人事さんよぉ〜、そのスカウトは誰のために作ってるんだい?
⚠️ この3つにピンとくるエンジニア、人事はちょっと読んで欲しいかな
- うちの採用、なんか人事が勝手にやっているなぁ
- 面接したときに「あまりにマッチ度低くないか?」というシーンが結構あるよね
- スカウトも応募も、他社より苦労してる気がする...
👇 以下の要約を見て、気になったらハートを押してスクロール
- 転職の価値観は千差万別だけど、結局「そこで得られるもの」で判断する
- 求人やスカウトは、求職者側はまず「疑って読む」時代だよね
- 人事とエンジニアの距離が遠いと、お互いにいい採用できなくない?
- 採用だってマーケティングとセールス。その原則に則ってみたらもう少し変わるのでは?
❓ あなたは何でその会社を選んだの?
お金?
評価?
期待値?
環境?
技術?
人によって価値観や求めるものが変わるので抽象化しにくいところではあります。
エンジニアという職でも
私は
「絶対に自分が持ってない+1以上の経験ができる」
を軸にしてますし、
友人は「社会的な安定性」を求めて
後輩は「働きやすい環境」を求めて
今までのキャリアを決めてたりします。
ただ、僕もそれなりにいろんなエンジニアと話してきて、
最近のエンジニア採用は空回りしているスカウトやオファーがよくある気がします。
🫡 これまでの経歴
新卒で営業
23で未経験からエンジニア転職
25で独立し、そこから8年間はJava.Ruby,typescript,Rustなど、色々な言語、
不動産やジョブマッチング、医療系や人材など、業界も問わず経験を積んできました。
前職の案件では採用やテックリード的な経験も積ませていただきました。
最近はAI駆動開発全振りで、新規開発、ローコードスクラッチリプレイスに関わっています。
そのくらい様々な経験を積めたのもあり今では
相当数のスカウトやオファーレターもいただきました。
これまでの活動は
Githubとか
他の記事とかもぜひ見てください。
🫠 スカウト、オファーに感じるもやっと感
これは他のエンジニアもそうではないかと思っているのですが、主に3点
過去の経験に対して詳細なFBをしてくる系
うちのチーム、会社のビジョンと相性良いと判断した的なコメント
あなたのご経歴を拝見し、ご活躍いただけるのではと思いお声がけしました
実は、僕はこの辺の内容が書かれていると「結構ちゃんと考えて作ってますよ感」を
見せていてあまり好きではないです。
逆にAIが書いたっぽかったりして少し違和感レーダーが発動します。(そう思ったエンジニア、いいねを押してください)
そもそもなのですがこのスカウトを作成しているのは実際の現場ではなく
ほとんどが人事の方やRPOの会社の方、はたまたスカウト代行の方だったりするでしょう。
私も以前エン・ジャパンという会社にいたことがあり、
その辺の事情を多少なりとも知っている人間です。
そのせいかもしれませんが、こういった内容が
「結局AIに書かせてるか、テンプレの一部を差し替えているだけ」
っていう部分がやっぱり否めないところがあります。
どうしてそのような文章になってしまうのか、
なんとなく機械的な表現になっているっていうところに
僕はずっと違和感を感じていました。
どこの企業も似たり寄ったりな文体やこうせいになりがちなのです。
また、それを人事の方たちがその違和感に気づいているのかな?
っていうところも合わせて僕が伝えたいところの本筋になります。
ただ、だとしても、正直エンジニアは他職種に比べても難易度と競争率が高いです。
本当に悩んでいるのであれば、以下を読んで、少し歩み寄れるようになると少し反応は変わるかも知れません👍
📝 求人情報に対してのもやっと
結論までが長い!
弊社について、仕事内容、条件、求められるスキル、、、etc.
これらを書くこと自体は大事です。
法律に定められてる項目を網羅して、初めて求人として出すべきです。
でも、皆さんも然り、社会人になって必ず1回は怒られるワード。
結論から話して
これができていない求人が多いなぁと思っています。
僕の知らない法の縛りがあるのかも知れません。
しかし、求職者がいざ読んでみた時に、
直感的に応募したいと思えるほど端的に
その求人の魅力を伝えられていないものが多い気がします。
エンジャパンという求人広告会社に昔いた時に、広告会社なら当たり前にやる事を、
自社の人事はやってる所、少ないよなと思う点があります。
それは
❓ おたくのエンジニアは、なんで入社して、今も働いてるの?
当時エン・ジャパンにいた頃はできる限り(現場にいないとかでなければ)現場の人にインタビューをして、この仕事のいい所ややりがい、はたまた厳しさや辛さを聞いていました。優秀なディレクターであれば、本当に根掘り葉掘り聞いて、記事にするための材料集めをします。
そして、目の前でメッセージをスカウトメッセージを送ろうとしているあなた。
あなたは本当に今の自社のエンジニアになんでこの会社に入ったのか?
何が魅力で、何にギャップを感じたか?
