🐾

[初心者向け] macOSX 12.4 にPython環境を構築する手順

2022/07/12に公開

macOSXでPythonを開発環境を構築するための手順を紹介します。

構築する環境

環境は以下の通り。

  • macOSX 12.4
  • zsh
  • Python 3.10.5
  • 仮想環境 venv
  • freezeを用いたパッケージバージョンの固定

python公式サイトからのインストール

python公式サイトからインストールパッケージを入手してインストールを実行します。

https://www.python.org/

  1. 公式サイトのページを開く
  2. "Download"メニューを選択しmacOSを選択
  3. ダウンロードしたpackageをダブルクリック
  4. インストーラーに従ってインストールを実行

インストール確認

インストールが完了したら、ターミナルを開き、バージョン確認をしてください。

~% python3 -V

出力結果としてバージョンが表示されたらインストール成功しています。

Python 3.10.5

仮想環境(venv)を整える

開発をしていると、複数のpython環境が必要となる場合があるので、仮想環境(venv)に環境構築をすることを推奨します。

以下にvenvでよく利用する機能を紹介。

  1. 仮想環境は識別のために名前をつけます。ここでは、my-venv という名前の仮想環境を作成します。

    ~% python3 -m venv my-venv
    
    • 上記コマンドを実行
    • my-venv ディレクトリが作成される
  2. my-venv 仮想環境を有効にします

    • my-venv/bin/ ディレクトリの activateコマンドを実行します
    %~ source my-venv/bin/activate
    
    • 有効な仮想環境名がコマンドプロンプトの先頭に表示されていることを確認してください
    (my-venv) ~%
    
  3. 有効にした仮想環境を無効にする場合には、deactivateコマンドを実行します

    (my-venv) ~% deactivate
    
  4. 仮想環境を完全に削除する場合にはディレクトリ全体を削除してください

    ~% rm -rf my-venv
    
  5. 仮想環境上に必要なパッケージをインストールする場合は、仮想環境を有効にした後、必要なパッケージをインストールしてください

    • pipのパッケージを最新版にします
    (my-venv) ~% pip install -U pip
    
    • numpyをインストールする
    (my-venv) ~% pip install numpy
    

パッケージバージョンの固定

pythonにおいてパッケージを常に最新にしてしまうと、ある日、動いていたプログラムが動かなくなったり、別のpcで動作させようとした時に問題が起きるということがあります。環境の違いによる問題を回避するために、パッケージのバージョンは統一できるようにします。

ここでは、freeze を利用した環境構築の手順を記載します。

  1. 動作する環境を構築する

  2. pip freeze コマンドでインストールされているパッケージの一覧を出力する
    出力するファイル名は一般的に requirements.txt とします。

    (my-venv) ~% pip freeze > requirements.txt
    
    • コマンド実行パスに requirements.txt が作成される
  3. 別の環境でrequirements.txtを用いてインストールを実施する

    (my-venv) ~% pip install -r requirements.txt
    
    • requirements.txtに記載されているパッケージとバージョンに追わせてインストールがされます
    • Gitなどでコード管理をしているのであれば、requirements.txt をリポジトリに含めて共有することをお勧めします

Discussion