WindowsでもClaude DesktopからClaude Code MCPを使いたい
Claude Codeを使いたいけどAPI料金がかかるので中々試せない・・・と思っていたところ、
先日下記の記事が出ていて感激しました。
早速MacOSで試したところ正常に稼働しています！これでAPI料金なしでClaude Codeを満喫できる！
ただ、「WindowsでもClaude Codeを使いたい・・・」
と思い調査したところ問題なく使えたので共有します！
Windows WSLでClaude Codeを使えるようにする方法
Claude Codeは、Anthropic社が提供するAIアシスタント「Claude」をコマンドラインから利用できるツールです。公式にはmacOSとLinuxをサポートしていますが、Windows上でWSL（Windows Subsystem for Linux）を使って動作させることができます。
この記事では、Windows上のWSLを使ってWindows上にあるClaude DesktopからClaude Codeを使えるようにする方法を解説します。
前提条件
- Windows 10/11がインストールされていること
- PowerShellが使えること
- WSLをインストールしていること
- Claude Desktopアプリがインストールされていること
- DockerDesktopがインストールされていること
1. WSL（Ubuntu）のインストール
まずはPowerShellを起動し、WSLで使用できるLinuxディストリビューションを確認します。
wsl --list --online
結果
# wsl --list --online
NAME FRIENDLY NAME
AlmaLinux-8 AlmaLinux OS 8
AlmaLinux-9 AlmaLinux OS 9
AlmaLinux-Kitten-10 AlmaLinux OS Kitten 10
Debian Debian GNU/Linux
SUSE-Linux-Enterprise-15-SP5 SUSE Linux Enterprise 15 SP5
SUSE-Linux-Enterprise-15-SP6 SUSE Linux Enterprise 15 SP6
Ubuntu Ubuntu
Ubuntu-24.04 Ubuntu 24.04 LTS
kali-linux Kali Linux Rolling
openSUSE-Tumbleweed openSUSE Tumbleweed
openSUSE-Leap-15.6 openSUSE Leap 15.6
Ubuntu-18.04 Ubuntu 18.04 LTS
Ubuntu-20.04 Ubuntu 20.04 LTS
Ubuntu-22.04 Ubuntu 22.04 LTS
OracleLinux_7_9 Oracle Linux 7.9
OracleLinux_8_7 Oracle Linux 8.7
OracleLinux_9_1 Oracle Linux 9.1
利用可能なディストリビューションの一覧が表示されるので、Ubuntuをインストールします。
wsl --install -d Ubuntu
結果
# wsl --install -d Ubuntu
ダウンロード中: Ubuntu
インストール中: Ubuntu
ディストリビューションが正常にインストールされました。'wsl.exe -d Ubuntu' を使用して起動できます
2. Ubuntuの初期設定
WSLに接続します
wsl.exe -d Ubuntu
初回起動時には初期設定が始まるので、任意のユーザー名とパスワードを設定します。
結果
Provisioning the new WSL instance Ubuntu
This might take a while...
Create a default Unix user account: example
New password:
Retype new password:
passwd: password updated successfully
To run a command as administrator (user "root"), use "sudo <command>".
See "man sudo_root" for details.
Welcome to Ubuntu 24.04.2 LTS (GNU/Linux 5.15.167.4-microsoft-standard-WSL2 x86_64)
* Documentation: https://help.ubuntu.com
* Management: https://landscape.canonical.com
* Support: https://ubuntu.com/pro
System information as of Sun Mar 23 19:37:11 JST 2025
System load: 0.15 Processes: 39
Usage of /: 0.1% of 1006.85GB Users logged in: 0
Memory usage: 3% IPv4 address for eth0: 172.28.210.102
Swap usage: 0%
This message is shown once a day. To disable it please create the
/home/example/.hushlogin file.
