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DockerでObsidianをセルフホストしてブラウザからアクセス可能にする

Makoto IshidaMakoto Ishida

Dockerを設定してObsidianをセルフホストする

Obsidianをセルフホストする最大の利点は、GitHub上にある obsidian-remote コンテナを使ってDockerで簡単に実現できる点です。Windows、macOS、Linux、さらにはRaspberry Piにも対応しており、メインマシンに負荷をかけずにRaspberry Piでホスティングすることも可能です。

必要なコンテナを準備する

  1. Dockerをダウンロードしてインストール(Windows/macOS/Linux/Raspberry Pi対応)。
  2. Docker Desktop を起動し、右ペインの「Docker Compose」「Nginx Proxy Manager」など必要なコンテナを取得。
  3. Dockerのターミナルを開き、以下を実行してフォルダを作成:
    mkdir -p ob/{vaults,config}
    
  4. 同じターミナルで以下のコマンドを実行し、obsidian-remote コンテナを起動:
docker run -d \
  -v ./ob/vaults:/vaults \
  -v ./ob/config:/config \
  -p 8080:8080 \
  -e PUID=1000 \
  -e PGID=1000 \
  -e TZ=America/Los_Angeles \
  -e DOCKER_MODS=linuxserver/mods:universal-git \
  ghcr.io/sytone/obsidian-remote:latest

TZ(タイムゾーン)などはご自身の環境に合わせて置き換えてください。

Makoto IshidaMakoto Ishida

docker-compose.yml を使った再利用可能な構成

以下の内容で docker-compose.yml を作成すると、より管理しやすくなります。

version: '3.8'
services:
  obsidian:
    image: 'ghcr.io/sytone/obsidian-remote:latest'
    container_name: obsidian-remote
    restart: unless-stopped
    ports:
      - 8080:8080
      - 8443:8443
    volumes:
      - /home/obsidian/vaults:/vaults
      - /home/obsidian/config:/config
    environment:
      - PUID=1000
      - PGID=1000
      - TZ=America/Los_Angeles
      - DOCKER_MODS=linuxserver/mods:universal-git
      - CUSTOM_PORT=8080
      - CUSTOM_HTTPS_PORT=8443
      - CUSTOM_USER=
      - PASSWORD=
      - SUBFOLDER=

保存したら、以下でコンテナを起動します:

docker-compose up -d

これで、WebブラウザからDocker内のObsidianにアクセスできる準備が整いました。

Makoto IshidaMakoto Ishida

ブラウザ内でのObsidianの使用

見た目も操作感もデスクトップアプリと変わりません。お使いのブラウザ(例:Chrome)でアドレスバーに http://localhost:8080 と入力するとObsidianが読み込まれます。既存アカウントでサインインするか、手早くセットアップして利用開始してください。

インターネット越しに安全にアクセスするには、Nginx Proxy Managerとドメイン、Let’s EncryptのSSLを組み合わせる方法が推奨されています。

動作は非常にスムーズで、画面上のテキストや要素の解像度に多少の改善余地はあるものの、コア機能に不満はありません。Obsidian Syncを使わずにノートをホスティングできるのも大きな利点です。

セルフホストしたObsidianなら、アプリをインストールしていない端末からでもブラウザ経由で即アクセス可能です。ただし、VPNや別ネットワーク環境下でも確実に接続できるよう、プロキシマネージャーやSSL設定をしっかり行ってください。これでプラグインもアップデートも含め、Obsidianの全機能をWeb版でも活用できます。


翻訳ここまで。↑↑↑