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Google Cloud Innovators Gym Japanに参加してきました

2023/08/28に公開

Magic Moment@aqlwah です。

私たちが開発している Magic Moment Playbook では、インフラにGoogle Cloudを活用しています。
このたびGoogle Cloud Japan様よりご招待をいただき、特別トレーニングプログラム「Google Cloud Innovators Gym Japan」に参加してきましたので、そのレポートをお届けしたいと思います。

Google Cloud Innovators Gym Japan とは

「Google Cloud Innovators Gym Japan」(以下、G.I.G.)とは、Google Cloudが主催しているGoogle Cloud利用者向け技術スキル習得プログラムです。
3回のオンラインセッションと無料のCoursera講座を用いて学習を進め、Google Cloud認定資格の取得(なんと受験も1回だけ無料!)を目指します。

G.I.G.には以下の終了条件があり、所定の期間内(約3ヶ月)に条件を達成することが求められます。

  • Google Cloudエンジニアによる全3回のオンラインセッションに参加し、アンケートを提出すること
  • Courseraで提供されているGoogle Cloudの講座を5コース以上受講すること
  • Google Cloud認定資格の合格

弊社Magic Momentでは1名の招待枠をいただくことができ、自分が2023年4月〜7月開催の第6期に参加してきました。
オンラインセッションなどは平日の日中に行われるので業務の中抜けが必要でしたが、周囲からの理解も得られ無理なく学習を進めることができ、無事修了できました。

オンラインセッション

オンラインセッションはG.I.G.期間中におよそ1ヶ月ごと1回の間隔で実施されます。
それぞれGoogle Cloudのエンジニアがプレゼンターとなり、Google Cloudプロダクトの解説やハンズオンなどを行いました。

  • 第1回目:Google Cloudのサーバーレスソリューション
  • 第2回目:Google Cloudのデータベースソリューション
  • 第3回目:Google CloudのCI/CDソリューション

#1 Google Cloudのサーバーレスソリューション

Cloud Runを中心に、Cloud Functions、Cloud Build、Cloud Deploy、Cloud SchedulerなどGoogle Cloudのサーバーレスプロダクトの解説をしていただきました。
ちょうどチーム内でもCloud Runの積極活用の機運があったので、個人的にも興味深いトピックでした。

サーバーレスコンピューティングの柱として「フルマネージド」「オートスケール」「スピーディなデリバリー」が挙げられるとのことです。
近年サーバーレスという言葉はよく耳にしますが、具体的に説明できなかったので勉強になりました。
セッションの中で説明されていた「オンプレミスは注文住宅、サーバーレスは家具付き賃貸」という言葉は言い得て妙だと思います。

#2 Google Cloudのデータベースソリューション

Google Cloudが提供している様々なデータベースプロダクトを、それぞれ特徴を比較しながら解説していただきました。
Magic Moment Playbook では現状Cloud SQL、Firestore、BigQueryを利用していますが、新しい要件に取り組むとき他のデータベースプロダクトも手段として検討できるよう、要点を押さえておくのは重要だと思いました。

自分は今までOracle、SQL Server、PostgreSQLなどのRDB製品しか触ってこなかったので、Cloud SpannerをはじめとするクラウドネイティブDBの違いが際立って感じて面白かったです。
Magic Moment Playbook でも最近大量データ処理のニーズも大きくなってきているので、Cloud Spannerなど分散アーキテクチャを利用したデータベースもかなり利用価値がありそうだなと思います。

#3 Google CloudのCI/CDソリューション

CI/CDにおけるベストプラクティスとは何か、それに対応するGoogle Cloudのソリューションは何か、という観点で解説していただきました。
自分はCI/CDへの造詣があまりなく新鮮な気持ちで拝聴していましたが、セッションの中で説明された「CI/CDによって信頼を積み重ねる」という言葉は特に印象に残っています。
ローカル、ビルド、テスト、アーティファクトレジストリ、デプロイなどの各ステップで適切に信頼を積み重ねていき、瑕疵が入り込む隙のないセキュアなデリバリーインフラを構築することが肝要なのだなと感じました。

