Developers CAREER Boost 2023に参加してみて
Developers CAREER Boost 2023
現在、アプレンティスに参加中で、代表の山浦さん@kiyotoyamauraからの紹介で知りました。
現在エンジニア転職を目指して学習中の身ですが、本イベントに参加することで、実際にエンジニアになった後のキャリアを考える良い機会だと思い、参加させていただきました。
本記事では、自分が聞いたセクションの感想を、アウトプットも兼ねて書いていきます。
デブキャリでこっそりシェアする三流エンジニアが『世界一流エンジニアの思考法』が学べる環境を手に入れてかつ継続する方法
A-1 12/09 10:00~10:40
登壇者: 牛尾 剛[Microsoft]
こちらの書籍でおなじみ、Microsoftの牛尾さんの講演です。
同じく、Microsoftの一流エンジニアである、Chris Gillum さん@cgillumの思考法から多くのことを学んだそうです。
講演の中で印象に残っていることを2つご紹介します。
まずは、コミュニティへ積極的に参加すること。アメリカでは日本ほどコミュニティが少ないとのことです。
一方で日本では、勉強会などが頻繁に行われるコミュニティが多く、そのメンバーは前向きな人が多いです。
さらに自分が運営側になることで、よりすごい人と繋がれたり、自分自信のレベルアップにもなるということでした。
これは、アプレンティスに参加していて、まさにそのとおりだと共感できた部分です。
実際アプレンティスには、本気でエンジニアを目指している人ばかりで、全員が真剣に学習に取り組んでいます。
こういったコミュニティに参加することで、自分自身も本気になりますし、またこのつながりは将来もお互いにとってプラスになるだろうと感じています。
もうひとつは、上司が今注目していること、やろうとしていることを聞いて、それを自分がやり始めるというものでした。
そうすることで、そのプロジェクトが始まったときに、誰に任せるかを上司が考えたときに、任されるようになるのは必然であるからです。
それはそうだなと、納得させられました。新しい分野であれば自分自身の学びにもなるし、もちろんキャリアップにも繋がります。
とても多くを学ぶことができました。
こちらは牛尾さんのブログです
アメリカで働くということ、そして日本人がアメリカで働くために
A-2 12/09 10:55~11:25
登壇者: 花木 健太郎[IVRy]
アメリカで働くというキャリアプランに憧れを持っており、ぜひ聞きたかった講演の一つです。
アメリカと日本との違いをいくつかご紹介いただきました。
まずアメリカと聞くと、給料も高いが物価も高いという印象を持っていました。しかし実際のところ、物価の差より給与の差のほうが大きく大体、物価は東京の2倍くらいありますが、それ以上に給与は6倍くらい高いそうです。(年収の中央値は約3600万)
仕事内容は、基本的には結果がすべて。ただし結果があれば労働時間は問われないということです。
よほどサボっていなければクビになることはないですが、いつでもレイオフ(一時的な人員削減)される覚悟と、次の職を見行けられるよう、常に自分のスキルを研ぎ澄ましていく必要があるとのことでした。
また、他にもアメリカで働くメリットとして、多種多様な国籍の方が集まるため、多くの文化に触れられる点、世界選抜のエンジニアが集まるため、多くの学びがある点を挙げられていました。
そして、日本人がアメリカで働く最大の障壁は、英語でも技術力でもなく、就労ビザを取ることだそうです。
いくつかの方法を挙げて頂いていましたが、「アメリカ企業の日本支社で働いてから転籍」というのが、一番現実的な方法かなと思いました。
日本人の技術レベルは決して低くなく、戦えないわけではないとのことで、最終的なキャリアとしてぜひ挑戦してみたいと思いました。
経験者が語るはじめての英語職場環境 サバイバルガイド
A-3 12/09 11:40~12:10
登壇者: 小越 崇広[Micoworks]
同じく、英語に関連する内容だったため、視聴させていただきました。
まず多くの人は、英語ができないという理由で、キャリアについて多くの選択肢が削られてしまっているとのことです。つまり逆に言えば、英語ができることで選択肢が増え、就職できる企業も増えるということになります。
実際に仕事で英語を使う経験を通して、エンジニアという立場で英語を使うための「サバイバル術」を教えていただきました。抜粋してご紹介させていただきます。
サバイバル術:マインド
- 仕事と割り切る
- 毎日が英会話学習
- 伝わらないと困るのは相手も一緒
1.仕事に使うことが目的
英語がうまくなる必要はないので、まずは業務に関わる単語や表現を優先して覚える。簡単な単語を使ってゆっくり話すことを意識する。
2. 毎日が英会話学習
週に何時間も仕事に関わるトピックでじっくり話す機会は無い。毎日英会話学校に通えているようなもの。学校で先生と話す機会はそんなにない。見方を変える。
3. 伝わらないと困るのは相手も一緒
分からないこと、ここを伝えたいことを明確にする。開き直る。相手に合わせて英語を話しているのだから、というマインド。お互い努力する。
サバイバル術:Tips
難易度は以下の順で高くなっていく。
- 文書
- Slack
- 1on1
- Presentation
- Q&A
- Discussion
~超えられない壁~ - Party
ただし、
-
1on1のときは、あらかじめドキュメントを書いておけば、最悪文書を見せれば伝わるので、話せなくてもなんとかなる。
-
いきなり長い文章は何度が高いため、短い文章に分けて書いたり、話したりする。
などの工夫で難易度を下げることができる。
また、以下のようなツールも役に立つとのことです。
Grammaly
