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キーボードやマウスを高速で操作するための操作方法や設定(Mac)

2023/07/10に公開

エディタやAIが賢いサジェストをしてくれるようになっていますが、キーボード入力やマウス操作の効率化はまだまだ必要と感じます。
この記事では、効率的に違和感なく入力や操作をするために、私が工夫していることをまとめました。

macOS、日本語キーボード、日本語入力プログラムはMacの標準を使う前提になりますが、一部を除いてそれ以外の環境でも適用できるところがあると思います。

おすすめのキーボードとマウス

HHKB

Happy Hacking Keyboardは有名なので、使っている人も多いと思います。
私は「HHKB Professional Type-S」を使っています。
「Type-S」は打鍵音が静かなタイプです。通常版より5000円ほど高くなりますが、HHKBは長く使えるので「Type-S」をおすすめします。

私の場合は2017年に買ったので、6年経ちますが、快適な操作感は変わっていません。
数年前にBluetooth接続とUSB接続(Type-C)ができる「HHKB Professional
HYBRID Type-S」が発売されたのですが、まったく問題なく使えているので、替え時すらないほどです。

キーストロークが深いタイプを苦手と感じる人もいるかもしれませんが、浅いタイプより手に馴染みますし、何より手に負担がかかりにくいので、HHKBに変えてから腱鞘炎になったことはありません。

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Logicool MX ERGO

マウスはトラックボールの親指で操作するタイプを使っています。

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ロジクールMX ERGOアドバンス ワイヤレス トラックボール(ティルトプレート付き)

通常のマウスだと、マウスを持ち上げる動作が手首の負担になりますが、トラックボールは親指でボールを転がすだけなので、「ほとんど」と言っていいほど負担がかかりません。

慣れない操作感なので最初は戸惑うかもしれませんが、30分〜1時間くらい触っていると慣れてくると思います。大きめの家電量販店で試してみてください。
コツは親指の先ではなく、親指の第一関節辺りで操作することです。可動範囲は狭まりますが、ボールのコントロールが安定します。
「Logi Options」という付属のアプリでポインターの速度を変更できるので、ちょうどいい操作感に近づけることもできます。

MX ERGOが1万6940円と高価なので、手が出しにくい場合は、ERGO M575という7370円のタイプを検討するのもいいかもしれません(ERGO M575はチルトボタンがなく、ショートカットキーが減ってしまう点がマイナスポイントですが)。

ロジクールERGO M575ワイヤレス トラックボールを使ってスムーズにトラッキング

おすすめの割り当て

左クリックの左側にあるボタンでタブの左右移動に設定しています。
タブをたくさん開いているときって多いと思いますが、カーソルを持っていったり、押しにくいショートカットキーを使うことなく、スッと移動できて便利です。

キーボードだとDeleteキーとペーストは押しにくい場所にあると思っているので、マウス操作で使えると時短になります。

残り2箇所にも登録できますが、押しにくいと感じたので設定はしていません。

割り当てではないですが、Enterキーを親指で押せるのは地味におすすめです。

https://twitter.com/Gaku0318/status/1025035746694950912?s=20

ツイートに載っているトラックボールはエレコムの「M-XT3URBK」です。耐久性が少し低いのですが、手の収まりがよく、5つの割り当てボタンが全て押しやすい点が良かったです(安いのでこっちから始めてみるのもいいかもしれない)。

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おすすめのホームポジション

一般的にホームポジションは、左から「ASDF JKL;」だと思うのですが、MacでJIS配列(日本語)を使っている場合は、以下のようなホームポジションにするのがおすすめです。

Controlキーに関しては後述しますが、圧倒的に左手の小指がおすすめです。
FとJは一般的なホームポジションと同じです。キーボードに印や凹凸が付いていることも多いので、自然に指を置きやすいと思います。

「AE IO」にしているのは母音だからです。
日本語をローマ字で入力する場合、母音の「AIUEO」を入力する機会はかなり多くなります。
一般的なホームポジションは、指を「A」以外の子音に置くので、やや無駄な動きが多い気がして今の形に落ち着きました。

文字入力で覚えておきたいショートカットキー

ホームポジションで左手小指のControlキーをおすすめしたのは、ここから紹介するショートカットキーにControlキーを使ったものが多いからです。
ここでいうショートカットキーはEmacs(イーマックス)キーバインドのことです。キーとその組み合わせに対して割り当てられている機能のことをキーバインドと呼びます。

ちなみにEmacsキーバインドのチートシートはこちらです。

https://gihyo.jp/assets/files/magazine/SD/2015/201510/download/Furoku_CheatSheet_Emacs.pdf

カーソル移動に関するショートカット

上下左右の矢印キーはホームポジションから操作できませんが、Controlキーを使ったショートカットを使えば、ホームポジションからカーソルを移動できます。

ショートカット 覚え方 説明
Control + P Previous 1行上に移動
Control + N Next 1行下に移動
Control + B Back 1文字分左に移動
Control + F Forward 1文字分右に移動
Control + A Ahead 現在の行/段落の先頭に移動
Control + E End 現在の行/段落の末尾に移動