3. Node.jsのインストール
WSL上のUbuntuでClaude Codeを実行するには、適切なバージョンのNode.jsが必要です。
miseを使ってNode.js環境を構築します。
Ubuntuにデフォルトで入っているnpmを使うとエラーになるため注意
# npm -v
10.9.2
# npm install -g @anthropic-ai/claude-code
...
npm error command failed
npm error command C:\WINDOWS\system32\cmd.exe /d /s /c node scripts/preinstall.js
npm error Error: Claude Code is not supported on Windows.
npm error Claude Code requires macOS or Linux to run properly.
npm error If you are using WSL (Windows Subsystem for Linux):
npm error 1. Make sure you are running npm install from within the WSL terminal, not from PowerShell or CMD
npm error 2. If you're still seeing this message in WSL, your environment may be incorrectly reporting as Windows
npm error Please visit https://docs.anthropic.com/en/docs/agents-and-tools/claude-code/overview#check-system-requirements for troubleshooting information.
npm error A complete log of this run can be found in:
# miseのインストール
curl https://mise.run | sh
# bashrc設定にmiseを追加
# 下記コマンドの代わりにcurl https://mise.run | sh を実行した時に表示される
# echo ~ を実行してください
ex: echo "eval \"\$(/root/.local/bin/mise activate bash)\"" >> ~/.bashrc
# 設定を反映
source ~/.bashrc
# Node.js v22をインストール
mise use -g node@22
# バージョン確認（表示されればOK）
node -v
4. Claude Codeのインストール
Node.jsのインストールが完了したら、Claude Codeをインストールします。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
5. Node.jsのシンボリックリンク作成
Windows側からClaude Codeを実行できるようにするために、シンボリックリンクを作成します。
sudo ln -s "$(which node)" /usr/bin/node
この設定が正しく行われたかを確認するために、PowerShellから以下のコマンドを実行します。
claudeの実行パスは which claudeの結果のパスと置き換えてください。
wsl -d Ubuntu -e bash -c "/root/.local/share/mise/installs/node/22.14.0/bin/claude -v"
正常に動作していれば、以下のようにバージョン情報が表示されます。
0.2.53 (Claude Code)
6. Claude Desktop側の設定
Claude DesktopからClaude Codeを利用できるようにするために、設定ファイルを編集します。
Windows環境の場合、設定ファイルは以下の場所にあります：
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Claude\claude_desktop_config.json
このファイルに以下の設定を追加します：
claudeの実行パスは which claudeの結果のパスと置き換えてください。
{
"mcpServers": {
"claude_code": {
"command": "wsl",
"args": [
"-d",
"Ubuntu",
"-e",
"bash",
"-c",
"/root/.local/share/mise/installs/node/22.14.0/bin/claude mcp serve"
],
"env": {}
}
}
}
7. Claude Desktopの再起動
設定を反映させるために、Claude Desktopを再起動します。
起動後、Claude Codeが正常に動作するようになっているはずです。
MCPのコマンドの数が増えているはず
8. WSLとWindowsパスの変換設定
上記まででClaude Code自体は動作するようになっていますが
WSL上でClaude Codeが実行されるため、Windowsのパス（D:\など）を指定したい時はWSLのパス（/mnt/d/など）に変換する必要があります。これを自動的に行うために、Claude Desktopでプロジェクト設定を行いましょう。
例えば、以下のような指示をプロジェクト設定に追加します：
タイトル: ClaudeCodeをWindowsで使用する
指示:
ClaudeCodeを利用して開発します。
あなたはWSL上で実行されているため、もしユーザーからWindowsのパスが渡された場合は、自動的に/mnt/に置き換えてください。
例えば、D:が来た場合は、/mnt/dとして扱ってください。
回答は日本語で行ってください。
この設定をすることで、Windowsパスの自動変換が行われ、スムーズにClaude Codeを利用できるようになります。
まとめ
この記事では、Windows環境でWindows上のClaude DesktopからWSL経由でClaude Codeを動作させる方法を解説しました。手順通りに設定することで、WindowsでもClaude Codeの機能を利用できるようになります。
Windowsでも良いClaudeライフを！
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