの前提でとにかく手を動かす
- ただし企業としての評価方法については議論したり考え直す必要がありそう(同じような内容のものを作っていた場合、どちらか一方しか採用されないこともあるため)
✅ ポイント
未来が不透明でも何とかする力
- 標準化するとかルールを決めるとかは、安定しているときにやることであってこういう不安定な時、見通しがきかない時にやることではない
- 安定しているときのマネジメント方法とはすべて違う
- フィードバックを得ながら進める、最初から完璧なものを求めすぎない
AI 時代に最も重要なスキル 🤖
- AI がまだ必要なさそうな凄腕・天才エンジニアはいる
- Vibe coding も考えて使わないと怪しいかも...
- 👉 結局はツールを使う操縦士本人の能力が最重要
✅ ディープコードリーディングのすゝめ
- 凄腕エンジニアの方々を分析していった結果、ある共通項を発見 👉 挙動を覚えていたりするわけではなく、その場でコードリーディングをして、挙動や処理の流れを理解する力
- めちゃくちゃ出来るエンジニアに共通していることは、たくさん他人のコードや PR を読んでいるかも、ということ
- 他人の PR を 1 行ずつ、「どういう処理になっているか?」「なんでこうなっているのか?」など少しでも疑問に思ったら AI に質問するなどして潰していき、100%理解するのを目指す
- 1 回やってしまえば次からはどんどん理解が早くなる
- 理解しなくてもなんとなくでコードができる、とかではない! 👉 本人がきちんと understand して最強になることが重要
エージェントファーストのトレンド
AI の未来 = エージェント型
- ✅ 開発が加速する
- ✖ レビュー地獄に陥ってしまう...
- ✖ 人間も(AI エージェントの進化に)ついていかないといけない
- ✖ AI と人間の知識のギャップ
最近ありがちなこと
IDE の中でガシガシ AI とチャットして、どんどん実装して最終的に大きい PR を作成する
- ✖ AI とのチャット履歴や変更点が IDE のチャット履歴の中に隠蔽されてしまい、チーム全体に共有できない(なぜその実装にしたのか?どういう意図があったのか?など)
- ✅ これを、GitHub 上で行うようにすればすべてログが残るようになる!
- 👉 リポジトリの issue タブから、新しい issue を作成して Copilot にアサインして自動で作ってもらう、というのがスタンダードになるかも
- 👉 また、Copilot と会話しながら Issue を作ってもらって、さらにそのあとその issue を担当してもらう、なんてこともできる
- 🤔 自分がどこにコミュニケーションを残さないといけなくて、チームとして何を大事にしたいかが今後の AI ツール・エージェントの選定基準になりそう
カスタムインストラクションを活用する
- AI のためのルールファイルみたいなもの(CLAUDE.md とか)
- ✅ チームとしてもルールを共有できる
- 📌 チーム全体として、AI に何を食わせるか?
- 📌 全部重要 = 全部重要じゃないのと同義なので、優先順位をつけて教えてあげることが大事
- 📌 今のうちからいろいろ実験してみよう
まとめ 📓
今回の初カンファレンス参加は、技術的にも、マインドやアイディア面でも多くの発見があった、とても有意義なものだったと感じています!
特に大事にしていきたいこと
- プロトタイピングを行って前に進み続ける、手を動かし続けること
- ディープコードリーディングによる、操縦士(エンジニア)自身の能力の向上
- AI ツール・エージェントをどのように活用するか? 👉 コンテキストをどのように残すか?共有するか?を考えて活用する
手始めに、ディープコードリーディングを普段から癖づけることで自分自身のコードベースへの理解を深めていきたいと考えています!
この記事が、これから技術カンファレンスに参加する皆さんの一助となれば幸いです。
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