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ARES Commanderの概要解説

2025/01/16に公開

はじめに

必須:ジャンル: 🖥ソフトウェア
関連ソフト: ARES Commander, Auto CAD, その他
関連業務内容: モデリング

こんにちは。Malme技術部村田です。
今回はARES Commanderの概要をまとめました。
ARES Commanderがどういうものなのか、BIM/CIMにどんな機能を備えているか、
この記事を読むことで理解することができます。

自己紹介

ドボジョ。AutoCADで3Dモデリング歴11年。
AutoCADで小さいネジから街並みまで、土木・建築のあらゆるパーツをモデル化してきたが、一歩進んでBIM/CIMモデル作成に携わりたく、「ドボクをもっとおもしろく」のMalmeに転職。
RevitよりCivil3Dの方がAutoCADに近いこともあり、Civil3DをメインにBIM/CIMモデル作成を行っています。

対象者

ARES Commanderの使用に興味がある人
CAD設計している人
BIM/CIM機能を業務で使用する人

ARES Commanderについて

  • 製品概要

    ARES Commanderは、ドイツのGraebert社により開発された、2D/3D CAD設計に加えて、BIM(Building Information Modeling)機能を備えたCADソフトです。DWGフォーマットとの高い互換性を持っています。

  • 特長

    ①AutoCAD®に近い操作性とコマンド体系(図1参照)

    ②IFCファイルのインポートと操作(「1.3 主要なBIM操作機能」参照)

    ③コストパフォーマンスの高さ

    ④クロスプラットフォーム対応:Windows、macOS、Linux対応により、ユーザーの環境に合わせた柔軟な利用が可能。

    ⑤クラウド連携機能:ARES Kudo(クラウド版)やARES Touch(モバイル版)との連携で、場所やデバイスを問わず図面アクセスや編集が可能。

    ⑥API/アドオン拡張:LISP、C++、VBA、DCLなど豊富なAPIを用いたカスタマイズが可能で、業務プロセスに合わせた機能拡張が容易。

図1:ARES Commander デフォルト画面

主要なBIM/CIM機能について

(1)IFCファイルのインポートと操作(図2参照)

 ①IFCモデルの表示

 ②プロパティの閲覧:BIMモデル内の各要素(壁、柱、設備など)の属性データを簡単に参照可能。

 ③フィルタリングと分類:特定の要素やカテゴリー(例:設備、構造)をフィルタリングして表示。

 ④階層表示:階ごと、ゾーンごと、システムごとの表示切り替え可能。


※出典:関東地方整備局ホームページ(https://www.ktr.mlit.go.jp/araike/kensetsudx/bimcim.htm)

図2:IFCファイル表示画面

(2) BIMモデルからの図面生成(オートメーション機能)

 ①2D図面の自動抽出:モデルから平面図、立面図、断面図を生成し、設計図書の作成を効率化。

 ②寸法と注釈の自動配置:図面生成時に寸法線や注釈を自動配置し、設計情報を明確化。

 ③図面のカスタマイズ:生成された図面のレイヤーや線種を調整し、プロジェクト要件に適合。

以上が、ARES Commanderの概要とBIM/CIM機能になります。

BIM/CIM活用にハードルを感じている方にも、導入しやすいソフトです。

参考にしていただければ幸いです。

こちらをご参考に、皆さんもARES Commanderを使ってみてください。

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