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心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活かすには?

豆太郎豆太郎

行動変容を起こすには、習慣を変える必要がある

良い製品とは、人の行動を変え、さらに良い習慣となって、より良い生活を行えるものです。
例えば、歯磨き粉と歯ブラシは、歯磨きを終わった後の爽快感を生み出し、また使い続けたいと思うため、歯磨きを行い続け、歯磨きが習慣となり、さらに歯の健康にもつながっていますよね。

同様に、良いソフトウェアは、人の行動を変え、さらに良い習慣となって、より良い生活にするものです。

例えば、最近、自分の時間の使い方を改めるために、Googleカレンダーに毎日10分~15分刻みで行った行動の記録を書き、スプレッドシートにカレンダーの記録を自動で記入するGASを作ってスプレッドシートに集計しました。そして、スプレッドシートとGoogleカレンダーの記録をもとにYoutubeやネットサーフィンなどの必要のないことを、一週間のいつ、どのくらい時間を使ったかを調べて、次の一週間に活かしていたんですよね。

そして、Googleカレンダーでの行動の記録と分析を続けたときはとても自分の時間を上手く使うことができていました。

このように良いソフトウェアは、仕組みを使って行動を変えることができ、人の行動を変え、さらに良い習慣となって、より良い生活にするものである必要があります。

しかし、ソフトウェアによって人の行動を変え、さらに良い習慣にすることは難しいです。実際に、私は先ほど紹介したGoogleカレンダーに毎日行動を記録することは2か月で挫折しています(笑)。単純に、記録する行動がめんどくさくなったんですよね。そこで、良いソフトウェアを作るには、どうのようなことが重要になってくるのかを紹介します

ソフトウェアによって、行動を変える

Googleカレンダーに記録することは簡単ですし、視覚的にも自分のやっている行動が分かりやすいかったので、私はある程度記録を続けることが続きました。

しかし、なかにはソフトウェア(Googleカレンダー)を使ってくれない人もいます。どうすれば、多くのユーザがソフトウェアを使い始めてくれるようになるかを以下に書きました。

利用者の曖昧さを無くす(曖昧さ効果)

ソフトウェアを使ってもらうには、ソフトウェアを使って得られるメリットを明確にすることが重要です。

なぜなら、結果的にメリットが得られるってことが明確でないと、人は行動しないからです。これを曖昧さ効果と言います。曖昧さ効果はソフトウェアでも同じです。

ソフトウェアを使って、何の効果を得られるのかわかっていないと人はそのソフトウェアを使おうと思わないのです。

例えば、私はGoogleカレンダーに自分の行動を記録することで無駄な行動を無くすことができるというメリットを分かっていたため記録を続けられましたが、"自分の行動を記録してもメリットなんかないから、記録なんてしない!"っていう人もいますよね。

ですので、曖昧さ効果を無くすために、ソフトウェアを使って、何のメリットが得られるかを宣伝することは非常に重要です。

ただ有名なサービス(FaceBookやInstagramなど)は例外で、サービスを使ったメリットを宣伝しなくともユーザは使ってくれます。なぜなら、家族や友人などの人が使っている場合は、サービスを使うことで周りの人と会話を広げるというメリットが明確だからなんですよね。

例えば、私は高校生の時に周りの友人がすでにInstagramを使っていて、話についていけないという理由でInstagramを使い始めましたからね。

このように、一部の有名サービスを除き、ユーザにソフトウェアを使ってもらうには、何のメリットが得られるかを明確にすることが重要です。

そして、新しくリリースするアプリの宣伝においても、ユーザがそのアプリを使って得らえるメリットを強調しましょう!

豆太郎豆太郎

「いつやるの?今でしょ?」 ソフトウェアを使ってもらうためには緊急性を伝えるべき

ソフトウェアを使ってもらうには、緊急性を伝えることが大事です。なぜなら、多くの人は緊急性を伝えないと、他のことをしてしまい、行動してくれないからなんですよね。

例えば、受験勉強や資格試験でも、試験日まで十分に時間があったり、模擬テストの点数が良かったりした場合は、あせらないためなかなか勉強に取り掛かる気にならないですよね。私は、基本情報技術者試験において、あとでやればいいと思って、Youtubeを見たり、ゲームをしたりして、ずっと勉強を先延ばししていました。そして、試験5日前に過去問を初めて解いて、緊急性を感じ、勉強を始めました(もちろん、試験は落ちました)。

このように、多くの人は緊急性を伝えないと、他のことをしてしまい、行動してくれないのですよね。

ですので、ソフトウェアを使い始めてもらうためにも、「いつやるの?今でしょ?」のようにユーザに緊急性をアピールするようにしましょう!

豆太郎豆太郎

利用者が今すぐにソフトウェアを使えるように設計しよう。

利用者にソフトウェアをより使ってもらうためには、今すぐにソフトウェアを使えるように設計する必要があります。なぜなら、人間は認知的な負荷がかかるような作業を嫌うからなんですよね。ですので、利用者がソフトウェアを使い始めるまでの手続きが複雑なものであると、使いたくないと思います。

例えば、マイナンバーカードの登録に関して、行政手続きの簡略化や数万円分のポイントを得られるなどいろいろなメリットを知っているにもかかわらず、私は市役所に行ったり、情報入力をしたりするのが面倒くさいという理由で、先延ばししていました。私は幸いにもポイント配布期間中にマイナンバーカードを登録するにいたりましたが、面倒くさいという理由で、まだ登録していない人も一定数いたりしますよね(笑)

上記のように、人間は認知的な負荷がかかるような作業を嫌うため、利用者がソフトウェアを使い始めるまでの手続きが複雑なものであると、使いたくないと思います。

ですので、利用者にソフトウェアをより使ってもらうためには、今すぐにソフトウェアを使えるように設計する必要があります。

例えば、WebアプリだとGithubやGoogleなどの外部アカウント認証を使うと、ユーザがサインイン・ログインするため流れを簡略化して、すぐにアプリ機能を使うことができますよね。

また、クッキーやセッションなどの機能を使って、一度ユーザが入力した情報をブラウザに保持しておけば、ユーザが再度入力するときの負担を軽減して、すぐに機能を使うことができます。

豆太郎豆太郎

まとめ ーソフトウェアによって、行動を変えるー

ユーザにソフトウェアをより使ってもらうためには、以下のことが重要です。

  • ソフトウェアを曖昧さを無くして、使うことのメリットを伝える
  • 緊急性を伝える
  • 今すぐに使えるように設計する。

上記のようなことが主に重要です。また他の方法でも、ユーザにソフトウェアをより使ってもらうことができるので、ぜひ調べてみてください!