Coursera

G.I.G.の修了条件としてGoogle Cloud認定資格があり、Professional Cloud Architect、Professional Cloud Developer、Professional Data Engineerのいずれかの取得を目指すことになります。
これに伴い、目指す資格ごとにCourseraのおすすめGoogle Cloud講座が案内されます。
別の資格のおすすめ講座でも受講はできるのですが、自分はCloud Developerを取得すると決めていたので、そのおすすめ講座から5つ取り組みました。
(受講する講座数に制限はなく、時間とやる気さえあればいくら受講しても大丈夫です。)

講座は主に動画教材を視聴した後にハンズオンを行う流れで進行していきます。
ハンズオンはコピペでできるものがほとんどなのでこれだけでバリバリ実務に活きるほどにはならないのですが、全体をざっくり俯瞰するにはとてもよかったと感じています。

Google Cloud認定資格

G.I.G.参加者には、1回だけ無料で認定資格試験を受けられるクーポンが発行されます。(普通に受験すると200ドルかかるので、これがG.I.G.一番のメリットな気がしている。。。!!)
G.I.G.の期間は3ヶ月程度ありますが、好きなタイミングで受験できます。
ただし、合格報告期限が設けられており、それまでに資格認定証を受け取って認定コードを報告する必要があります。

自分は6月にProfessional Cloud Developerを受験し、無事1回で合格できました。
業務は主にWebアプリケーション開発で手を動かすことが多いので、Cloud RunやGKEなどのクラウドインフラ、Cloud Buildなどのデリバリーにかかわる知識の習得がProfessional Cloud Developer受験の目的でした。

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認定試験は問われる知識や出題形式がやや独特なので、G.I.G.で提供されるオンラインセッションやCourseraのおすすめ講座だけでの合格は難しいように感じます。
自分はUdemyで模擬問題集をやって試験対策しました。
Google Cloud認定資格は、形式的な知識を問うよりも「こういうとき、どうする?」みたいな問題が多くて結構好きです。

G.I.G.を修了して

Google Cloudは日頃業務で利用していますが、業務の中で触る部分しかよく知らないというのが個人的な課題でもありました。
今回G.I.G.という機会を活用してGoogle Cloudを体系的に学べたことで、クラウドインフラへの苦手意識が減り、よりフルサイクルなエンジニアリング活動ができるようになりました。
とはいえ、まだ第一線の実務レベルには至っていないので、今回得た知識をベースとしてより一層学習を深めていきたいと考えています。

G.I.G.での学習にはかなり時間と手間を費やす必要がありましたが、それを理解し、支援してくれたチームメンバーにも感謝しています。
G.I.G.めっちゃ良いよとチーム内で布教しまくっていたので、スキルアップの手段としてG.I.G.への興味関心がとても高くなってきているなと感じます。

幸いなことに、続く第7期でもGoogle Cloud Japan様より招待をいただくことができ、しかも第7期では2名参加させてもらえることになりました。(本当にありがとうございます!Google Cloud大好きです!)
布教活動の甲斐もあって参加希望者が多く、2名の枠も即座に埋まるほどでした。
チームのインフラ力を底上げする貴重な機会として、有効に活用していきたいと思います。

最後に

弊社Magic Momentでは、フロントエンド・バックエンドにかかわらず全方位的にエンジニアを募集中です!Magic Momentに少しでも興味を持っていただけたら是非エントリーください!

8/30にはFindy様主催のイベントにMagic Momentから石田さんが登壇されます!
よろしければぜひご視聴ください!

さらに、こちらのイベントも8/29開催予定です!こちらはオンラインイベントです。Magic Momentの開発がどんなものか興味を持っていただいた方は是非ご参加ください!

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