ということを深堀りしましたか。
CTOとかテックリードだけでなく、
現場のエンジニアです。
実際に採用するポジションの人です。
その人達のニーズやウォンツを聞かずして、
どっかのカンファレンスや勉強会で、自社と関係ない人のノウハウを教えてもらって、
それを活かせば今よりよくなる!なんてと思い込んでいませんか?
僕はいつも思うのです。
綺麗な言葉を並べて、当たり障りもなく、7~80点くらいの
誰にでも少しは刺さりそうなメッセージを書いてる求人やスカウト。
ノウハウを詰め込みまくったような構成。
そのスカウト、自社の社員に送ったら、反応率何パーセントですか??
自社のエンジニアがそもそも受け取って嬉しくないスカウトを送ってやいませんか?
💡 採用も、マーケ的な視点を持つべき
本来採用というものは、労働集約の職種でない限り、
マスで広く集めるより、ニッチでコアな人を集めるほうが
採用の成功確率は高くなると思っています。
また、マーケティング的な用語で話すと、
まずはペルソナやターゲットを設定して、
その人に対して最もフィットする内容を作っていく。
そのうえで、応募、内定までの行動を促すために、
AISAS(アイサス)の考えを取り込むのがいいと考えています。
Attention: 注意
Interest: 興味関心
Search: 検索・情報収集
Action: 購入
Share: 共有
このペルソナは、自社のエンジニアの集合和なのか、
特定のレイヤーで絞って決めるかはそれぞれですが、
兎にも角にも、この人たちを知らなければペルソナを作りようがありません。
なので、僕はまず人事さんには、
エンジニアの事を知るために、外部に出る前に内部に聞きまくれ!
という事をして欲しいなと思います。
JavaScriptって何?、Javaと違うの?
え、エンジニアってパソコンがお友達じゃないの?
そのレベルからでも良いんですよね。
そもそもエンジニアと言っても、
関わるレイヤー
技術スタック
経験した会社がSier、自社プロダクト、SES出身か
でもかなり異なります。
(今ジョインしてるチームでも、僕とフロント出身のエンジニアで、思想が真逆でした笑)
それすら知らずに、外部のセミナーに出たところで、
自社の採用に使えるのかはわからないはずです。
😅 すぐに反応を出そうと考えない方がいい
参考文献ですが、求人広告賞を受賞した記事を添付します。
このくらい働いている人が見える求人
画面で見られる求人というのは、まず、広告と同等の役割を果たすため
先程のAISASでいうA,Iを満たすものでないといけないです。
特にスカウトはAの要素が強いはずなので、
ターゲットのユーザーがスカウト経由で
「なんだこれ?😳」と気づかせて求人や採用情報に誘導
その求人情報を読んで
「面白そうだな。ちょっとブックマークしとこう🙂」
というとこまでが責務であるべきなのかなと思っています。
上の求人はまさに、このA,Iをうまく表現できている事例だと思います。
ただ、じゃあそれを準備したからと言って
そのスカウト1発打って、すぐに反応を出そうと思うと良くないと思っています。
なぜなら、その後に「S」のフェーズがあり、タイムラグが発生するためです。
今のSNS時代に、「S」のことを考慮しておかないと
たとえどんなキャッチーなスカウト、魅力的な求人広告でも結果には繋がりません。
あなたも、どんなにきれいな文章で、自分にフィットした求人情報でも、
「某大手中古車販売会社の営業職」の求人だったら、情報調べまくって、
「やめとこ...」ってなりますよね?
各社が、入社エントリやテックブログを推進していたり、
エントランスブックのようなものを用意しているのはこのためです。
自社にどんな人がいて、どんな雰囲気なのかが可視化されるという部分が
今の時代は重要になると考えています。
(特に各社がAI駆動開発を取り込んで技術力に尖りがなくなってくると、
その風潮は増すと考えています)
そのため、これらのツールにA,Iを期待して作りこまない方がいいと思います。
結論、エンジニア採用は上手くエンジニアも巻き込んで、
ちょっとずつでもいいのでその土壌を作るとこから始めた方が、
いい人をグリップできるよね。という事をお伝えしたいです。
🙋♂️ 最後に
あくまでこれは完全なる僕個人の見解であり、所属する団体や
関わるコミュニティの思想を反映したものではございません。
ただ、営業、採用、エンジニアと色んな職を関わったからこそ
気づいたり、こうなればもっといい人たちと出会える、
アクセスできる機会が増えると思ったので、参考になればいいなと思います。
僕らだって、どんな人でもいいわけじゃなく、僕らと相性の良い
優秀なエンジニアと一緒に働きたいです。
逆にそこに対して労力を割こうとしてくれないチームなのであれば
もし優秀な人が来ても、すぐに離れていってしまうでしょう。
僕もきっとそうです。
なので、僕自身も関わったチームの採用にはできる限り協力したいですし、
良いムーブを起こしたいと考えている人事さんがいたら、ぜひエンジニアと
協力できる関係値を構築するために、まずはヒアリングのMTGを設定して
見てください。😄
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