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CDNの動作
CDNの動作
コンテンツ配信ネットワーク(CDN)は、インターネット上でのコンテンツ配信を高速化し、効率的にするための重要な技術です。本ブログでは、CDNの基本的な動作について具体的な例と図を用いて解説します。
目次
CDNの概要
CDNは、地理的に分散したサーバーのネットワークを利用して、ユーザーに最も近いサーバーからコンテンツを配信する仕組みです。これにより、ウェブサイトの読み込み速度が向上し、サーバーへの負荷が軽減されます。
通信の流れ
CDNを使用する際の典型的な通信の流れを以下に示します。
クライアントPC → M社CDN → X社動画サーバー
- クライアントPC
- ユーザーが動画を視聴するためにブラウザからリクエストを送信します。
- M社CDN
- リクエストを受け取り、キャッシュにコンテンツが存在するかを確認します。
- キャッシュにない場合、リクエストをX社動画サーバーに転送します。
- X社動画サーバー
- M社CDNからのリクエストを受け取り、コンテンツを返送します。
CDNのメリット
CDNを利用することで、以下のようなメリットがあります。
高速なコンテンツ配信
ユーザーに最も近いサーバーからコンテンツを配信することで、遅延を最小限に抑えます。
サーバー負荷の軽減
トラフィックを複数のサーバーに分散することで、オリジンサーバーへの負荷を軽減します。
可用性の向上
地理的に分散したサーバーにより、システム障害時にも他のサーバーがバックアップとして機能します。
セキュリティの強化
DDoS攻撃などから保護するための機能を提供し、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)を通じてセキュリティを強化します。
コスト削減
オリジンサーバーのリソース消費を削減し、運用コストを抑えることができます。
HTTPリクエストとレスポンス
具体的なHTTPリクエストとレスポンスの例を示します。
クライアントPCからのリクエスト
GET /video/12345 HTTP/1.1
Host: X-FQDN
User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/91.0.4472.124 Safari/537.36
Accept: text/html,application/xhtml+xml,application/xml;q=0.9,image/webp,*/*;q=0.8
Accept-Language: en-US,en;q=0.5
Accept-Encoding: gzip, deflate, br
Connection: keep-alive
M社CDNのキャッシュにコンテンツがある場合
HTTP/1.1 200 OK
Date: Fri, 11 Jul 2024 15:12:00 GMT
Content-Type: video/mp4
Content-Length: 12345678
Connection: keep-alive
Cache-Control: max-age=3600
ETag: "abcdef1234567890"
<video data>
M社CDNのキャッシュにコンテンツがない場合
M社CDNがX社動画サーバーにリクエストを転送します。
GET /video/12345 HTTP/1.1
Host: X-FQDN
User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/91.0.4472.124 Safari/537.36
Accept: text/html,application/xhtml+xml,application/xml;q=0.9,image/webp,*/*;q=0.8
Accept-Language: en-US,en;q=0.5
Accept-Encoding: gzip, deflate, br
Connection: keep-alive
X-Forwarded-For: クライアントPCのIPアドレス
X社動画サーバのレスポンス
HTTP/1.1 200 OK
Date: Fri, 11 Jul 2024 15:12:05 GMT
Content-Type: video/mp4
Content-Length: 12345678
Connection: keep-alive
Cache-Control: max-age=3600
ETag: "abcdef1234567890"
<video data>
M社CDNは、X社動画サーバから受け取ったレスポンスをクライアントPCに返します。
M社CDNからクライアントPCへのレスポンス
HTTP/1.1 200 OK
Date: Fri, 11 Jul 2024 15:12:05 GMT
Content-Type: video/mp4
Content-Length: 12345678
Connection: keep-alive
Cache-Control: max-age=3600
ETag: "abcdef1234567890"
<video data>
まとめ
CDNは、インターネット上のコンテンツ配信を効率化し、ユーザーに最も近いサーバーからコンテンツを提供することで、ウェブサイトのパフォーマンスを向上させます。具体的なリクエストとレスポンスの流れを理解することで、CDNの動作の仕組みをより深く理解できます。
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