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Skill Willマトリックス:アサインする側される側の期待値とプロセスの認識を合わせる

2023/05/12に公開

個人的にまだまだできてないことですが、考えを整理するためにまとめています。

「Skill Willマトリックス」は、その仕事に対する「Skill:できるか」と「Will:やりたいか」の2つの軸で整理することで、アサインされる側の状況を把握するフレームワークのようです。
どのような点で注意すべきなのか?どのような支援が必要なのか?を客観的に見つけることができます。

上司が部下をマネジメントする文脈でよく使われますが、依頼を受ける側も理解しておくと、「説明してくれなかった」「質問されなかった」といったすれ違いを避けやすく、お互いにとって有益そうです。

Skill Willマトリックス

  1. 委譲:Skill高い×Will高い
  2. 援助:Skill高い×Will低い
  3. 指導:Skill低い×Will高い
  4. 命令:Skill低い×Will低い

1. 委譲:Skill高い×Will高い

能力とやりたいことが見合っていて、理想的な状態です。

関与も指示もほとんど必要ありません。
依頼する側は邪魔にならないことを心がけ、相手が自分で仕事をコントロールできるように、権限を委譲して自主的に動けるようにします。
とはいえ、放置してしまうと問題の発覚が遅れるので、適度なホウレンソウは必要になります。

目的・ゴール・前提条件の認識合わせをして、期待値のすり合わせだけ忘れずにしておく必要があります。

モチベーションが下がっている傾向があったら、難易度を上げたり範囲を広げたりして、挑戦できる機会を作ってみましょう。

2. 援助:Skill高い×Will低い

能力は足りているけれど、やる気があまりない状態です。

その仕事の目的や必要な理由、チームや個人にとっての完了させる重要性を認識合わせしましょう。
あるいは、やらないことのデメリットを洗い出してみるのもいいかもしれません(ネガティブに受け止めやすいので、やりすぎ注意)。

この状態が続くとエンゲージメント(仕事や会社に対する貢献意欲)も下がってしまい、離職するリスクを上げてしまうため、積極的な対応が必要になります。

能力はあるので、動機づけさえできたら「1. 委譲:Skill高い×Will高い」にランクアップする可能性があります。

3. 指導:Skill低い×Will高い

やる気はあるけれど、能力が不足している状態です。

十分な能力を身につけるために、直接的な指導と、計画的で地道な能力開発が必要になります。
完璧主義より完了主義が有効です。失敗してもいいので、次の課題を見つけて能力を高めていきます。

能力を上げる代わりにやる気が下がらないように、ゆとりを持たせたり、コントロールできる範囲を作ったりするのも有効です。

4. 命令:Skill低い×Will低い

能力もやる気もない状態で、基本的には避けるべき状態です。

アクションを起こさないと良くなる可能性は低いままなので、詳細な作業指示を作って、その通りに完了していきます。

「やる気がない」の原因として「やったことがない」「苦手だから」といったことが考えられます。
自分でうまくできるようになれば「やる気が上がる」可能性もあるので、まずは「できるようになる」ことを目指しましょう。

参考情報

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