Vue Fes JAPAN 2025に参加してきました。
はじめに
今回、Vue Fes JAPAN 2025に学生支援制度枠として参加させて頂きましたので、参加レポートを書きたいと思います。
私自身、普段はTypeScriptやNode.js、Reactを用いたフロントエンド寄りのコードを書くことが多く、Vueを書く機会はあまりないのですが、フロントエンドのエコシステムや、デザインエンジニアリングという文脈での開発について興味があります。今回のVue Fesは私にとって、そうした意味で魅力的な発表や交流の機会がありました。

入り口にあった洒落てるブロック
印象に残った発表
以下では、特に印象に残った発表と得られた学びについて、いくつか共有します。
キーノート
このセッションでは、Vueやフロントエンド開発におけるツールチェインの開発の現在について紹介されました。脱仮想DOMのVue Vapor Modeのベンチマークや、各ツールチェインの紹介、Rustによる処理系のパフォーマンス改善といったことに触れられており、興味を惹かれる内容でした。
また、先日発表されたVite+についても取り上げられていました。1つの依存関係をインストールするだけでフロントエンド開発で発生する課題にオールインワンで対応できる、Vite+に期待してみたいです。
kazuponが見つけた才能たち ── Vue.jsそしてOSSエコシステムを変える開発者発掘術
このセッションでは、kazuponさん、ubugeeeiさん、Anthony FuさんそれぞれのOSS開発やコミュニティとの関わりについてパネルディスカッション形式で聞くことができました。
皆さんに共通していたこととして、OSS貢献は自分自身のために、楽しみながら取り組んでいることが挙げられると思います。確かに、人は楽しみながらでないと物事は続けられないと思います。
私自身OSS貢献には興味はありますが、その「貢献」にはOSSのリポジトリにコミットするだけではなく、ドキュメントの翻訳であったり、そのOSSを使ってコンテンツを作って発信してみるなど、多様な形があるのだということも勉強になりました。今後チャレンジしていけたらと思います。
Vue で 3D を楽しむ
このセッションでは、Vue上でどのように3Dオブジェクトを表示させるかについて、ステップバイステップで解説されていました。Vueで実装するために、WebGLとThree.jsのラッパーとしてTresJSというものがあり、コンポーネントで宣言的に実装できるのは良さそうだと感じました。
また、glTFファイルを扱う際の型安全性といった課題にも自作ツールで解決の試みがなされているそうです。
(⬆️このスライド、実際に3Dオブジェクトが表示させる過程が体験できるようになっており凄いです)
Vue.jsでつくる実験映像
このセッションでは、映像作家である橋本麦さんが制作の過程でVueとPWAをどのように活用しているかが紹介されました。
セッションでは、KomaというVue製のコマ撮りツールの紹介とライブデモがありました。また、Komaで制作した実際の作品も拝見でき、とても興味深くワクワクさせられました。
他にも、橋本さんの映像制作のために開発されているものとして、映像制作ドメインに特化したUIを持つコンポーネント集や、Unicode同士の類似度を活かしてアニメーションを作成できるライブラリの紹介がありました。Webで実現出来ることの広さや、Webの表現力の力強さを感じさせられました。
スポンサーブース
スポンサーブースでは、色々な企業の方と少しお話ししたり、製品のデモを見せてもらったり、企画に参加させてもらったりするなど、楽しく回ることができました。頂いたノベルティの中では、studistさんのキーボードキーホルダーが可愛くてお気に入りです。

押すと光るのが良い!
終わりに
私自身、こうした大きなテックカンファレンスは初めてで、行くことに少し不安を感じる部分がありました。ですが、Vueを通じて各方面の人と交流することで色々な刺激をもらえましたし、また、自分にとって新しい知見を得ることができる有難い場だと感じました。もし機会があれば、今後も参加してみたいです。
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