🤖

課題分析を10分でお手軽にやってみる (生成AIによるSWOT分析)

2024/07/07に公開

はじめに

みなさん、こんにちわ
7月になりました。弊社も2024Y1Qが終わりました。あっという間の3ヶ月です。
さて、このタイミングで 「チームの課題を出して振り返ってね」なんて言われる方もいらっしゃるかと推測いたしました。そんな事を急に言われても、どうやったら良いのか分からないですよね?私も昔そうでした。。。
そんなあなたのために、10分でお手軽に分析出来る方法を書いておきます。
今回は時短目的ですので、説明もサクッと要点だけ書きます。

概要

生成AIを使うと、ほら簡単。

  • このプロンプトでどーん。
  • Mermaid でぺーん。

プロンプトを作ろう

生成AIにお願いをする呪文(プロンプト) を書き換えて使用してください。課題になっていなくても大丈夫です。まずは思ったことを書いてみてください。AIがいい感じにしてくれますから。
まずは1度、5分位でサクサク書いてみてください。
出来上がったら、生成AIへドン!

あなたはSaaSベンダーのアジャイルコーチです。新しくスクラムチームを担当します。まず最初にチームの課題を分析する事からスタートしたいと考えています。
チームからヒアリングした内容を元にして、チームの強みと弱みについて仮説を立て、SWOT分析をしてください。分析した結果をMarmeid形式で出力してください。最後にネクストステップを考察してください。
ヒアリングした内容: (以外、参考例です。あまり悩まずに、まずはパッと思いついた事を書いてみてください)
何時も忙しい
毎日リリースしている
メンバーは若手で80%が20代
組織は生産性を上げたいと考えている
大きな障害は無い
小さい障害が起きる
プロダクトのコードは10年保守をしている、大きなBackendでモノリシックな構成
目標が高い、目標は30%成長。チームワークが良い。フットワークが軽い。

Mermaid editor とは?

好きなエディターを使ってください。こちらの記事に良くまとまってます。ありがとうございます。
https://notepm.jp/blog/15456
ちなみに私は Mermaid Live Editor を使用してますので、こちらをお勧めします。
https://mermaid.live/edit
ちなみにちなみに、Zennは mermaid.js によるダイアグラム表示に対応しています。コードブロックの言語名をmermaidとすることで自動的にレンダリングされます。
https://zenn.dev/zenn/articles/markdown-guide#ダイアグラム

エディターにぺーん

早速、 Claud 3.5 Sonnet で実行した結果がこちらです。以下のコードが生成されます。

graph TB
    subgraph SWOT分析
    A[Strengths 強み]
    B[Weaknesses 弱み]
    C[Opportunities 機会]
    D[Threats 脅威]
    
    A --> |若手中心で活気がある| A1[フットワークが軽い]
    A --> |チームワークが良い| A2[協力体制が整っている]
    A --> |毎日リリースしている| A3[迅速な開発サイクル]
    
    B --> |常に忙しい| B1[時間管理の課題]
    B --> |小さい障害が起きる| B2[品質管理の改善余地]
    B --> |10年保守のモノリシックな構成| B3[技術的負債の可能性]
    
    C --> |組織が生産性向上を望んでいる| C1[改善の取り組みへの支援]
    C --> |高い成長目標| C2[チャレンジングな環境]
    C --> |大きな障害がない| C3[安定した開発環境]
    
    D --> |高い目標| D1[プレッシャーによるバーンアウト]
    D --> |モノリシックな構成| D2[スケーラビリティの課題]
    D --> |常に忙しい状態| D3[技術的負債の蓄積]
    end

そして、あっという間の結果がこちら↓ 超簡単!

おまけの解説つき。

[ネクストステップの考察]
時間管理とプライオリタイゼーションの改善:
-スプリントプランニングの精度を上げ、作業量を適切に見積もる
-タイムボックス技法を導入し、効率的な時間管理を促進
技術的負債への対応:
-技術的負債の棚卸しを行い、優先順位をつけて計画的に対応
-マイクロサービスアーキテクチャへの段階的な移行を検討
品質管理の強化:
-自動化テストの拡充
-コードレビューのプロセス改善
-小さな障害の根本原因分析と再発防止策の実施
チームの成長支援:
-若手メンバーのスキルアップを支援するメンタリングプログラムの導入
-定期的な技術勉強会の開催
アジャイルプラクティスの強化:
-デイリースクラムの効率化
-レトロスペクティブの質の向上
-定期的なバックログリファインメントの実施
ワークライフバランスの改善:
-残業時間の可視化と削減目標の設定
-チーム内でのタスクローテーションの促進

さらに1つ上のレベルで分析を!!

(ちなみに、弊社社員は様々な生成AIを使い放題となっております。大変ありがたい会社です。)
ここまででまだ10分は経って居ないはず? ですので、もうひとつ上の課題分析をするために、 Generative AI に追加のお願いをしてください。

次に、クロスSWOT分析を実施してください。

これだけです。超簡単ですね。

生成AIが提案した分析結果

クロスSWOT分析の結果説明と戦略提案について

積極的攻勢(強み×機会):

迅速な開発サイクルを活かし、組織の生産性向上目標に貢献する。毎日のリリースプロセスをさらに最適化し、フィードバックループを短縮する。
チームの良好な協力体制を基盤に、高い成長目標の達成に向けて取り組む。チーム間の知識共有や相互サポートを強化し、組織全体の生産性向上に貢献する。

段階的施策(弱み×機会):

組織の生産性向上への意欲を利用し、技術的負債解消のための時間と資源を確保する。長期的な生産性向上のために必要な投資として組織に提案する。
安定した開発環境を活かし、品質管理プロセスの改善に取り組む。自動化テストの拡充や品質指標の設定など、段階的に品質向上施策を導入する。

差別化戦略(強み×脅威):

チームの軽快なフットワークを活かし、高い目標や変化する要求に柔軟に対応する能力を磨く。迅速な意思決定と行動力を強みとして差別化を図る。
良好なチームワークを基盤に、高いプレッシャーを分散し、互いにサポートし合う文化を強化する。これにより、バーンアウトのリスクを軽減しつつ、高いパフォーマンスを維持する。

防衛的施策(弱み×脅威):

時間管理スキルの向上とワークロードの適切な配分により、常に忙しい状態を改善し、バーンアウトを防止する。タイムボックス技法の導入やプライオリタイゼーションスキルの向上を図る。
モノリシックな構造を段階的に改善し、スケーラビリティの課題に対応する。マイクロサービスアーキテクチャへの段階的移行計画を立て、リスクを最小限に抑えながら実行する。

これらの戦略を実行することで、チームの強みを最大限に活かしつつ、弱みを克服し、機会を捉えながら脅威に対処することができます。特に、チームの若さと活気、良好なチームワーク、迅速な開発サイクルという強みを中心に据えた戦略を展開することで、持続可能な高パフォーマンスチームの構築が可能となります。

さいごに

今回のタイトルに書いた通り、10分もかからずに課題分析が作成できたと思います。いかがでしたか?
ヒアリングスキルを上げてAIに渡す課題の抽象度をより上げていければ、コンサルタントに頼る事も無く、自社で課題抽出 / 仮説検証のサイクルを回す事が出来るかもしれませんね。
AIすご。

Discussion