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【最新】GitHub ActionsでGemini CLIを活用してみよう

に公開

Googleは2025年8月6日、Gemini CLI GitHub Actionsをベータ公開したようです!

ターミナル向けのオープンソースAIエージェントGemini CLIをワークフローイベント(Issue/PR など)で非同期に呼び出し、ラベル付け、コードレビュー、さらには @gemini-cli メンション経由でのタスク委譲まで自動化できます。
個人向けにはAI Studioの無料枠(1,000req/day ほか)が利用でき、Enterpriseでは Vertex AI+Workload Identity Federationで鍵レス運用も可能です。
この記事では、セットアップから代表ユースケース、ベストプラクティスまでをさらりと解説します。

Gemini CLI と GitHub Actions の概要

  • Gemini CLI は ReAct ループを採用した AI エージェントで、ターミナル上から Gemini 2.5 Pro にアクセスしバグ修正やテスト生成などを支援します。
  • Gemini CLI GitHub Actions は、CLI をリポジトリに常駐させ、Issue や PR のイベントをトリガーに自走させる GitHub Action の公式実装です。
  • 標準で以下 3 つのワークフローが提供されています。
    • Intelligent Issue Triage – 新規 Issue に自動でラベル付け・優先度付け
    • Accelerated Pull Request Reviews – PR を即座にレビューしコメント
    • On-demand Collaboration – @gemini-cliにコマンドを投げてタスク委譲

セットアップ手順

1. 前提条件

  • GeminiCLI:
    • v0.1.16 以上(最新 v0.1.18 推奨)
  • GitHubリポジトリ:
    • Secrets に GEMINI_API_KEYを登録
  • Google側の権限:
    • 個人はAI Studioキー、組織はVertex AI/WIFを推奨

2. CLI への GitHub 連携

gemini /setup-github    # 初回だけ実行

上記コマンドでトークン交換とリポジトリ設定が自動化されます。

  1. ワークフロー定義例
    .github/workflows/gemini.yml
name: Gemini CLI Agent
on:
  pull_request:
    types: [opened, synchronize, reopened]
  issues:
    types: [opened]

jobs:
  gemini:
    runs-on: ubuntu-latest
    permissions:
      contents: read
      pull-requests: write
      issues: write
    steps:
      - uses: actions/checkout@v4
      - uses: google-github-actions/run-gemini-cli@v0
        with:
          gemini_api_key: ${{ secrets.GEMINI_API_KEY }}
          workflow: pr-review  # or issue-triage / on-demand

公式リポジトリの /examples ディレクトリをコピーしてカスタマイズするのが最速です。
https://github.com/google-gemini/gemini-cli-action

代表的ユースケース

自動 Issue Triage

issue-triage.yml を使うと、Issue 内容からコンポーネント別ラベルを自動付与し優先度を設定します。チームはキュー管理に集中できます。

PR コードレビュー

GitHub Marketplace には差分をトークン分割してレビューする Action も公開されています。大規模 PR でも Gemini が要点をまとめてコメントを生成します。

On-demand タスク委譲

PR や Issue のコメントに

@gemini-cli write tests for this change

のように書くと、その場でブランチを生成しテストコードを追加する例が紹介されています。
https://blog.google/technology/developers/introducing-gemini-cli-github-actions/

コストと無料枠

  • AI Studio では 1,000 リクエスト/日・60 req/分 の無料枠が CLI/Actions と共有されます。
  • Enterprise 版は使用量課金ですが、Actions 実行は GitHub ホストランナーの分も考慮しましょう。

今後のロードマップ

Gemini CLI は Slash コマンドの拡張や Imagen/Veo 連携など外部 MCP サーバー統合が進行中で、Actions 側でも画像生成やドキュメント自動化などのワークフローがコミュニティから提案されています。
https://medium.com/google-cloud/give-gemini-cli-the-ability-to-generate-images-and-video-work-with-github-repos-and-use-other-482172571f99

まとめ

Gemini CLI GitHub Actions は、「ターミナルの AI 相棒」を CI/CD パイプラインの仲間に加える ための公式ソリューションです。
Issue や PR の雑務を自動化しつつ、セキュリティや監視も企業レベルで確保できます。まずは /setup-github とサンプルワークフローを試し、あなたのプロジェクトに合わせてカスタマイズしてみてください。無料枠でも十分な実用性があるので、ぜひ気軽に導入し、レビューやタスク処理の生産性向上を体感してみましょう!

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