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2022年はフルタイムの開発メンバーが4人に増えたので変わったことをまとめました

2022/12/30に公開

2022年はオンライン家庭教師マナリンクのフルタイムの開発チームが自分1人という状況からスタートしたのですが、年末の時点で自分+正社員2名+インターン(内定済み、ほぼフルタイム)1名の合計4名に増えました。
これまでマナリンクは副業や業務委託のフリーランスの方の力をお借りして開発していたのですが、事業が安定して伸び始めてきたのでそれに応じて正社員採用を始めて今に至ります。

ということで(正社員の)開発メンバーが増えて変わったこととか、やったことをざっくりまとめます(ZennのPublication機能のおかげで自分のアカウントの記事を会社に紐付けることができるの便利ですね。メンバーがテックブログを書くときにもこれを推奨していきたいので私も自分のアカウントで発信します)。

変わったこと

社内勉強会を始めた

メンバーの成長機会を仕組みとして作っていきたいということで、原則週2回の10分勉強会という取り組みを行っています。

https://zenn.dev/manalink_dev/articles/manalink-ten-minutes-study

かれこれ9ヶ月くらい続いているのですが、いいところとしては技術の予習になったり、普段触っていない技術領域について知れたり、業務で得た知識を発表することで整理整頓できるといった点があります。メンバーも全員自分の番が来たときはなんとかしてテーマを用意してくれるのでありがたいです。各自得意分野が異なっているのでお互いにちんぷんかんぷんになる発表もあるのですが、私はそれでもいいと思っています。自分の知らない分野、苦手分野であっても情報を聴くことで単語程度なら聴いたことがある状態になり、いつか学習することになったときの成長曲線が違うと思うからです。課題点としては業務が忙しくてスキップすることが月に何回かあることと、毎回話が盛り上がりすぎて20分勉強会になっちゃうところですかね。

デイリースクラムを始めた

4人だとまだコミュニケーション密に取れるのですが、詰まっていることのアラートなどを早めに検知できるようにデイリースクラムを取り入れています(なお、まだマナリンクはスクラムで開発しているわけじゃないのでスクラムからデイリースクラムだけ借りてきた格好です)。

毎朝GeekbotくんがSlackで今日やることとか詰まっていることとか、誰かに依頼していることをまとめて質問してくれて、それが開発チームのSlack板にシェアされ、それを元に数分ほど話す仕組みになっています。

とある日のデイリースクラムのスクショを貼っておきます。
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毎週KPTを始めた

毎週金曜日に簡単にKPTを話し合う時間を作っています。

これまたGeekbotくんを活用しているのですが、KeepとProblemを各自に質問して、それを元にTryを話し合う段取りで進めます。
KPTは当初”チームとしての”KPTを出してください、と強めに言っていたのですが、メンバーから”チームとして”って何かわからない/チームとしてのKPTか判断つかない、といった意見が上がって発言数が少なくなりかけたので、今はそこをあまり意識しないで発言してもらうようにしています(各個人からKeepしたいこととかProblemに思うことが上がったとして、それをチーム課題やチームの動きに落とし込むのは基本的には私の役割ですし)。ただ完全に個人のKeep/Problemが出てくるとチーム全員で会議している意味が薄れるので、このへんのファシリテーションは課題です。そもそもKPTをやるべき/やらなくていい含め、知見があったり良い文献を知っている方がいたら教えてほしいです。

毎週金曜日にウィンセッションをやるようになった(全社)

こちらはマナリンク独自色が強い取り組みだと思うのですが、毎週金曜日夕方はウィンセッションの時間です。

ウィンセッションでは各メンバーが今週の仕事内容でこれは良い成果だと(主観的に)思ったことを他メンバーに発表します。今はBizもDevも同じウィンセッションに参加していて、DevがBizでどんな仕事をしているのか知れる良い機会になっています。最近もBizから凄い成果の発表があって開発メンバーは感心しきりでした。