上記のショートカットキーにShiftを追加すれば選択もできます。

ショートカット 覚え方 説明
Control + Shift + P 現在のキャレットの左側から真上までを選択
Control + Shift + N 現在のキャレットの右側から真下までを選択
Control + Shift + B 現在のキャレットから左側の1文字を選択
Control + Shift + F 現在のキャレットから右側の1文字を選択
Control + Shift + A 現在のキャレットから行/段落の先頭までを選択
Control + Shift + E 現在のキャレットから行/段落の末尾までを選択

※キャレットとは文字を挿入するポイントのことで、「|」のような縦棒が点滅しているところのことです。

文字を削除するショートカット

Deleteキーはホームポジションから操作できませんが、Controlキーを使ったショートカットを使えば、ホームポジションから文字の削除ができます。

ショートカット 説明
Control + H キャレットの左側にある文字を削除(delete)
Control + D キャレットの右側にある文字を削除
Control + K キャレットの右側にある文字から行/段落の末尾までを削除(Kill)
Control + Y Killした文字を貼り付け(Yank)
Option + Delete キャレットの左側にある1単語とその後ろのスペースや句読点を削除

キル(Control + K)とヤンク(Control + Y)はカット(Command + X)とペースト(Command + V)に近い機能です。 キル&ヤンクとカット&ペーストは併用して使うことができます(別々の記憶領域を持っているため)。

何回もペーストしたい文字列はキルで保存しておくと便利です。

変換に関するショートカット

すべてを「ひらがな」や「アルファベット」に変換したいといったときに使えるショートカットや、変換しなおしたり、矢印キーを使わなくても再変換や変換候補の選択ができるようになっています。

ショートカット 説明
Control + U すべてを「ひらがな」に変換する(変換中)
Control + I すべてを「カタカタ」に変換する(変換中)
Control + O すべてを「半角アルファベット」に変換する(変換中)
Control + P すべてを「全角アルファベット」に変換する(変換中)
「かな」を2回押す 再変換(JISキーボードのみ)
Space 変換候補を下に移動
Shift + Space 変換候補を上に移動

macOS Sonomaにアップデートすると次のショートカットキーに変更されていました。

ショートカット 説明
Control + J すべてを「ひらがな」に変換する(変換中)
Control + K すべてを「カタカタ」に変換する(変換中)
Control + ; すべてを「半角アルファベット」に変換する(変換中)
Control + L すべてを「全角アルファベット」に変換する(変換中)

矢印を入力するショートカット

「やじるし」や「みぎ」で変換しなくても「Z」と「L」を続けて入力するだけで「→」などを入力できます。日本語入力時のみ有効です。

ショートカット 結果
Z L
Z J
Z H
Z K

同じアプリケーションの違うウィンドウを選択するショートカット

MacではCommand + Tabでアプリケーションの切り替えができますが、同じアプリケーションの別のウィンドウを切り替えるショートカットもあります。

ショートカット 説明
Command + F1(JISキーボード) Command + `(USキーボード) 同じアプリケーションの別のウィンドウに切り替える

初期値で設定されているショートカットは押しにくいので、Option + Tabに変更するのがおすすめです。

  1. 「システム環境設定.app」を開く
  2. 「キーボード」を選択する
  3. 「ショートカット」を選択する
  4. 「ショートカット」タブを選択する
  5. 左メニューの「キーボード」を選択、「次のウィンドウを操作対象にする…」を選択、ショートカットの表示をクリックしてから設定したいショートカットを入力する

BetterTouchToolのおすすめショートカットキー

「BetterTouchTool」はキーボードやマウス、トラックパッドなどに特定のアクションを設定できるアプリです。
有料(2年ライセンスで10ドル、永久ライセンスで22ドル)ですが、購入する価値は十分すぎるほどあります。

以前はいろいろ設定していましたが、今は落ち着いて次の3つをおもに使っています。

Control + SpaceでEnter

最高すぎるので本当におすすめの設定です。
小指で押したり、ホームポジションから離れてEnterを押す人が多いと思いますが、ホームポジションから離れず、爆速で何回でもEnterが押せるようになります。

システム環境設定→キーボード→キーボードショートカットと進み、「前の入力ソースを選択」のチェックを外しておいてください。

Control ×2でリロード

Key Sequenceを使えば、任意の順番で押したキーにアクションを設定できます。
ブラウザのリロードをしたいときがあるので、ここではControlキーを2回押したらリロードされるようにしています。

Shift ×2で検索

調べ物をしているときに、ブラウザ内やエディタ内で文字列検索することってあると思います。そんなときに便利なのが次のシークエンスです。
Shiftキーを2回押すと、直前にコピーした文字列で検索できるようにしています。

キモは「Attach Additional Action」で複数のアクションを登録しているところ。

  1. Shiftキーを2回押す:Command + V
  2. 自動で:Command + V
  3. 自動で:Enter

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