スペルチェックと文法チェックツール。Chrome拡張が便利。 Slack、Notion, Gmailに対してスペルチェックしてくれる。
ChatGPT
表現変えに使える。「もっとプロっぽい文章にして」「もっと自然な英語にして」という書き換えをしてくれる。
Kiara
自動翻訳ツール。Slackに常駐して翻訳してくれる。
Slido
アンケートをとったりプレゼン時に質問を受け取るためのツール。あらかじめ文書化してもらうことで、対策、準備ができる。
Google meet caption
ミーティングでの聞き逃しが防止できる。自分の発音についてもおかしい部分は違った文章になってしまうため、矯正にもなる。英語の文字起こしに関しては、固有名詞以外は高精度。
また、Micoworksは最初の英語で働く環境として良いところとのことでした。
グローバル企業でもスタートアップでも変わらなかった、たった一つの大事なことが僕のキャリアに繋がった
A-4 12/09 13:05~13:35
登壇者: 原 トリ[カミナシ]
なぜ自分がそう考えるのか、そう信じているのかの言語化やそのための調査を諦めなかった。
周りのコンテキストを言語化する。ブレストをする。ドキュメントを書く。たくさんレビューを受ける。
「言語化の筋肉を鍛え続けてきた。」これが原さんが、キャリアを楽しめている理由だという結論でした。
次のキャリア(転職先、プロジェクト)を決めるポイントとして、
貢献できそうか、新しい挑戦がありそうか作れそうか、一緒に働きたい人か
これらを挙げられていました。
スライド中のリンクを共有します。
先輩として新卒・若手エンジニアのキャリアを切り拓いてもらうために行うこと
A-5 12/09 13:50~14:20
登壇者:
忍足 庸平[Works Human Intelligence]
久保本 海里[Works Human Intelligence]
鏑木 瑛司[Works Human Intelligence]
まさに私自身、これから若手エンジニアとしてキャリアをスタートしていくところなので、参考になるセクションでした。
ITエンジニアといっても、15種類ある。
その中から自分のキャリアを選択するための知識がそもそも少なすぎるというのが、キャリア選択の最初の壁です。
Works Human Intelligenceでは、先輩社員(1年、3~5年、10年)との交流の機会を設けている。
その先輩は自分が目指す姿であり、キャリアの参考になる。
また、オンボーディングの振り返りを実施しており、
Fun、Done、Learn、オンボーディング終了後にやりたいこと、野望、自己PRを書いて、配属先が決まるような制度を設けているそうです。
qiitaでも積極的に記事を投稿されています。
更新通知は、X(twitter)にて
エンジニアリングの軌跡:失敗から学び、成長する道
A-6 12/09 14:35~15:05
登壇者: 小倉 隆宏[hokan]
資格取得、技術研鑽、セミナーなどは若いうちに
面接時に「30代で転職を考えるのは遅いのでは?」と聞かれたという話は、自分自身も30代で転職を考えているのでドキッとしました。
多くの人は、20代のうちに自分のキャリアを考えて進路を選択しているので、ここをしっかり説明できないとなと改めて思いました。
自分の得意な分野は何か?答えられるようにとのことで、いろんな知識を学習するのはもちろん大事で、さらにそこからこれなら誰よりも詳しいという分野を見つけると、自分の強みになり他者との差別化に繋がるなと感じました。
大きい会社を経験されて、何かを決めるのに時間がかかるとおっしゃっていました。私自身、現在の職場が比較的規模の大きいところで、共感しました。
事前の根回しが必要、各部署に仲間をつくるということもおっしゃっていて、そうすることで自分の意見をスムーズに通すことができるのかと感心しました。
自らを強いエンジニアにするための3つの習慣
C-9 12/09 16:05~16:35
登壇者: 中川 伸一[アクセンチュア]
いわゆる「つよつよエンジニア」になるためには、「つよつよエンジニア」がいる環境に身を置くことが重要。
強いエンジニアは、以下のような習慣がある。
- 技術系スキルの鍛錬(コードを書く、本を読む)
- 技術者ネットワークへの参加
- 継続的なアウトカムを行う(発表、ブログなど)
中川さん自身もこういった習慣を真似することで、キャリアアップを重ねていったとのことでした。
また、CV(職務経歴書)を常に更新するということの重要性を話されていました。マークダウン形式で作成し、gitで管理するのがおすすめだそうです。
そして、「あなたの代表的な仕事は?」常にこの質問に答えられる自分であり続けること。
本業で代表作を作るのがいいですが、それが難しい場合は、個人開発で作ることもできる。当たればラッキーだし、当たらなくても自分の強みになる。
そして、CVを定期的に見直すことで、自分の強み、弱みが見えてくる。
そうすると強いエンジニアと自分との差分が見えてくる。
今後のエンジニア人生において、一生役に立つであろう内容を最後に聞くことができました。
本講演のスライドは、speakerdeckで共有されていましたのでリンクを貼っておきます。
まとめ
人によって様々なキャリア形成の方法はありますが、本イベントに参加した中で、以下のような近い将来のキャリアプラン・目標を挙げてみました。
- 就職した先で、自分の代表作といえる開発に携わる。
- 自分自身でも、世の中の役に立つようなサービスを開発する。
- 就職後も、今の同じ量の学習を継続する。
- 英語の学習もコツコツ進める。
今現在の眼の前の目標は、「エンジニア転職を成功させること」ですが、さらにその先に、自分が目指すことは何なのか?それが明確になり、参加して本当に良かったと感じたイベントでした。
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