また、発表が終わったらこれまた職種混ぜて全員で1時間ほどボードゲームをします。部署横断のコミュニケーションの機会になるというのもありますし、普段は各自目標達成に向けてベストを尽くすことと、週の最後にオフの時間を取ることのメリハリをはっきりさせる目的もあります。とはいえ毎週1時間固定でボードゲームをやる判断をしている会社はユニークかなと思いますね。
ちなみに今年購入して遊んでトップクラスに面白かったボードゲームは「お邪魔者」と「カルカソンヌ」です。
最近オフィスにエンジニアの方をお呼びしてボードゲームして遊ぶこともあるのですが、お邪魔者はめっちゃ好評ですね。余談ですがボードゲームがオフィスにあるので文字通り「オフィスに遊びに来てください」って言えるのが良いポイントです。

開発していて非効率なことの自動化が進んだ(制度化)

マナリンク独自の取り組みPART2なのですが、各開発メンバーが毎月最大3営業日まで「自動化タスク」をやることになっています。

自動化タスクというのは普段開発業務をしていて、この作業を手動でやっているの面倒だなとか、この仕事の質がメンバーによって異なるのはおかしいな、といった問題点を各メンバーが自分で発見して自分で問題提起して行うタスクです。
自分で発見して自分で問題提起するのがポイントです。仕事をしていて問題点を見つけられるのもある種のスキルですし、それに対する改善策を打てるのもテクニカルスキルを要するので難易度が高い傾向にありますが、各メンバーが自発的に仕事内容の課題点を見つけてどんどん治して改善していける組織が強いはずなので、これを毎月必須で1テーマ取り組むことを制度化しています。

具体的にどんなことをやっているかというと、

  • scaffdogでよく作成するコンポーネントやベストプラクティスを満たしているコンポーネントのパターンをテンプレ化
  • なぜかLaravelで開発していてキャッシュをこまめにクリアしないとAPIの開発内容が反映されない問題がずっとあったので解消した
  • やっぱりテスト工数って大きすぎるのでテスト自動化SaaSを比較検討してトライアルを始めた
  • Dockerで起動しているFirebase EmulatorのデータがDocker再起動すると消えてしまう(ので、データ復旧作業が必要になる)問題を解消した
  • 一発で複雑なユーザーデータのパターンを一通り生成するコマンドを開発した

という感じです。一つ一つのタスクはさほど大きいものではないですが、それを正式に工数として確保するように制度化しているのが重要な点です。制度化することで、忙しさを理由に改善が進まなかったり、一部のエンジニアだけがずっと改善業務を差し込みでやってしまうといった課題を防ぐことができます。

採用試験を作った

マナリンクのエンジニア採用試験は現状、ざっくり面接+秘伝のGoogleフォーム試験+コーディング試験という感じなのですが、今年は採用活動にあたって秘伝のGoogleフォーム試験の改善と、コーディング試験の新規立案をしました。Googleフォームの試験は考え方を問う記述試験を中心に構成していたり、コーディング試験は少ない仕様と適度な制約条件を課すことで短い開発期間でできるだけ実力がわかるような工夫をしています。

内容は秘密なので、受けてみたい方はぜひ応募してください!

目標設定・評価制度を考えた

(マナリンクはスタートアップですが)なるべく早い段階から、仕事で成果を出した人を評価して給与を上下できる仕組みを作りたいと代表から提案があり、目標設定・評価制度を立案しました。

詳細は割愛しますが、1つ言えることがあるとすると、目標をあらかじめ宣言してその達成度合いを1on1、毎週、毎日チェックできるような運用に落とし込んで評価者と被評価者の認識のズレをできるだけ防ぎ、納得感を醸成していけるようにはできているはずです。完璧はないので運用しつつまだまだ改善していきます。


総括的なこと

ルールを増やしつつ、窮屈にならないように/形骸化しないようにする塩梅が難しいですよね。たとえばKPTとかも毎週でいいのか隔週でもいいんじゃないか、そもそも必要なのかといった問いは定期的に立てていくべきだなと思っています。
2023年はもっと多くの変化が起こせるように頑張ります!

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